(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)
(本頁は「層雲峡から大雪山・黒岳、北海岳へ(1)」の続きです。)
赤石川や北海沢の流れや雪渓の近くでは、本州で見られないタイプの花風景が展開していた。
北海岳(2149m)と北海沢の流れ。左の岩壁はクジャク岩。
ピンクの小花はエゾコザクラだった。
エゾコザクラ 白花タイプも混生。
いわゆる雪田に多い花だが、此処では流れの際にも進出していた。
東北地方では同じような場所に雪の精のようなヒナザクラが群れている。
エゾコザクラの花筵の隣、やや乾いた場所には・・・
イワギキョウ
イワギキョウは東北では限られた山の稜線ばかりで「高嶺の花」という雰囲気だが、
大雪山では場所を選ばずという感じで、黒岳のリフト下の草地にも群生していたのには驚いた。
ヨツバシオガマ ジンヨウキスミレ。こちらは北海道限定種。
もう少し傾斜があって、なおかつ雪渓から水の供給があるような場所には
別のツツジ科が密な矮性低木叢を形成していた。
キバナシャクナゲ エゾツガザクラ(エゾノツガザクラ)
キバナシャクナゲは北海道と中部山岳には有るのに東北には無い。今回は疎らにしか咲いてなかった。
エゾツガザクラは月山や早池峰にも有るが、その数は少なく気息奄々と言ったところ。
見るならやはり北海道の高山だ。
コエゾツガザクラとアオノツガザクラ
エゾツガザクラとアオノツガザクラは雑種が出来やすく、両種が混生している場所では様々な段階の雑種が見られると聞く。
アオノツガザクラ
北海沢の渓谷斜面にびっしり咲くのは・・・
エゾノリュウキンカ エゾウサギギク
ミヤマリンドウ
北海岳への本格的な登りが始まったら、花の種類がガラリと変わってきた。
イワブクロの白花品種と北鎮岳。 イワブクロ
北海岳への登りで見た花たち。
エゾツツジ
クモマユキノシタ(北海道高山限定種)
チシマクモマグサ(北海道高山限定種)
コマクサ
エゾイワツメクサ(大雪山固有種)
来し方を振り返ると・・・
黒岳がワンコの後ろ姿のような恰好で見えた。
前景はチングルマやアオノツガザクラ。
前景は赤石川や北海沢の谷間。
御鉢平と北鎮岳ほか。
アラジンの魔法のランプみたい。
北海岳山頂に到着。
巨大火口・御鉢平を見渡す。
南の方は・・・
トムラウシ山と化雲岳の重なりをアップで。
赤岳と小泉岳(右) 。昨日、登った山たちだ。
東側の眺め。
最終地点の北海岳山頂で握り飯を頬張っていたら、ポツポツ雨が降りだして来た。
帰りは久しぶりに雨合羽を着る羽目になったが、この日の撮影ノルマを全て果たしてからの降雨だったので何ら問題無し。
下山後はゆったりと層雲峡温泉に浸り、疲れを癒した。こんなに満ち足りた登山は初めてかもしれない
( (´π`;)いつもの登山なら下山した後、温泉が有っても入浴せず、ただちに長距離運転に移行する)。
以上。
モウズイカさん?
秋田の?
http://www.mouzuika.com/index.html
中2のとき、学校行事で大雪山に登りました(赤岳往復と黒岳往復という初級者コースです)。これまでの遠足とは全く違う景色、真夏なのに残る雪田、登頂の喜び……
50年経った今も、同窓生と語り合える宝物です。残念ながら現在はやっていないそうです。
北海道を離れた後も20歳代では、よく大雪山を歩きました。懐かしい色とりどりの花や山岳展望、ありがたく拝見しました。
終わりのほうのトムラウシを遠く望む風景、私はこれを観て、いつかトムラウシにと決め、1985年に果たしました。石狩岳からの縦走、山中で500人以上が亡くなった日航機墜落事故のニュースを知りました。
ただ、その後は足が遠のき、2014年秋に愛山渓から比布岳や沼ノ平を歩いたくらいです。
また歩いてみたいと思っていますが、遠いのと飛行機に乗らなきゃならないのが難です(><)
トムラウシまで行かれたとは凄いですね。実はこの前日、赤岳から小泉岳まで行き、より近くから、トムラウシを眺めました。いざ行くとなると、単独でテント泊登山は敷居が高いですね。
この時の大雪山はカイシャの卒業旅行の感覚で秋田からマイカーで行きました。その後もまた行きたかったのですが、母の介護が本格化し、遠出は出来なくなりました。トムラウシは夢の夢の山のままです。