(本頁は「焼石岳・暑中登山1」の続きです。)
中沼から先は森林と渓流だが、10分程度で上沼に到着。
上沼は中沼よりも湿原化が進行している。
上沼
途中、多く咲いていたのは、トリアシショウマだった。
トリアシショウマの花
トリアシショウマの葉のみ
よく似たヤマブキショウマはここでは花が終わっていたので、
銀明水の上で見た新鮮な花を載せておく。
比較の意味でヤマブキショウマ
上沼から先は渓流のような登山道を歩く。
この山では長靴を履いた登山者が多いのはそのためだろう。
ここは初夏の雪解けの頃は水量が多いが、今回、水は涸れ気味だった。
その渓流道が終ると、花の多い湿原に変わる。
トウゲブキでビッシリの湿原
このような湿原は銀明水までの間、森林を挟みながら、数回現れる。
もう少し早い時期ならば、リュウキンカやヒオウギアヤメなどが咲いているが、
今はトウゲブキでビッシリ、それにコバギボウシやミズギクが混じっている。
コバギボウシも混じっている。
ミズギク
銀明水が近くなると、湿原の奥に屏風のような横岳が間近に見えるようになる。
銀明水下の横岳を望む湿原
湿原のお花畑
その後、森の中を少し歩くと、やっと銀明水に到着。
樹林下でツルアリドオシが開花中。
銀明水のシンボルツリー・ダケカンバ
ここは真夏でも冷たく美味しい水が湧き出る場所。
そのおかげで、焼石は携帯する水の量が少なくて済む。
銀明水の休憩所
銀明水
オオバタケシマランには実がついていた。
ウゴアザミ
銀明水を過ぎると、それより上の登山道沿いには高木が無くなる。
傾斜も日差しもきつくなり、夏場の焼石では最もつらい区間(秋は紅葉が素晴らしい区間)が始まる。
姥石平分岐まで手持ちの山と高原地図ではコースタイム1時間10分のところ、たっぷり2時間かかってしまった。
湿った斜面ではシナノキンバイやヒオウギアヤメが咲き残っていました。
シナノキンバイ
ヒオウギアヤメ
オニシオガマ
このオニシオガマは特別に早く咲いた個体。通常は八月中旬~九月に開花する。
モミジカラマツ
コバギボウシ
チョウジギク
これは特別に早く咲いたチョウジギク。オニシオガマ同様、通常は八月中旬~九月に開花する。
次の花は銀明水と姥石平の中間地点にあるチョウジギクの群生中に咲いていた。
同属のウサギギクに較べると頭花の舌状花は貧弱だった。
両種の雑種、ガッサンウサギギクかもしれない。
ガッサンウサギギク?
右上は2017年7月14日、姥石平で見たウサギギク。
「焼石岳・暑中登山3」へ続く。
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