モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

八塩山にイワウチワの洪水を見た。(2019年4月23日)

2023年04月30日 | 東光山・八塩山

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである(2020年3月12日)。
再アップ(2023年4月30日)。


八塩山には秋に行くことが多かったが、
今回、或る方からイワウチワが丁度見頃との情報が入ったので、4月23日、急遽行くことにした。

八塩ダム湖から八塩山を望む。



今回の非合法マップ。
今日は雪消えの早い鳥居長根コースを往復した。
 


雪崩箇所



登山口から歩き出してすぐ、雪崩現場に遭遇した。

登山道も埋まって巨大な倒木もあり、一瞬ひるんでしまったが、
折角来たのに勿体ないとテキトーに歩いていたら、登山道に再会。
その後は問題なく歩くことが出来た。
八塩山のイワウチワがあまり知られていないのは雪崩のせいで近づきにくいからだろうか。

                 雪崩箇所に咲いていた濃色キクザキイチゲ。                                          登山道と再会し、ひと安心。
 



イワナシ




風ぴらコースとの分岐点



ほどなく鳥居長根コースと風ぴらコースの分岐点に差し掛かる。

今回はメジャーな風ぴらコースはまだ雪に埋もれているので、敢えて急こう配の鳥居長根コースを進む。

イワウチワは分岐点手前からちらほらと咲いていたが、
 鳥居長根コースに入った途端、やっ( ̄π ̄;ヤバい
と口走ってしまったほどの咲きようだった。





ここのイワウチワは厳密にはオオイワウチワ

 



鳥居長根コースの登り。

稜線には雪が無く、両側はイワウチワでびっしりだった。 

 






今回、花の密度が最も高かったポイント。
逆光で花の色が飛んでしまったのは残念。












濃いピンクの株。
 



稜線を登り詰めたら、岩団扇ロードは終わり、
山頂台地は雪でびっしり覆われていた。

山頂台地上に東屋が見える。 




                            いつも気になる枯木                                                                                        ブナの梢 
 



山頂展望地から鳥海山。

 










鳥海山は黄砂の影響で霞みつつも白く大きく聳えていた。

山頂台地のブナ林




         ブナの根開き                           
 



今回の八塩山は残雪が多く、
咲いていたのはオオイワウチワとイワナシ、キクザキイチゲの三種類のみだった。


山を下りてから、家に帰るまでの間、途中の出羽丘陵で見かけた花たちを。

ルリソウ



       ルリソウ                                 オオバキスミレ
 


以上。




コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳥海山を見てから東光山へ。(2019年4月17日)

2023年04月26日 | 東光山・八塩山

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである
(2020/03/04 初回アップ、2023/04/26 再アップ)。


或る方から、鳥海山が綺麗な富士山型に見えるポイントを教えて頂いた。

そのような姿の鳥海山ならば、
秋田県南の横手から湯沢にかけてのエリアからも望めるが、いかんせん距離があるのが難点。
東山麓の旧・鳥海町猿倉や百宅あたりだと大きく見えるが、
今度は前山が迫り出して来て、優美な裾野がマスクされてしまう。

今回、教えてもらったポイントは両者の欠点をクリアーした場所だ。
あとは晴れて鳥海山が見える日を狙うだけ。
太陽光の角度から時間的には朝のうちに入っておくことが望ましい。
4月17日は黄砂が来るとの予報だったが、早い時間帯なら見れるだろうと行ってみた。

旧・鳥海町栗沢地区から。


アップで。


 


鳥海山そのものは栗沢地区の集落からも望めるが、
人家や電柱など人工的景物を極力入れたくなければ、少し工夫が必要だった。
今回は道路から外れて、近くの藪山に駆け上がることで解消したが、藪が茂る夏場はどうしたものか。

この日のもうひとつのミッション?は東光山の山頂から鳥海山を眺めることだ。
東光山に移動するまでの間に見た鳥海山を二枚。

由利本荘市矢島町中山付近から。
 


由利本荘市平岡付近から。

 



東光山は由利本荘市の東部にある低山で594m。

昨年の春と秋の二回、登っているが、いずれも山頂から鳥海山が見えなかった。
今日なら大丈夫だろうと登ってみた。


山麓から東光山を望む。




今回の非合法マップ。



まだ季節が少し早かったのか、昨年の春のようには花が咲いていなかった。

        ジャノヒゲ(実)                           ツルアリドオシ(実)
 
                                                                                                                なんかベティ・ブープみたい。 

        トウゴクサイシン                            エンレイソウ
 


干餅岩



干餅岩のかげでアラゲヒョウタンボクを見つけた。

                     アラゲヒョウタンボク                                                                                  トリカブトの芽出し
 
 




カタクリやエンゴサクは咲き出したばかり。

                                       カタクリ                                                                            オトメエンゴサク(エゾエンゴサク)?
 


キクザキイチゲは比較的多く咲いていた。




ここには青紫系が多く、中にはドッキリするほど濃いのがあった。

 



稜線の登りの両側にはあがりこ系のブナが生えている。




不思議な形の木

 


天気の好い日は樹木の陰が面白い。

 


山頂からは鳥海山が見えた。
既に朝から何度も眺めている山だが、ここからの姿も美しい。
ただし黄砂の影響で霞み始めていた。






下界(由利本荘市)を俯瞰。




以上。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年は少し早めの八塩山。(2023年4月4日)

2023年04月18日 | 東光山・八塩山

八塩山では例年四月中下旬になると岩団扇の花が咲き出す。
しかし今年の秋田は異常なまでに雪消えが早かった。
昨年に較べると十日くらいペースが早いように思う。
もしかしたら岩団扇がもう咲いてるかもしれないと思い、4月4日に八塩山へ行ってみた。

八塩山



いつもの鳥居の沢登山口から入山。杉林を抜けたら、雪がびっしりだった。




雪の上に落ちたブナの実
 
                                                                                                                                                                        キクザキイチゲ


雪の融けた斜面にキクザキイチゲが一輪だけ咲いていた。

鳥居長根の稜線に取りつく。




稜線はずっと無雪だった。




道の両側にパラパラと岩団扇らしきものが。




オオイワウチワは少ないながらも咲いていた。

こっちを向いとくれ。




この場所は崖っぷち。下に廻って撮るのは危険なので諦め、別株を。

オオイワウチワ



オオイワウチワ。濃いピンクの個体。



イワナシ
 

                                           稜線の変形ブナ


稜線の変形ブナ
 


右上のブナが見えて来るとそろそろ急坂も終わる。

山頂台地に到着したら、そこはまだ雪がびっしり残っていた。




ツルアリドオシの実
 

                                           ツルシキミの実


オオカメノキの芽



山頂台地のブナ林



ブナの根開き




山頂台地の愉しみの一つは鳥海山の眺めだが、今日は霞が有り、よく見えなかった。残念。




一昨年4月23日の鳥海山はこうだった。




以上。

出羽丘陵に蒼い春を見た。」に続く。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晩秋、二度目の鳥海山逍遥と八塩山登山(2022年11月28日)

2022年12月02日 | 東光山・八塩山

(12月2日。日本、一次リーグ突破おめでとう!! 秋田はいきなりドカ雪、一次除雪、只今完了。)

11月28日は小春日和だった。
予報では来週以降の秋田は雪だるまの行列なので、貴重な晴天とも言える。

この日は11月12日(記録はこちら)同様、
富士山型の鳥海山の朝姿を見た後、八塩山に登ることにした。

おそらく今回の八塩山が今年の山納めになるだろう。
今回は百宅までは行かず、手前の猿倉、亀の森橋(C)で日の出を待った。
日の出時刻は(秋田市で)6時39分と随分遅くなった。







結局、この日は紅くならなかった(コスタリカ戦黒星の影響か)。




次いで猿倉の集落(D)から。




直根(ひたね)(E2)から望む。
雪の量は11月12日(記録はこちら)とあまり変わっていない。




笹子(じねご)峠(F)から望む。




羽後町牛ノ沢(G)から。




また由利本荘市に入り、八塩山を東側から望む。




八塩山登山開始。




今回は紅葉も終わっているので、主に落葉したブナの樹形を見て歩く。

登ってすぐに見た大木。

 



右上は鳥居長根稜線の登りに入り、最初に見たブナの古木。

鳥居長根稜線の登り



稜線に生えているブナはごつごつした姿で幹が割れているものが多かった。
これは強風や乾燥のせいだろうか。

 



山頂台地に到着。




山頂台地のブナの木はいつ見てもスラリとして美しい。







ブナの梢
 
                                        風ぴらコースにある巨大瘤ブナ


巨大瘤をクローズアップ。




山頂台地(H)からの眺め。

今日、八塩山から見えた鳥海山はやや霞んでいた。







しかし今日が今年の見納めかもしれないので、昼飯を食べながらじっくりと眺めた。

北側出羽丘陵の眺め。左奥のピークは保呂羽山。



今日は視程がイマイチで遠くの秋田駒ヶ岳や岩手山など奥羽山系の山々は見えなかった。


草木の実の残り。

ツルシキミ



ツルアリドオシ
 

                                            ヤブコウジ


ツルリンドウ



この日は下山する頃から、猛烈な花粉症症状(くしゃみ、鼻水、流涙)に襲われた。
帰宅後、薬を重ね呑みしても、症状は治まらず、翌29日は一日中、臥せってしまった。
もはや花粉が飛ぶシーズンではない。
友人(医師)によると、寒冷、乾燥などの物理刺激で過敏状態の粘膜が反応する「血管運動性鼻炎」ではないかとのこと。

とんだ山納めとなったが、

さいわい翌々日には小康状態に至った。

以上。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晩秋の鳥海山逍遥と八塩山登山・後編(2022年11月12日)

2022年11月21日 | 東光山・八塩山

(本頁は「晩秋の鳥海山逍遥と八塩山登山・前編」の続きです。)

八塩山山頂台地には、鳥海山の眺めの他にもうひとつ素晴らしいものがある。

それはブナの美林だ。
今回、ブナの木は既に落葉していたが、
白い幹や枝先は美しく、厚く積もった落ち葉を踏む感触もとてもいいものだった。







 


この時期は、低木の芽や草木の実を鑑賞するのも愉しい。

オオカメノキの冬芽、特に花芽の方はひょうきんで可愛らしい。

オオカメノキの花芽
 



ウサギさんに喩える人も多いが、私はウルトラマンの飛行スタイルを思い浮かべてしまう。

こちらはオオカメノキの葉だけの芽。




木や草の実

サワフタギの実



ツルシキミの実
 

                                           エゾユズリハの実


ツルアリドオシの実も可愛い。

 



山頂台地の端っこに行くと、北側や東側の山並みが見え、ときには岩手山も望まれるが、

今日は視程がイマイチで近場の保呂羽山くらいしか見えなかった。

保呂羽山



このところ下山にはいつも風ぴらコースの急坂を使っているが、

今回は古い瘤ブナのある迂回路をゆっくりと降りてみた。

参考マップ



急坂への降り口
 



右上は迂回路の途中で見かけた変な植物。ギンリョウソウの芽出しと推定した。

古い瘤ブナ



オオカニコウモリ



風ぴらの谷間に降りたら、意外な植物に出会った。
それはアズマシロカネソウだった。

この花は春の五月に咲いたらすぐ枯れるものだとばかり思っていたので、
こんな晩秋に、残り花や実を見るとは夢にも思わなかった。

アズマシロカネソウ



アズマシロカネソウ
 

                                            フユノハナワラビ?


イワナシの花芽とオオイワウチワ
 

                                            ヤブコウジ


以上。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする