ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア南部・金木戸川打込谷~笠ヶ岳(2898m)

2012年08月29日 | 沢登り
2012年8月25日~26日

先週末に引き続き、2週連続の笠ヶ岳。
今回は、西面の打込谷へ行ってみた。
ここはアプローチが長く、車も2台必要ということで、久々にF師匠との山旅である。
通常は2泊が適当と思われるが、某ガイド本は1泊となっていた。
それもそのはず、沢のプロ2名で遡行している。
我々もそんなには遅くはないが、果たしてどうだっただろうか?

24日に仕事終わって、F師匠と待ち合わせ一路新穂高へ。
ここで車をデポし、金木戸林道奥へ。
第1および第2ゲートあるが、その時々により開いていたり閉まっていたり。
今回は第1ゲートでストップ。。。
すでに3台の車がデポされていた。とりあえず、テント張って就寝。

第1日目

天候:晴れ時々曇り夜一時雨

3時起きして、朝食を済ませ4時少し前に出発。
当初はトボトボ林道歩き。1時間くらいで第2ゲートに着。
このあたりでヘッデンもいらないくらいの明るさとなった。
もう1時間歩いて、中ノ俣川との分岐。
ここにちょうどよい休憩場所があった。


祠と碑がある休憩場所

ここから少し林道をあがると中ノ俣との分岐の看板がある。


看板

いつかは左も行ってみたい。
そこから1Pで取水所のある広河原へ。


広河原取水所

ここから、右岸の踏跡というか旧登山道へ入る。
取水所から少し行くと小倉谷の出合だ。
そのあたりを過ぎたところで上に上がる。そうすると旧森林鉄道のあった軌道跡に出る。


手掘りチックなトンネル

途中、崩落した箇所が何箇所かある。結構グズグズのところも。
トラロープがついていた。


崩落場所の1ヶ所

たまに藪っぽいところもあったが、概ね道ははっきりしている。
1時間くらいで、壊れたつり橋。


壊れたつり橋

これが見えたならば、双六谷本谷へ。
ここで沢装備にチェンジ。右岸からは比較的大きな支流がきていた。
巨岩の本谷を少し行ったところで打込谷出合。
今回は、水量もここにしては比較的少なく、膝上くらいで徒渉できた。


徒渉中

調べてみるとここが核心のようだ。
渡ってすぐ上が出合である。打込谷も結構水量の多い谷だ。


出合付近

ここからはしばし巨岩をクリアしながら行く。
F1はよくわからなかったが、F2は大きな釜を持っておりすぐわかる。


F2

右岸から巻く。
次に登場は、湯檜曽の瀞を思わせる場所に着く。
湛える水はエメラルドグリーンできれいだ。


瀞とCS5m

瀞泳げば取り付ける様だが、それはパスし巻く。
しばらくは滝もなくゴーロをクリアしながら歩く。
やっとこさ、仙ノ淵滝に到着。


仙ノ淵滝

全容は見えないが、この滝は正面に見えるカンテに取り付いて登るようだ。
泳ぎたくないのでさっくり巻く(笑)
すぐに10mナメ滝。これは腰まで浸かって滝の左を登った。


10mナメ滝

その後、ゴーロを歩き右に屈曲したゴルジュへ。ここに大釜の滝がある。
これも右岸から巻き、懸垂1回で沢へ戻る。
これを過ぎるとようやく沢も開けてきて、笠の稜線が見え始める。


ナメ滝

インゼルを3つくらい行ったところで、すでに12時間オーバー。。。
時間の割には標高は稼げず、本日の目標の1800m付近へ来たので、ビバーク適地を探す。


笠の稜線

F師匠は元気だったが、私がヘロヘロだったので手短なところでビバーク。


ビバーク地

蒔きも豊富で人臭さがなくてよろしいところだ。
私は少し寝る。。。F師匠は焚き火していたら少しパラッときたらしい。
しかし、満天の星空の中、食事作って就寝する。爆睡・・・

第2日目

天候:晴れ時々曇り

昨夜の雨もパラッときたくらいで天候は安定している。
この日も行動時間長いので、3時起きして、食事を食べ明るくなったのを見計らって出発。
当初は、ゴーロだったが次第にナメが現れてくる。



ナメ滝を快適に登っていくと、後ろに中ノ俣岳が見えてきた。


中ノ俣岳(黒部五郎岳)



途中、赤ナメ地帯に入り、その少し上が二俣だ。


二俣

二俣もきれいなナメであった。右へ行く。
この先もナメ滝地帯で快適に行く。一部巻きを入れた滝もあるが概ね直登できる。
このあたりでも水量は多いほうである。





奥の二俣は、水量の多い左へ行ってみた。
その後、ナメの小滝などをクリアしていくと水の湧き出る壁に行き当たった。


最初の一滴

一滴というよりドボドボと出ていた。この水が冷え冷えでおいしい。
ここで水を補給し、涸滝などをあがる。


中ノ俣岳~双六岳

振り返れば、黒部源流の山々がきれいに見えた。
あとは岩棚を上がったり、ガレを行く。稜線見えるが一向に近づかず。


登山道から打込谷

やっと登山道に飛び出し、来た道を振り返る。
笠のテン場の少し下に出たようだ。
その向こうには槍が顔を出していた。


縦走路と槍

装備変換して、笠ヶ岳頂上を目指す。
先週と違い、天気よく縦走路が気持ちいい。


頂上と笠ヶ岳山荘


笠ヶ岳山荘

天気よく従業員の人たちがテラスで休憩していた。
このころから恐れていた高度障害出始める。


山頂

この日は天気もよく多くの人たちが山頂にいた。


播隆平

この日は先週見えなかった播隆平と池が見えた。
あとは下るのみ。しかし足が進まずずいぶん抜かれた。。。
抜戸岳登る少し前からガスが沸き始めた。


笠ヶ岳方面

杓子平からは急登の笠新道を一気に降りる。
2300m頃から高度障害も治り始め、スピード上がる。
ほぼ先週と同じペースで笠新道入口へ。そこからは多くの登山者を抜いてデポ下車のところへ。
実に11時間行動であった。
あとはちょいとしょぼい温泉で汗を流し、車を回収して飛騨牛で打ち上げとした。
やはり2泊が妥当な感じである。
アプローチが長いのと、打込谷下部は標高が稼げない。
後半のナメはきれいなものであった。北アルプスの沢のスケールの大きさはいいね。
そろそろ来月から南か~?






北ア南部・穴毛谷~笠ヶ岳(2898m)

2012年08月20日 | 沢登り
2012年8月19日

天候:朝;曇り時々晴れ
   昼;曇り時々雨
   夕;曇り

お盆休み第1弾、2弾とゆるゆる山行であった。
そこで締めはちょいとピリッと行きたいなと思い、頭の中にある数あるプランから選んでみた。
と言うことで、Walter Weston シリーズ第1弾、昔あった登山道シリーズ第3弾!
と勝手にシリーズ化して楽しんでおります。
Wakter Westonは、ご存じの通りJapanese Alpsを世界にその存在を知らしめた方です。
穴毛谷の初登は、1894年にこの一行が行ったとされています。
雪のある時期は恐怖の谷も、この時期には比較的安全に行くことが出来ます。
ただし、沢登りなどの技術やルーファイは必要です。

さて、前日は速攻に就寝し夜中に起床して一路新穂高温泉に向かいます。
ゆっくり準備していたので出発は5時過ぎになってしまいました。
かろうじてヘッデンはいらない感じです。
林道のゲートから15分ほどで左俣谷から穴毛谷の堰堤工事で使った橋があります。
そこを左へ。これが一番効率的に穴毛谷へ入れます。


林道と橋の分岐

橋を渡っていくと、第4堰堤に着きます。これはそのまま道を進みクリア。
ここで右岸に渡った方がいいかもしれません。その後が楽です。
この辺で沢装備に変換。


堰堤と一ノ沢

第3堰堤は倒木を使って越えます。第2堰堤は右の3級-程度の岩場を登りました。
第1堰堤は、ヤブ漕ぎ高巻きでした。
右岸に渡ればこれらは楽に歩いていけるでしょう。


穴毛谷始まり

始まりは、右岸台地に小屋があった所ら辺です。ここでスタートから1P。
ここで右岸へ渡り、ゴーロを行きます。徐々に廊下になっていきます。
後ろを振り向くと焼岳が朝日を浴びてきれいです。


朝日浴びる焼岳

次の1Pは、四ノ沢出合。この出合が一番でかいのでわかりやすい。


四ノ沢出合

右の谷が本谷である。


四ノ沢

四ノ沢右俣が、笠ヶ岳本峰へ行っている。
本谷方向へ行くと昔の登山道の名残のペンキの矢印があった。
#*

昔道の名残

四ノ沢を過ぎて少し行くと右手に大きな岩穴がある。
これがこの谷の名前の由来ともなった岩穴である。結構でかい。


岩穴

さて、五ノ沢も近づくと先程から見えていて嫌な感じの雪渓があった。
これは行けるか近づいてみなければわからない。


五ノ沢出合の雪渓

何とか左側がかろうじて行けそうだ。
アイゼンあれば上がれそうな所もあった。
左側のグズグズのガレを上がる。途中、雪渓をくぐるがいつ落ちてもおかしくないので速攻通過。
そこを通過すると五ノ沢に出る。


五ノ沢

五ノ沢を横断して、雪渓の際を下降し本谷へ下りるという感じで進む。


本谷と穴毛大滝

大滝が壁から落下している。その先に見えるガレ沢を行く。
このガレ沢をザイテンタールと言うそうだ。


穴毛大滝その1


穴毛大滝その2

ガレ沢は、非常に浮き岩多く慎重に登った。本当によく動くよ。


ガレ沢上部

これをほぼ最上部付近まで詰める。左の小尾根の行けそうな所から乗越。
ヤブを漕いでトラバース気味に行き下降すると草付きに出る。
ちょうど七ノ沢出合の上に出た。本谷は10m位の滝がかかっていた。
そのまま高巻いてしまおうかと思ったが、本谷に下りて七ノ沢を少し登り高巻く。
この滝は階段状で左壁行けそうであったが。


高巻き中に本谷方向

あとは小滝をいくつか越えて行くと杓子平のカール状草原に出た。


杓子平

ちょうど中腹部の登山道には多くの登山者が見られた。
ハイマツなどのヤブ漕ぎしないように少し行くと池があった。


杓子平の池

ここで一服。チングルマも咲き非常に気持ちの良い所であった。
そこから草地を上がると登山道にぶつかる。


チングルマ


笠新道

笠新道を上に行く。多くの方が下山して行った。
この先からがキツイ登りとなる。


抜戸岳への登り

この上で2800m近く。恐れていた高度障害が出始めた。
これが出るとなかなかスピードが出ないし、ツライのである。
それでもガスが出てきた中、縦走路を笠ヶ岳へ向かう。
当然、途中の各西の谷の偵察もしているが、ガスが出てきてままならない。
結構飽きてきた頃、テン場に出る。そしてそこからモレーンの中を行くと小屋が見えてきた。


笠ヶ岳山荘

この頃雨が降ってきた。幸いゴロゴロ君は来ていないので助かる。
雨具を着て山頂へ向かう。


小屋から見た山頂


山頂の祠


山頂

やっとこさ山頂である。一人きりなので一通り撮影してすぐに下山する。
時間も13時前なので簡単に小屋のところで休憩してから出発する。
先ほど一張りもなかったテントも続々と到着して3張り張ってあった。
沢のツメまでは順調であったが、高度障害出始めてからは遅々として進まず。。。
薬飲んで高度を下げてきた頃には少しは調子も出てきたが。


ミヤマトリカブト

縦走路では多くの登山者とすれ違う。
下山者は私が最終便であるが、杓子平で夫婦に追いついた。
あとは飽きる下山路をひたすら下りる。
17時半にやっと林道に飛び出した。実に12時間行動であった。


笠新道入口

おいしい水をここでいただき、林道を行く。
18時前に多くのおじさんおばさんとすれ違う。この時間に行く所はワサビ平小屋か?
18時過ぎにやっと車の所へ。久々に12時間オーバーのキツイ山行となった。
やはり笠は日帰りキツイね~
帰路は平湯の森で汗を流し、片付けもせずにバタンキューのピリッとした山行でした。

さて、今週も仕事ガンバって今度は西面の沢か~
あと、笠谷行けば播隆上人シリーズも出来るか!?それも企画してみよう。






北ア北部・七倉岳(2509m)船窪小屋

2012年08月15日 | 山歩き
2012年8月14日~15日

昨年は針ノ木谷から船窪小屋通って、七倉へ下りたが、その時
休憩でお茶出してもらい温かく迎えてくれた船窪小屋。
数年前、小屋50周年の記念に発刊された「山の上のおかあさん」を
読んで、いずれは泊まりで行きたいと思っていた船窪小屋。
やっと、行ってきました。

第1日目

天候:曇り時々晴れ

12日は、すっかり予報にやられたが、今回は自分の読んだ天気で
ズバリ、雨に降られずの山行となった。
天気予報は朝から今日はアウトドア控えた方がいいだの言っていたが。。。
まあ、うち出る時は激降りであった。
8時過ぎには大町方面雨も上がると予想。七倉へ到着する頃には、すっかり雨も上がっていた。


雨上がりの七倉

さて、補導所で登山届けを提出。ここで面白い方に出会う。
その名もリリィさん。なぜか寅さんを思い出す。
山の寅さん?との素敵な出会いであった(笑)
話しもそこそこに蒸してきた急登の登山道を上がる。
当初は七倉沢からの予定であったが、前日からの雨を考えてやめておいた。
そんなに増水はしていなかったが。
順調に高度を上げ、ハシゴ場の連続する鼻突八丁へ。



胸突はよくあるが、鼻突はいつも面白いネーミングだと思う。
森林限界を越えると青空も見えてきた。
ここまで下山者数名にあったのみ。非常に空いている。



さすがに槍などは雲の中であるが、燕の稜線などは見えてきていた。
七倉の稜線に入るとお花畑がきれいだ。


チングルマ


これもチングルマ

チングルマも珍しくお花とその後と二色見られた。
さて、4時間で船窪小屋到着である。



早速、受付を済ませ昼食にラーメンいただく。


船窪ラーメン

おむすびも食べていなかったので一緒にいただきお腹いっぱいになる。
これが後でいけなかったが。。。


小屋の居間

玄関入ってすぐ壁にここのスタッフのネパールから来たシェルパ頭のPenbaさんのお手製帽子などがあった。
他の色はないかなどと話をしていると、小屋横にあるPenbaさんのご自宅へ。


Penba宅

ここで羊毛のカラーのきれいな帽子と手袋を大人買い。
それでも下界で買うより圧倒的に安い。色のきれいなのはもうなしとのこと。
ヘッドバンドも欲しかったが、安く売りすぎてすぐ完売のなったようだ。
来年に期待しよう。


大人買いの一部

帽子はモヒカンみたいになるのがいい(笑)
さて時間もあるし、散歩がてら七倉岳山頂へ。
途中、まるまるした雷鳥親子に出会う。


七倉岳山頂と針ノ木岳

針ノ木、蓮華もたまに顔を出してくれる。
三ツ岳、野口五郎岳、水晶もきれいに見えた。立山剱は、頭隠れ。。。


七倉岳方面から小屋

小屋でのんびりしていると、烏帽子などからの縦走の方々が到着。
昨日から連泊の金沢からのお姉さま方も散策から帰ってこられた。
今回の泊まりは10名と静かでいい。
そして、待望の晩ご飯である。


うわさの晩ご飯

今日はいつもより1品多く出していただいた。
全て手作りのおいしいおかずばかり。汁物はPembaさんのネパールのお汁。
1品1品説明してもいいが、是非実際にご賞味ください。
おかずだけでもお腹いっぱいの所にお昼に食い過ぎたのが影響してお腹いっぱいとなった。
ご飯も古代米もおいしく、小屋飯でこれだけ食べたのははじめてであった。
いや~マジでおいしから。おかあさんありがとう。
小屋飯でナンバー1です。
お腹いっぱい食べて外へ行くと、ブロッケンが出る条件が整っていた。


沈みゆく太陽

稜線に出て、ブロッケン現象を見る。


ブロッケン現象

ちょっとわかりにくいが、写真中央に出ている。


立山方面

あまり焼けなかったのが、残念だ。


ご飯後のお父さん

7時からはお茶会。Pembaさんお手持ちのチャイを飲みながらDVDを鑑賞。
その後は自己紹介から始まり、おとうさんの昔の山話。これが面白かった。







内容は実際に行って聞いてみよう。
8時も過ぎ消灯ではあったが、満天の星空がきれいであったので皆さんで星鑑賞。
その後はいつものごとく爆睡であった。

第2日目

天候:曇りのち時々雨

目覚めた時には、少し雨も降っていたが、朝食をいただく頃には止んでいた。
これまた待望の朝食。



めちゃうま。おかあさんありがとう。
皆さん早々に旅立っていったが、こちらは下山だけなのでゆっくりする。


ご来光後

もう陽も高く上がってしまったが、雲とのコントラストが素敵であった。


唐沢岳、餓鬼岳

昨日は見えなかった山々も見えたが、西側はどうもいけない。
どうもそう遅くないうちに雨も来そうだと判断し下山準備。


小屋前にて皆さんと

鐘を鳴らしてもらい、見えなくなるまで手を振っていただき感謝、感謝の下山であった。
2時間ちょっとで下山。一昨日と同じく七倉山荘で疲れをとり帰路につく。

しかし、素敵な出会い、雰囲気のいい、飯のうまい小屋でした。
おとうさん、おかあさんいつまでもお達者で。また行きます。

絶対行った方がいいよ。
来年は60周年とのこと。新巻鮭でも担いでいくか~それともタイか!?

北ア北部・湯俣温泉

2012年08月13日 | 山温泉
2012年8月11日~13日

さて、このお盆休みの天気予報はどうもいけない。。。
土曜は何とか持ちそうだが日曜日からはわからないね~
という感じ。
と言うことで、当初予定の黒部方面は中止して、雨なら雨で
それなりに楽しもうということで、昨年に引き続き湯俣へ行った。

第1日目

天候:曇り(たまにパラっと)

この日は、予報通りのお天気。
昨年、七倉登山口は車がいっぱいであったため用心して早めに行く。
途中、F師匠チームとすれ違う。


七倉登山口駐車場

今年は天気が悪い予報のためか、車は少なかった。
乗り合わせで高瀬ダム上へ。
皆さん烏帽子岳へ行くようである。まあそれが普通か。


高瀬ダム

昨年のようにトンネル真っ暗かと思いきや今年は電気がこうこうとついていた。
ヘッデンしているのが間抜けである(笑)
サクサクと林道を行くと1時間ちょっとで林道終点。
登山道入ってしばしで無名沢避難小屋。


無名沢避難小屋

ここ畳もリニューアルされてきれいであった。
この先、1Pで湯俣である。
途中、1ヶ月前に行った北鎌独標が見えてきた。その横から槍ヶ岳。


登山道途中から独標、槍ヶ岳

ホントここまで来ると槍が近い。
昔はこちらからの登山道あったが。復活の話しもあるらしい。
2時間半で湯俣である。


晴嵐荘

受付済まし、テント張る。まだ9時前で人もいない。
このまま湯俣川遡行しちゃうか~とも思ったが、グッとこらえてテント張る。


テン場

早速、湯俣川の噴湯丘を見学に。というか一湯入魂に行く(笑)
やばい写真はどうしましょう?ミクにアップして退かれても困るのでやめておくか。


水俣川と湯俣川合流地点

水の色が全く違うのがわかるだろうか?
湯俣川は硫黄成分が多く、青い水となる。


噴湯丘地点

噴湯丘の場所へ来た。ここで一般の方々は対岸から見ているが、
こちらは沢靴持参。対岸渡って間近に見る。
まずは昨年もいたキノコちゃん。


噴湯丘「キノコちゃん」

このキノコちゃんは流の中にあり、いつ崩壊するかわからないとのことである。
今年も会えてよかった。


キノコちゃんの頭

頭からは温泉が噴きだしている。
川を渡って、巨大噴湯丘へ。この横に確か昨年はなかったいい温泉が。。。


噴湯丘手前の湯だまり

ここで、一湯目!ちょっと熱いが、入れないことない。44~45度か。


噴湯丘

しかしいつ見ても不思議な物体である。国の天然記念物ですが。
時間は11時近くになり、人がわさわさやってきた。
1パーティー4名のおじさんは遡行するそうだ。
日帰りの方もここは多い。それとはお構いなしに二湯目!


二湯目の河原

お尻からぷくぷく出てくるお湯が熱い。
この辺の源泉温度は75度はあるようだ。適当に川水引き込んで入る。


三湯目

ここは少しぬるかった。


四湯目

一般のお姉さま方も通ったがお構いなしの山変態?


五湯目

ここがここで一番気持ちよかったか。
その後は、時間もあるので水俣川を遡行してみる。
当初何回か徒渉しなければならない。登山靴ではこの時期厳しいだろう。


水俣川

ここを上がっていくと北鎌尾根の末端に出るのであるが、今日は途中にしておく。
途中、硫黄尾根に上がる地点も確認した。いずれ来てみたい。
さて、山荘に戻っていつもの露天風呂見るがどうも最近入っていないみたい。
パンツ一ちょでお掃除にとりかかる。
この湯が一番適温である。


お掃除後の露天

ヘドロみたいなのも無くなり、本日六湯目である。
近くに中学生の女の子連れた家族がテント張っていたが申し訳ないと思いつつ入る。
他の方々は、足湯していたが。
源泉マニアにとっては、最高なんだけどな~
一眠りして、近くの沢へ行ってみる。


近くの沢F1

なかなかいい渓相であった。明日天気良かったらもうちょっと行ってみよう。
帰ってくると山荘では夕食が始まっていた。


晴嵐荘入口

小屋は10名くらいとのことであった。テントは学生もおり賑やかであった。
星もチラホラ見える中、沢の音と虫の声聞いて爆睡。。。

第2日目

天候:晴れのち曇り

朝起きてびっくり!?
天気予報とは全く違って、ドピーカン。。。
気象庁のおバカコンピューターにやられた。自分の分析した読みを信じるべきだった。


朝の湯俣

ゆっくり起きて、周りはすっかり人がいなくなった。
さて、縦走でも行くか~という勢いだが、まあのんびり近くの沢でも探索。


昨日の滝の続き

当初は薄暗い渓相も少し上がると明るくなる。
そのうち、ゴルジュが始まり、側壁から半端ない水量の滝が出てきた。


側壁の滝(20m?)

その先は、ゴルジュではあるが突破は出来そうである。
しかしこの辺で切り上げて戻ることにした。
そういえば、前から気になっていた青のプールにも行ってみた。


湯俣川引き込み水プール

水俣川との合流地点の下にある引き込みからここに流れてきていた。
硫黄成分できれいな色となっていた。
ここちなみに立ち入り禁止です。。。
あとは例のお宝画像をmの方へ。

帰ってから、腹ごしらえして竹村新道を30分くらい上がった所にある展望台へ。
いきなり急登であるが、天気もいいので気持ちいい。
昼過ぎで若干雲も出てきたが。


展望台


湯俣川源流方面

残念ながら三俣、双六の稜線は見えなかった。


燕山荘方面

燕山荘とイルカ岩のあたりが見える。人も大勢歩いていた。
湯俣にいるとイメージつかないが、燕山荘の真下に湯俣はある。


北鎌尾根と槍ヶ岳

先月雨で見えなかった北鎌尾根からの槍もここからきれいに見えた。
しかし、こちらからだと近く感じる。


湯俣噴泉丘

ちょうどこの真上が展望台でした。


湯俣

青のプールもきれいに見える。いい感じの展望台でした。
さらにいい展望台の存在を後ほど知ることになるが、秋にでも行ってみようかな。
下りは急登だったので15分くらいで戻る。
その後は、露天入ったり、はじめて内湯にも入ってみた。
内湯は噴湯丘方面の源泉だと思う。硫黄分が露天よりも濃い。
あとは焚き火してご飯いただき、川と虫の音聞きながら爆睡。。。

第3日目

天候:曇りのち雨

やっと、おバカコンピューターが当たった感じだ。
当初は、降りそうで降らない天気であったが、6時過ぎにはパラパラと。
そそくさにご飯食べてから出発準備。
来た道を戻る。途中、ラッキーなことあり随分と早めに下りること出来た。
そういえばいつも七倉山荘でソフトクリームいただくが今年はやたらきれいになっている。
どうも、オーナーさんも変わってリニューアルしたようだ。


外観


玄関先


お風呂入口


お風呂

7月24日に完成したそうで、お風呂の営業は27日と言っていたか。
きれいなお風呂で汗を流す。
ここ車で行かれるので、紅葉の素晴らしい時期に皆さんもどうぞ。
この時期は、登山者のために8時くらいから日帰り入浴やってくれている。
600円であるが、ネットに今月いっぱい使える割引券があります。
泊まりは、通常8000円、素泊まり6000円
詳しくは七倉山荘のHPで。

http://www.webmarunaka.com/nanakura/index.html

明日からまた山籠もりかと思ったが、今度こそ天気は悪そうだ。