(本頁は「初秋の鳥海山・鳥の海編」の続きです。)
鳥の海を過ぎると、すぐに分岐点。ここからは下の方にこれから向かう千畳ヶ原が見える。
鳥の海分岐点から千畳ヶ原を望む。
非合法マップ
左手に見える鳥海山は今までとだいぶ形が変わって来る。
鳥の海分岐点から鳥海山本体を望む。
鳥の海分岐からの下り斜面には意外に花が多かった。
ここは雪解けが遅かったのか、他では終わってしまった花たちが今頃になって咲いていた。
ミヤマコウゾリナ チョウカイアザミ
アオノツガザクラ
ミヤマキンポウゲ モミジカラマツ
ハクサンフウロは稜線ではもう終わっていたが、この斜面では新鮮な花が見られた。
ハクサンフウロ
エゾシオガマ ミヤマセンキュウ
ミヤマアキノキリンソウ
ベニバナイチゴの実 蛇石流の片割れ
蛇石流(じゃいしながれ)を渡ると千畳ヶ原が始まる。
ここから先はずっと木道歩きとなる。
向こうの草原台地に小さな広場のようなものが見えた。
小さな広場にはT字分岐の標識が有り、ここで休憩する人も多い。
千畳ヶ原は茫漠と広く、どこが中心なのかよくわからないが、仮にここをセンターとしよう。
このあたりからの眺めを列記。
鳥海山外輪山伏拝岳方面
扇子森方面。鳥の海はこの上だ。今降りて来た斜面の道は左側にある。
無名峰。鍋森の土台になっている。今降りて来た斜面の道は右側にある。
笙ヶ岳方面。
千畳ヶ原と庄内平野の眺め
例の「ある花」は千畳ヶ原の(鳥海湖から見て)最奥の沢筋に咲く。
生育地をめざす。バックは伏拝岳。
枯れ川を渡ると、千畳ヶ原もそろそろ終点だ。
ある花の生育地、幸次郎沢は中ほどの急な沢。右のピークは月山森。
昨年、この花を見たのは8月18日でその時は咲き出したばかりの頃で大雨の後なのでイマイチだった(こちら参照)。
今回は9月3日なので十分咲きそろっているだろうし、大雨も無かったから、好い花が見られるかもしれないと
思い込み、行ったら・・・
ミソガワソウ。高山植物なのに背丈は1mを越えている。
今回はちゃんと咲いていた。
しかし生育地の幸治郎沢はとても風が強かった(局地的な強風だと思う)。
葉がめくれ上がり、穂花は片時もじっとしてくれない。
この沢は岩がゴロゴロして非常に険悪な場所だ(滑落事故もよくある)。
おまけにこの強風。こんな過酷な環境にミソガワソウは生えているのだ。
ミソガワソウの花をアップで。 ウゴアザミ
近くで咲いていた他の花。チョウジギク。
ゴマナ ウメバチソウ
幸治郎沢付近からの庄内平野の眺め
以上。
名前も初めて聞きました。本当に良くご存知ですね。
鳥海山・楽しませていただきました。
ミソガワソウは本州では生える山も限られた高山植物ですが、北海道では低地にも生えておりました。
近縁種はイングリッシュガーデンの素材にもなっているようで、以前、うちの庭でも植えておりました。
しかし山に生えているものの方がいいです。
昨年、焼石岳で素晴らしい群生に遭遇しました。
登山道をはずれた危険個所なので、もう行くことは無いと思いますが、
いい咲きっぷりでした。↓参照。
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/4a811857fa713ac966cca0fa3d539df3