machaの浅学妄想

今、感じたことや想うことを書いておく。

豪農の離れ座敷

2011-11-03 | Weblog
この地に来て二十年近くになるが、田上町の椿寿荘という豪農の離れ座敷に妻と二人で初めて行った。

紅葉には10日ほど早かったようだが、教養とユーモアのある元気なご老人の案内の説明を聞きながら素晴らしい建物と枯山水の大きすぎない庭を鑑賞させていただいた。

吉野杉、木曾桧、会津のケヤキを使った精緻な木造建築は95年ほど前に建てられた。贅を尽くすが華美にならない日本建築の粋を見た気がした。

パニックを恐れて

2011-11-03 | Weblog
3月15日の福島原発の放射能の大量飛散を政府はパニックを恐れてSPEEDIという百億円もかけて作った放射能汚染速報装置のデータを隠蔽した。
一ヵ月後にその速報を公開し、さらに一ヶ月してその真相を明らかにした。

日本国民はパニックを起こさない。
日本人は聖徳太子の時代から既に和を大切にし、あらゆる災難も受け入れる無常観を人生観としている。

ドナルド・キーンは大震災をきっかけに日本への永住を決意した高見順が東京大空襲のあとの日本人に感動と愛と共感を感じたように、ドナルド・キーンも感じた。

3月15日に放射能情報をスピーディに提供してくれていたなら、福島第一原発の北西部の20km以遠の住民もいち早く退避できただろうに残念な事をしたものだ。我が家は柏崎の原発から北東に50kmだから、福島第一原発から北西50kmの飯館村の最高レベルの汚染は他人事ではない。

政府は国民のパニックを考える余裕もなかったはず。実際のところは政府に原発事故時の避難対策準備が無かったことに政府がパニックになったんじゃないだろうか。

もし通り魔殺人事件を緊急に知らせる装置が開発されたとして、たとえば刃物を持った犯人が秋葉原の中央通りを靖国通り方面に人を切りつけながら走っていますと携帯か何かに速報があれば、みんなパニックになるが近くのビル等に逃げ込んで助かるだろう。