(本記事は自ホームページの超古い記事をブログ用にリメイクしたものです。
写真は劣化したリバーサルフィルムをフィルムスキャナーで読み取ったものなので、あまり鮮明ではありませんが、どうかご寛容下さい。)
(本頁は「白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 2.白馬大池~三国境」の続きです。)
【二日目(7月16日)、三国境から白馬岳山頂へ】
三国境はご覧の通り、稜線が二列に分かれる二重山稜になっている。
三国境付近の二重山稜
今回の山旅では密かに期待していた花がふたつあった。
九十九草(ツクモグサ)と得撫草(ウルップソウ)だ。
いずれも分布域が極めて限られた高山植物で、前者は本州ではここ白馬と八ヶ岳のみ、あとは北海道の二、三の山、
後者はここ白馬と八ヶ岳、北海道礼文島の三ヶ所しか知られていない。
いずれも東北の高山には全く無い花。
更に開花時期が早く、本格的な夏山シーズンには花が終わっているので、生育地でもなかなかお目にかかれない。
前回の縦走の時がそうだった。今回は少し早いので、なんとか・・・(-_-;)と念じつつ・・・。
三国境のガレ場にはツクモグサやミヤマキンバイ、イワツメクサ、ウルップソウなどが列を作っていた。
荒涼とした礫地だが、花の種類はすこぶる多い。
ツクモグサのアップ。
ツクモグサは前年の枯れた茎や葉を腰蓑のように纏っている。
ツクモグサとイワベンケイ
近くでは、オヤマノエンドウ、イワベンケイ、ミヤマガラシなども見た。
イワベンケイとオヤマノエンドウ、チシマアマナ。
イワベンケイの比較的大きな株
ミヤマキンバイ、ツクモグサ、オヤマノエンドウ、ウルップソウ、グラース?が寄せ植え状態。
得撫草(ウルップソウ)はとてもユニークな姿をしている。
数ある高山植物の中でもコマクサと並んで最もおぼえ易い花ではないだろうか。
ガラガラのれき地に生えるのに、とてもみずみずしい印象がある。
雪渓の近くに咲くウルップソウ。
岩陰に大きな株を見つけた。
ミヤマガラシ
ミヤマシオガマも有った。東北のもの(早池峰や焼石、月山)に較べると花が地味な感じだった。
山頂間近の稜線でライチョウに遭遇。いつもガスって来ると現れるような感じ。
「4」へ続く。
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- 白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 5.大雪渓を下る。
- 白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 4.白馬岳山頂
- 白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 3.三国境で憧れの花に遭遇
- 白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 2.白馬大池~三国境
- 白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 1.栂池平~白馬大池
- 上高地・穂高岳花無し紀行(1992/07/24~28) 4.吊尾根~岳沢の下り
- 上高地・穂高岳花無し紀行(1992/07/24~28) 3.恐怖の涸沢岳越え
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- 上高地・穂高岳花無し紀行(1992/07/24~28) 1.憧れの上高地
ウルップソウはもう少し後でも残っていますが、私もツクモグサはこの時期の白馬岳と6月初めの八ヶ岳で各1回だけです。こんなに立派には咲いていなかったような(><)
仰ることはそのとおりですが、飯豊にはイイデリンドウが! 私が飯豊を愛する理由のひとつです。
イイデリンドウは見たいですが、やはり飯豊は私のような足弱には遠く遥かな山ですね。
白馬など北アルプスはもっと遠いですが、
稜線上に山小屋が整備されているので、担いで行く荷物の量は少なくて済みます。
しかし先行きの見えないコロナ禍、山小屋泊りや行列のできる登山道はまだ不安です。
東北の山には無いか有ってもほとんど見られない種類、
例えばキバナシャクナゲ、チョウノスケソウ、高山性タンポポ、
ミヤマクワガタ、ミヤマムラサキ、ミヤマハナシノブ、ミヤマクロユリなど
への思いはつのる一方です。