(本頁は「猛暑日に秋田駒2」の続きである。)
男岳から阿弥陀池に下山した。
阿弥陀池から男岳方面を振り返る。
阿弥陀池越しに男女岳(おなめだけ)を望む。
その後は最高峰の男女岳(おなめだけ)には登らず、
避難小屋のかげに有る浄土平に行ってみた。
ここは雪消えが遅い場所なので、まだ何かしらの花が咲き残っているかもしれない。
と思ったが、いざ行ったら花はもう終わっていた。
特にウサギギクはちょうど今終わったばかり。
残っているのは地味な花ばかりだった。
エゾシオガマ
シロバナトウウチソウ
イワオトギリ
シラネニンジン
イブキゼリモドキ
トウゲブキ
ミヤマコウゾリナ
阿弥陀池から横岳稜線に向かって登る道と合流。
しばし丈の高い草花を掻き分けながら登る。
ウゴアザミ
オクトリカブト
ミヤマセンキュウ
横岳稜線は雲の上に出ていたが、雲のおかげで遠くの景色はさっぱりだった。
それでも大焼砂を少し下ってみる。
10分くらい下ると、
道の両側は黒っぽい火山礫地に変わった。
右側を眺めると・・・
白い小花をつけたマット状の植物はオヤマソバ。
周りの黒っぽい丸い葉はタカネスミレだ。
左側を眺めながら下りて行くと、コマクサの残花が有った。
コマクサの残花とタカネスミレの狂い咲き
コマクサ
イワブクロの残り花
大焼砂は20分くらい下りたところで引き返すことにした。
登り返しはけっこうしんどいものだが、
今回は右側(岩手側)の端を登ってみた。
するとそこにはキク科を主体としたお花畑が続いていた。
構成種はノコンギクとミヤマアキノキリンソウ、オクトリカブトなど。
他では見たことの無いお花畑だった。
おかげで今回はそれほど辛いと感じないまま、登り返すことが出来た。
灌木帯に差し掛かったら、ハナイカリがパラパラと咲いていた。
この花は秋田ではこの山でしか見たことがない。
ハナイカリ
ホソバイワベンケイ雌株
この日の下山はこのところよく使うしゃくなげコースは通らず、来た道(新道コース)を通った。
理由は朝に掠めたクマさんだ。ガスや藪で視界が効かない中でバッタリ遭うのだけは避けたかった。
下山後、田沢湖湖畔から秋田駒ヶ岳を望む。
山頂部は雲に覆われてしまったが、隣の乳頭山は現れていた。
以上。
秋田駒ヶ岳、万歳!
これも異常気象の賜物でしょうかね。
イワブクロは例年並みだと思いました。