1月25日、午前10時32分発の北陸新幹線『かがやき509号』に乗り、2泊3日の北陸旅行へ出発です
前の週に期せずして一足早く北陸新幹線に乗車していて良かったのは、大きなスーツケースを持ち歩いての
旅となった今回、荷物の収納スペースの確保のコツを掴んでいたこと 北陸新幹線には座席上の棚に載せ
られないような大きな荷物を収納できる場所がある車両とない車両があるんですね。ミセスファーマーの指定席
は7号車で、そこには収納スペースがないので早くに並んで隣の車両までスーツケースを置きに行ってきました
それにしても、北陸新幹線のデザインはカッコイイなぁ~ 色といい形といい、ホレボレしてしまいます。隣りに
停車しているのは確か、東北新幹線の『はやぶさ』です。前の日にみっちり甥っ子くんに仕込まれました
お弁当を先に買い込んでおいたほうが良い事も学習済みだったので、駅地下でお惣菜セットや押し寿司を買い、
ついでに飲みきりワンカップのワインも仕入れておきました 長野駅に着く頃にちょうどお昼になるのを見計
らってランチにしましたヨ 飛行機だと落ち着いて飲食ができないミセスファーマーですが、列車の中では
これが楽しみなのです。最新車両の北陸新幹線はさすがに乗り心地が抜群・・・静かだし揺れはほとんど感じ
ないしで、ご飯を食べるのも本当に楽です。3月26日にいよいよ開業する北海道新幹線にも、そのうちに一度
乗ってみたくなってきましたねぇ~。
13時ちょうどに金沢駅に到着。この日は和倉温泉に向かうため、すぐに七尾線のほうに乗り換えです。前日から
北陸地方は大雪が降っている地域があり、金沢から和倉温泉に向かうサンダーバード13号も途中に何度も停車
しました。ま、急ぐ旅ではないので私たちは一向に構わないのですけどね。観光バス並みに窓が大きな車両で、
車窓からの雪景色を眺めながらの列車の旅は飽きることがありません。今回の旅行中は雪だらけ・・・せっかく
北海道の雪から逃れて来たのにね。でも、雪景色もどこか北海道のものとは違い風情があって良いものです。
途中の駅で、JR西日本の除雪車両も見かけました。
そして予定より約30分遅れて、14時30分過ぎに和倉温泉駅に到着しました。駅からは宿の送迎バスです。
こちらが今回の宿、その名も『虹と海』。七尾西湾に面して建つ全室オーシャンビューの温泉宿です。七尾湾
は年間を通してよく虹が見られるのだそうで、宿の名前の由来にもなっているとのことです。
玄関先から別世界のよう。真っ白なアップローチを抜けると・・・
正面に七尾湾を望むラウンジへ。館内にはいたるところにアートオブジェが飾られていて、とてもモダンなデザイン
の宿です
私たちが泊まったのは10階の和洋室です。12.5畳のリビングには面白い形のソファーが・・・これ、形が自在に
変わるので、テレビを見たりゴロゴロするのに快適なんです そして海を眺められる窓側を向いたベッドルーム。
窓の外はベランダなどが無く、いきなり真下が海・・・という絶景ですよ~
温泉に浸かりに行く前に母は部屋で休憩、ミセスファーマーはちょっとだけ周辺を歩いてみることにしました。天気が
良ければ一緒に散歩したいところでしたが、前日にこの地方(特に輪島)は積雪50センチ以上の大雪が降り、和倉
温泉街も車道の除雪がやっとという状態で、とても歩き回れる道路状況ではありませんでした。北海道の雪と違い
湿気が多いしグチャグチャのところが多くて、車が通ると雪跳ねしちゃって大変
そんな中でもせっかくだから近くで見てこよう・・・と歩いて行ったのは、あの有名な高級旅館『加賀屋』です。
実は私たちが泊まる『虹と海』も加賀屋グループで、隣同士なので駅からの送迎バスは一緒でした。
おもてなし日本一を誇る旅館だけあって、お出迎えから凄かった・・・仲居さん達が一列に並び、バスから降りてくる
お客さん一組に対して一人が付いて荷物を持ってロビーまで案内しているし、バスが動けば一斉におじぎをして
お見送りをしていました。ミセスファーマーもどさくさに紛れてお客さんの後ろからロビーに入っちゃおうか、などと
企んだものの、玄関の自動ドアが開くと両側にまた仲居さんたちが整列して「いらっしゃいませ」とやっているのを
見ると、とてもじゃないけど敷居が高すぎて入れない雰囲気でした 今度は本当のお客さんになって来ま~す
夕方、温泉にゆっくり浸かったあとは、6時半からお待ちかねの夕食タイムです 和風会席とビュッフェを合わせた
スタイルで、北陸の旬の素材が盛りだくさんのメニューが勢ぞろい お造りと、ズワイガニと、のどぐろの一夜干しが
一人一皿ずつ付いて、その他はオープンキッチンで焼きたてのステーキとか、鰤大根や生麩を使った郷土料理など
いろんな種類を少しずつ持ってきて、ビールや地酒と一緒に美味しくいただきました このほかにも料理長一押しの
パエリアやブイヤベース、特産品の魚醤“いしる”を出汁に使った鍋など、もう片っ端から試してみたいお料理の数々
に目移りしながら、本当にお腹いっぱい食べて大満足~
翌朝も同じ会場でビュッフェ形式の朝食です。これがまたどのお料理も素材を吟味し一手間かけているものばかり。
煮物はお出汁が丁度良い具合に煮含めてあったり、鮭の切り身にしても絶妙の焼き加減で身がふっくらしてとても
美味しい。いつもなら朝食はつい洋食系のものばかり持ってきてしまうのですが、ここは和食でいきたくなるメニュー
がいっぱいで・・・そして何と言っても石川県産コシヒカリのご飯の美味しかったこと 後先考えずにお代わりまで
しちゃって朝から満腹です それからもう一つ感動したのが、ミセスファーマーたちは中央のほうのテーブルよりも
隅のほうが落ち着くと思い、他のお客さんたちから少し離れたところに席を取って食事を始めたら、さりげなくホール
スタッフの方が近くのヒーターをONにしてくれた事。何も言わないのに、こういう気遣いはさすが加賀屋グループの
接客だなぁ~と、感心しきりでした
朝食を終えて部屋に戻る途中、エレベーターを降りた途端に奇跡の光景がなんと、ほんの一瞬の晴れ間があった
かと思ったら、うっすらと虹が見えたではありませんか まさに名前の通りの、虹と海の光景でした
本来ならばチェックアウト後は輪島方面で観光するつもりでしたが、足元が悪い天気ということで急きょ予定を
変更し、午前中のうちに金沢入りすることにしました。前日うまく写真を撮ることができなかった『サンダーバード』。
ホームで待ち構えて正面からパチリ シュッとして、なかなかカッコイイ車体・・・ここから約1時間で金沢です。