天を怨まず
以下全て引用文です。
【No,250/ver.それぞれの卒業】保玲菜・梨々ver. 2
今回のブログは、昨年起きた…
東北地方太平洋沖地震
の被災地、宮城県気仙沼市にある「階上( はしかみ)中学校」の卒業式で、卒業生代 表…
梶原裕太君
が読み上げた答辞をご紹介したいと思いま す。
これは中学生の言葉です。
今の自分と重ね、何をどう感じるのか、自 問自答してみて下さい。
「今日は未曾有の大震災の傷も癒えないさ なか、私たちのために卒業を挙行して頂き 有難うございます。
ちょうど十日前の三月十二日。 春を思わせる暖かな日でした。 私たちは、そのキラキラ光る日差しの中を 希望に胸を膨らませ、通いなれたこの学舎 を五十七名揃って巣立つはずでした。
前日の十一日、一足早く渡された。 思い出の詰まったアルバムを開き十数時間 後の卒業式に思い出をはせた友もいたこと でしょう。
「東日本大震災」と名付けられる天変地異 が起こるとも知らず…
階上(はしかみ)中学といえば「防災教育 」といわれ、内外から高く評価され、十分 な訓練もしていた私たちでした。
しかし、自然の猛威の前には、人間の力は あまりにも無力で、私たちから大切な物を 容赦なく奪っていきました。
天が与えた試練というには、むご過ぎるも のでした。 辛くて、悔しくてたまりません。
時計の針は十四時四十六分を指したままで す。
でも時は確実に流れています。
生かされた者として顔を上げ、常に思いや りの心を持ち、強く正しく、たくましく生 きて行かなければなりません。 命の重さを知るには、大き過ぎる代償でし た。
しかし、苦境にあっても天を恨まず、運命 に耐え、助け合って生きていくことが、こ れからの私たちの使命です。
私たちは今、それぞれの新しい人生の一歩 を踏み出します。
どこにいても、何をしていようとも、この 地で仲間と共有した時を忘れず、宝物とし て生きていきます。
後輩の皆さん、階上(はしかみ)中学校で 過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達 が、如何に貴重なものかを考え、いとおし んで過ごしてください。
先生方、親身のご指導、有難うございまし た。
先生方が、如何に私たちを思って下さって いたか、今になって良く分かります。
地域の皆さん、これまで様々なご支援を頂 き有難うございました。
これからも宜しくお願いいたします。
お父さん、お母さん、家族の皆さん、これ から私たちが歩んでいく姿を見守っていて ください。
必ず、良き社会人になります。
私はこの階上中学校の生徒でいられたこと を誇りに思います。
最後に、本当に、本当に、有難うございま した。」
以下全て引用文です。
【No,250/ver.それぞれの卒業】保玲菜・梨々ver. 2
今回のブログは、昨年起きた…
東北地方太平洋沖地震
の被災地、宮城県気仙沼市にある「階上( はしかみ)中学校」の卒業式で、卒業生代 表…
梶原裕太君
が読み上げた答辞をご紹介したいと思いま す。
これは中学生の言葉です。
今の自分と重ね、何をどう感じるのか、自 問自答してみて下さい。
「今日は未曾有の大震災の傷も癒えないさ なか、私たちのために卒業を挙行して頂き 有難うございます。
ちょうど十日前の三月十二日。 春を思わせる暖かな日でした。 私たちは、そのキラキラ光る日差しの中を 希望に胸を膨らませ、通いなれたこの学舎 を五十七名揃って巣立つはずでした。
前日の十一日、一足早く渡された。 思い出の詰まったアルバムを開き十数時間 後の卒業式に思い出をはせた友もいたこと でしょう。
「東日本大震災」と名付けられる天変地異 が起こるとも知らず…
階上(はしかみ)中学といえば「防災教育 」といわれ、内外から高く評価され、十分 な訓練もしていた私たちでした。
しかし、自然の猛威の前には、人間の力は あまりにも無力で、私たちから大切な物を 容赦なく奪っていきました。
天が与えた試練というには、むご過ぎるも のでした。 辛くて、悔しくてたまりません。
時計の針は十四時四十六分を指したままで す。
でも時は確実に流れています。
生かされた者として顔を上げ、常に思いや りの心を持ち、強く正しく、たくましく生 きて行かなければなりません。 命の重さを知るには、大き過ぎる代償でし た。
しかし、苦境にあっても天を恨まず、運命 に耐え、助け合って生きていくことが、こ れからの私たちの使命です。
私たちは今、それぞれの新しい人生の一歩 を踏み出します。
どこにいても、何をしていようとも、この 地で仲間と共有した時を忘れず、宝物とし て生きていきます。
後輩の皆さん、階上(はしかみ)中学校で 過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達 が、如何に貴重なものかを考え、いとおし んで過ごしてください。
先生方、親身のご指導、有難うございまし た。
先生方が、如何に私たちを思って下さって いたか、今になって良く分かります。
地域の皆さん、これまで様々なご支援を頂 き有難うございました。
これからも宜しくお願いいたします。
お父さん、お母さん、家族の皆さん、これ から私たちが歩んでいく姿を見守っていて ください。
必ず、良き社会人になります。
私はこの階上中学校の生徒でいられたこと を誇りに思います。
最後に、本当に、本当に、有難うございま した。」