モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 1.栂池平~白馬大池

2021年03月23日 | 北アルプス

(しばし超古い山歩き記録のリメイクお許しあれ。m(_ _)m)

白馬岳は、1990年に一度登っている(こちら)が、三年後の1993年にも再び訪ねる機会を得た。
今回は同じ秋田市に住む園芸仲間、O氏夫妻らと同行した。
コースは前回同様、栂池平から入り、山頂を目指したが、その後は不帰の嶮には行かず、
オーソドックスに大雪渓を下り、白馬尻に下りた( (´π`;)うんこみたい)。

今回は前回よりほんの少しだけ早い季節に訪ねたが、花の顔ぶれはだいぶ違っていた。

白馬大池付近のお花畑



【一日目(7月15日)、栂池平から白馬大池へ 】

栂池平(標高約1850m)からの歩き出しは針葉樹林帯を登る。

栂池平から小蓮華山を望む。



その林床には前回はゴゼンタチバナが多かったのだが、今回はツマトリソウやマイヅルソウが咲いていた。

林の下に咲く花は白い花が多い傾向がある。

ツマトリソウとマイヅルソウ


 


天狗平から乗鞍岳を望む。



天狗平は湿原だった。

廻りの低木林ではベニバナイチゴの花色が印象的だった。





なお針葉樹林帯は天狗原で終わり、それより上は落葉広葉樹の低木林や岩原となる。

乗鞍岳の登りから天狗平を振り返る。
 



平坦な乗鞍岳(2437m)の山頂を上り詰めると、そこから先はハイマツの群落が海原のように広がる。

場所によっては、ウラジロナナカマドも群生。

ウラジロナナカマド

 


岩がゴロゴロして歩きにくい道を進むと、いよいよ白馬大池。

白馬大池から雷鳥坂方面(小蓮華の稜線)を望む。 




前回、来た時に較べると残雪が多く、雪と水が混じり合う光景にしばし見とれてしまった。

池の水位も高く、岸のハイマツが波しぶきを受けていた。
また一部、水浸しになったハイマツを見たが、大丈夫だろうか。 


白馬大池(湖面の標高は約2360m)



池の近くの湿地や緩い斜面にはハクサンコザクラが可憐な花をパラパラと咲いていた。
著名な高山植物だが、東北には無い花※なので、貪るように撮影した。

※厳密には飯豊連峰にはある。その他の東北の高山では、
同じような環境の場所(雪田など)にヒナザクラ(岩木山はミチノクコザクラ)が自生する。

ハクサンコザクラのアップ
 



ハクサンコザクラとハクサンイチゲ 



今の時期、ハクサンコザクラ以外には、ハクサンイチゲやコイワカガミくらいしか咲いてなかったが、
いずれも初々しい姿に感動した。

ハクサンイチゲの群落。少しだけコイワカガミも混じっている。


 

アオノツガザクラも混じってきた。
 



チングルマの群生も有った。

チングルマの群生 



今日(7月15日)の宿は前回同様、白馬大池小屋。

本格的な夏山シーズンが始まる前なので、勿体無いくらい空いていた。
大池小屋に到着した日の夕方にはご覧のような夕焼けが見えた。

雷鳥坂稜線と夕焼け


 

」へ続く。





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2 コメント

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白馬岳は花の山 (ねも)
2021-03-24 14:30:12
花盛りの良い季節に登られましたね。白馬岳には夏山の楽しさのすべてがあると思います。
数年前の山の日、飯豊北部の避難小屋で、地元の登山者と酒盛り。地元の皆さんの飯豊自慢が始まりました。
私は彼らとほぼ同意見でしたが、「白馬岳なんて目じゃない」と言うに及んでは「それはちょっと違うんじゃない」と釘を刺しておきました(笑)
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ねもさんへ。 (モウズイカ)
2021-03-24 16:16:15
超古い記録なのでお恥ずかしい限りです。
四年前、リタイアしてから、また遠征したいと思っておりましたが、
家族の介護やそれがひと段落したら今度はコロナ禍で果たせずにおります。
>「白馬岳なんて目じゃない」と言うに及んでは「それはちょっと違うんじゃない」と釘を刺しておきました(笑)
に関しては(私は飯豊はまだですが)ねもさんと同意見です。
こと高山植物の種類数とお花畑の規模では断トツ日本一だと思います。
雷鳥も居ますし、山岳風景も素晴らしいと思ってます。
この時の山行きでは後で「3」に書きますが、
高山植物の中では特に好きな花、ツクモグサとウルップソウを見たことが最大の収穫でした。
どちらの花も飯豊にはありません。
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