(本頁は「秋の焼石岳・異色の花紀行1」の続きです。)
中沼から約一時間で銀明水に到着する。
ここには美味しい水場や避難小屋が有り、大きな木の椅子も数多く有り、登山者の憩いの場になっている。
ところが最近、避難小屋にクマさんが出没するようなので、最大限の警戒をしながらの休憩となった。
ここから先、大きな樹木は無くなり、(晴れていれば)見晴らしの良い登りになる。
銀明水のほぼ全景
シンボルツリーはダケカンバ。 銀明水の湧き水
これより先、アザミが多くなる。
近くで咲いていたウゴアザミの群生。
このあたりは初夏、↓写真のようにミズバショウ、リュウキンカの花の海になる(2019/06/04撮影)。
それが終わっても夏秋には何がしかの花が咲いてる。
少し歩いたら、谷川の縁で見慣れない青紫の花(群生)を見つけた。
それはアザミでもない、トリカブトでもない。
近寄ってみたところ、それはミソガワソウ(シソ科)だった。
大人の背丈ほどの高さで、青みのある穂花がびっしり。とても綺麗なので、
イングリッシュガーデンにも使われているが、本州以南の低地庭では暑さに弱いのですぐ枯れる。
よって山に生えているものをそのままで愉しむしかない。
以前、八幡平や鳥海山で少し見ているが、こちらのものは青みが強く、色も濃かった。
先月、鳥海山で見つけたもの。 かつて八幡平で見たもの。
今回、焼石で咲いていた花で最も多かったのはアザミだった。
それは中沼の登山口(標高720m)から山頂(1548m)まで切れ目なく咲いていたが、
銀明水の上あたりのものが一番充実しているように感じた。
種類はウゴアザミだと思う。
ウゴアザミ
ウゴアザミ
ウゴアザミ
ウゴアザミとゴマナ
他にはゴマナやミヤマアキノキリンソウなどキク科の花が優勢だった。
ゴマナ
ラスト・トリカブト。トリカブトを見たのは銀明水の上が最後だった。
ミヤマアキノキリンソウ
銀明水の上や下で見かけた地味な花を少し。
チョウジギクはオニシオガマ同様、
水の滴るような場所でときどき見かけるが、焼石にはやたらと多かった。
中沼や上沼あたりでは既に終わっていたが、上に行くほど咲き残りが多く見られた。
チョウジギク
チョウジギク
チョウジギクの群生 ウメバチソウ
ダイモンジソウ、左上にチョウジギク
これはシロバナトウウチソウかナガボノシロワレモコウなのかよくわからない。
右上のセリ科は茎の色からエゾノヨロイグサと推測。
「秋の焼石岳・異色の花紀行3」へ続く。
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