(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
北国・秋田市も昨日あたり、ついに桜が開花したが、まだ花見が出来るほどのものではない。
今日(4月17日)は秋田市浜田の梅園に立ち寄ってみた。そこは秋田県の南半分を広く覆う出羽丘陵の北端にあたる。
梅はちょうど見頃だったが、
ここを訪ねた本当の理由は少女袴じゃなくて猩々袴(ショウジョウバカマ)。
どこにでもある山野草のひとつだが、秋田市では何故かこの梅園の下に多く、わざわざ見学に来る人も多い。
(´π`;)ワタシもその一人だった。
ショウジョウバカマの群生
ショウジョウバカマ
他に咲いてた野花。
出羽丘陵に多いオオバキスミレは咲き出したばかり。
ナガハシスミレ
春になると、マンサクやウメ、ソメイヨシノのように葉よりも先に花を咲かせる樹木がけっこう多い。
ここではオオバクロモジが春の日差しを浴びて綺麗だった。
オオバクロモジ
次いでアブラチャンとキブシ。
どちらも春の低山でよく見かける木。
アブラチャンはオオバクロモジ同様、クスノキ科。咲き始めは奇麗だが、あっという間に地味な緑色になってしまう。
アブラチャン
キブシ
木の花に釣られて出羽丘陵を南下していく。
格別珍しいものではないが、小さな草花も。
カタクリ キバナノアマナ
キクザキイチゲは秋田の春の山では最もありふれた草花のひとつだろう。
花の色は白や薄青紫が一般的だが、中にはドキッとするほど青紫が濃いものもある。
今年はそれに出羽丘陵で遭遇した。
キクザキイチゲ
アキタブキ。これは頭花の直径が20センチくらいとでかかった。
この日は午後から出羽丘陵の深部まで入ってみた。
深部とは言っても、標高はたかだか200m程度。
しかし傾斜がとても急で転落したらただでは済まされない場所もある。
何故そんな場所に行ったのか。
雪割草の原種のひとつ、オオミスミソウに出会うためだ。
この花は秋田県が北限と言われるが、新潟や山形(高館山など)のように遊歩道脇で簡単に見られる花ではない。
道など全くない。しかも限られた急傾斜地にだけ生えている。
今日はその自生地のひとつを約20年ぶりに訪ねてみた。
ここは以前から盗掘がひどく、存続が危ぶまれていた処だが、急傾斜地にはまだ少しだけ残っていた。
オオミスミソウ
オオミスミソウの疎らな群生
花はもうすぐ終わるところ。
色の濃いものや大きな株はとても少なかった。
近くの稜線ではオオイワウチワが少し咲いていた。
オオイワウチワ
アラゲヒョウタンボク
あとシライトソウのロゼットも見つけた。オオミスミソウ同様、こちらも分布の北限だったと思う。
シライトソウ
トウゴクサイシン
以上。
雪割草があるなんて知りませんでした。
最もすぐ目に付くような場所には、ないと思いますが・・・
オオミスミソウが原種なのですか。葉っぱが雪割草ですね。
よくなんでも知っていらっしゃいますね。
ショウジョウバカマや、サイシンは見かけましたが。
(私のブログURL間違えていたんですって。ある方に指摘されて直しました)<(_ _)>
私の書き方がよくなかったようで、混乱させちゃいましたが、
梅林と雪割草のある場所は同じ出羽丘陵とは言いながらもかなり離れております(50キロくらい)。
よって梅林には有りません。
今回、アップした場所はかなり奥地で道もなく険しい地形の場所ですが、このような場所でも盗掘されています。
なお出羽丘陵には他に松ヶ崎の近くなどでも昔見ておりますが、
高速道の工事や盗掘などで絶滅したようです。残念です。