2012年8月25日~26日
先週末に引き続き、2週連続の笠ヶ岳。
今回は、西面の打込谷へ行ってみた。
ここはアプローチが長く、車も2台必要ということで、久々にF師匠との山旅である。
通常は2泊が適当と思われるが、某ガイド本は1泊となっていた。
それもそのはず、沢のプロ2名で遡行している。
我々もそんなには遅くはないが、果たしてどうだっただろうか?
24日に仕事終わって、F師匠と待ち合わせ一路新穂高へ。
ここで車をデポし、金木戸林道奥へ。
第1および第2ゲートあるが、その時々により開いていたり閉まっていたり。
今回は第1ゲートでストップ。。。
すでに3台の車がデポされていた。とりあえず、テント張って就寝。
第1日目
天候:晴れ時々曇り夜一時雨
3時起きして、朝食を済ませ4時少し前に出発。
当初はトボトボ林道歩き。1時間くらいで第2ゲートに着。
このあたりでヘッデンもいらないくらいの明るさとなった。
もう1時間歩いて、中ノ俣川との分岐。
ここにちょうどよい休憩場所があった。
祠と碑がある休憩場所
ここから少し林道をあがると中ノ俣との分岐の看板がある。
看板
いつかは左も行ってみたい。
そこから1Pで取水所のある広河原へ。
広河原取水所
ここから、右岸の踏跡というか旧登山道へ入る。
取水所から少し行くと小倉谷の出合だ。
そのあたりを過ぎたところで上に上がる。そうすると旧森林鉄道のあった軌道跡に出る。
手掘りチックなトンネル
途中、崩落した箇所が何箇所かある。結構グズグズのところも。
トラロープがついていた。
崩落場所の1ヶ所
たまに藪っぽいところもあったが、概ね道ははっきりしている。
1時間くらいで、壊れたつり橋。
壊れたつり橋
これが見えたならば、双六谷本谷へ。
ここで沢装備にチェンジ。右岸からは比較的大きな支流がきていた。
巨岩の本谷を少し行ったところで打込谷出合。
今回は、水量もここにしては比較的少なく、膝上くらいで徒渉できた。
徒渉中
調べてみるとここが核心のようだ。
渡ってすぐ上が出合である。打込谷も結構水量の多い谷だ。
出合付近
ここからはしばし巨岩をクリアしながら行く。
F1はよくわからなかったが、F2は大きな釜を持っておりすぐわかる。
F2
右岸から巻く。
次に登場は、湯檜曽の瀞を思わせる場所に着く。
湛える水はエメラルドグリーンできれいだ。
瀞とCS5m
瀞泳げば取り付ける様だが、それはパスし巻く。
しばらくは滝もなくゴーロをクリアしながら歩く。
やっとこさ、仙ノ淵滝に到着。
仙ノ淵滝
全容は見えないが、この滝は正面に見えるカンテに取り付いて登るようだ。
泳ぎたくないのでさっくり巻く(笑)
すぐに10mナメ滝。これは腰まで浸かって滝の左を登った。
10mナメ滝
その後、ゴーロを歩き右に屈曲したゴルジュへ。ここに大釜の滝がある。
これも右岸から巻き、懸垂1回で沢へ戻る。
これを過ぎるとようやく沢も開けてきて、笠の稜線が見え始める。
ナメ滝
インゼルを3つくらい行ったところで、すでに12時間オーバー。。。
時間の割には標高は稼げず、本日の目標の1800m付近へ来たので、ビバーク適地を探す。
笠の稜線
F師匠は元気だったが、私がヘロヘロだったので手短なところでビバーク。
ビバーク地
蒔きも豊富で人臭さがなくてよろしいところだ。
私は少し寝る。。。F師匠は焚き火していたら少しパラッときたらしい。
しかし、満天の星空の中、食事作って就寝する。爆睡・・・
第2日目
天候:晴れ時々曇り
昨夜の雨もパラッときたくらいで天候は安定している。
この日も行動時間長いので、3時起きして、食事を食べ明るくなったのを見計らって出発。
当初は、ゴーロだったが次第にナメが現れてくる。
ナメ滝を快適に登っていくと、後ろに中ノ俣岳が見えてきた。
中ノ俣岳(黒部五郎岳)
途中、赤ナメ地帯に入り、その少し上が二俣だ。
二俣
二俣もきれいなナメであった。右へ行く。
この先もナメ滝地帯で快適に行く。一部巻きを入れた滝もあるが概ね直登できる。
このあたりでも水量は多いほうである。
奥の二俣は、水量の多い左へ行ってみた。
その後、ナメの小滝などをクリアしていくと水の湧き出る壁に行き当たった。
最初の一滴
一滴というよりドボドボと出ていた。この水が冷え冷えでおいしい。
ここで水を補給し、涸滝などをあがる。
中ノ俣岳~双六岳
振り返れば、黒部源流の山々がきれいに見えた。
あとは岩棚を上がったり、ガレを行く。稜線見えるが一向に近づかず。
登山道から打込谷
やっと登山道に飛び出し、来た道を振り返る。
笠のテン場の少し下に出たようだ。
その向こうには槍が顔を出していた。
縦走路と槍
装備変換して、笠ヶ岳頂上を目指す。
先週と違い、天気よく縦走路が気持ちいい。
頂上と笠ヶ岳山荘
笠ヶ岳山荘
天気よく従業員の人たちがテラスで休憩していた。
このころから恐れていた高度障害出始める。
山頂
この日は天気もよく多くの人たちが山頂にいた。
播隆平
この日は先週見えなかった播隆平と池が見えた。
あとは下るのみ。しかし足が進まずずいぶん抜かれた。。。
抜戸岳登る少し前からガスが沸き始めた。
笠ヶ岳方面
杓子平からは急登の笠新道を一気に降りる。
2300m頃から高度障害も治り始め、スピード上がる。
ほぼ先週と同じペースで笠新道入口へ。そこからは多くの登山者を抜いてデポ下車のところへ。
実に11時間行動であった。
あとはちょいとしょぼい温泉で汗を流し、車を回収して飛騨牛で打ち上げとした。
やはり2泊が妥当な感じである。
アプローチが長いのと、打込谷下部は標高が稼げない。
後半のナメはきれいなものであった。北アルプスの沢のスケールの大きさはいいね。
そろそろ来月から南か~?
先週末に引き続き、2週連続の笠ヶ岳。
今回は、西面の打込谷へ行ってみた。
ここはアプローチが長く、車も2台必要ということで、久々にF師匠との山旅である。
通常は2泊が適当と思われるが、某ガイド本は1泊となっていた。
それもそのはず、沢のプロ2名で遡行している。
我々もそんなには遅くはないが、果たしてどうだっただろうか?
24日に仕事終わって、F師匠と待ち合わせ一路新穂高へ。
ここで車をデポし、金木戸林道奥へ。
第1および第2ゲートあるが、その時々により開いていたり閉まっていたり。
今回は第1ゲートでストップ。。。
すでに3台の車がデポされていた。とりあえず、テント張って就寝。
第1日目
天候:晴れ時々曇り夜一時雨
3時起きして、朝食を済ませ4時少し前に出発。
当初はトボトボ林道歩き。1時間くらいで第2ゲートに着。
このあたりでヘッデンもいらないくらいの明るさとなった。
もう1時間歩いて、中ノ俣川との分岐。
ここにちょうどよい休憩場所があった。
祠と碑がある休憩場所
ここから少し林道をあがると中ノ俣との分岐の看板がある。
看板
いつかは左も行ってみたい。
そこから1Pで取水所のある広河原へ。
広河原取水所
ここから、右岸の踏跡というか旧登山道へ入る。
取水所から少し行くと小倉谷の出合だ。
そのあたりを過ぎたところで上に上がる。そうすると旧森林鉄道のあった軌道跡に出る。
手掘りチックなトンネル
途中、崩落した箇所が何箇所かある。結構グズグズのところも。
トラロープがついていた。
崩落場所の1ヶ所
たまに藪っぽいところもあったが、概ね道ははっきりしている。
1時間くらいで、壊れたつり橋。
壊れたつり橋
これが見えたならば、双六谷本谷へ。
ここで沢装備にチェンジ。右岸からは比較的大きな支流がきていた。
巨岩の本谷を少し行ったところで打込谷出合。
今回は、水量もここにしては比較的少なく、膝上くらいで徒渉できた。
徒渉中
調べてみるとここが核心のようだ。
渡ってすぐ上が出合である。打込谷も結構水量の多い谷だ。
出合付近
ここからはしばし巨岩をクリアしながら行く。
F1はよくわからなかったが、F2は大きな釜を持っておりすぐわかる。
F2
右岸から巻く。
次に登場は、湯檜曽の瀞を思わせる場所に着く。
湛える水はエメラルドグリーンできれいだ。
瀞とCS5m
瀞泳げば取り付ける様だが、それはパスし巻く。
しばらくは滝もなくゴーロをクリアしながら歩く。
やっとこさ、仙ノ淵滝に到着。
仙ノ淵滝
全容は見えないが、この滝は正面に見えるカンテに取り付いて登るようだ。
泳ぎたくないのでさっくり巻く(笑)
すぐに10mナメ滝。これは腰まで浸かって滝の左を登った。
10mナメ滝
その後、ゴーロを歩き右に屈曲したゴルジュへ。ここに大釜の滝がある。
これも右岸から巻き、懸垂1回で沢へ戻る。
これを過ぎるとようやく沢も開けてきて、笠の稜線が見え始める。
ナメ滝
インゼルを3つくらい行ったところで、すでに12時間オーバー。。。
時間の割には標高は稼げず、本日の目標の1800m付近へ来たので、ビバーク適地を探す。
笠の稜線
F師匠は元気だったが、私がヘロヘロだったので手短なところでビバーク。
ビバーク地
蒔きも豊富で人臭さがなくてよろしいところだ。
私は少し寝る。。。F師匠は焚き火していたら少しパラッときたらしい。
しかし、満天の星空の中、食事作って就寝する。爆睡・・・
第2日目
天候:晴れ時々曇り
昨夜の雨もパラッときたくらいで天候は安定している。
この日も行動時間長いので、3時起きして、食事を食べ明るくなったのを見計らって出発。
当初は、ゴーロだったが次第にナメが現れてくる。
ナメ滝を快適に登っていくと、後ろに中ノ俣岳が見えてきた。
中ノ俣岳(黒部五郎岳)
途中、赤ナメ地帯に入り、その少し上が二俣だ。
二俣
二俣もきれいなナメであった。右へ行く。
この先もナメ滝地帯で快適に行く。一部巻きを入れた滝もあるが概ね直登できる。
このあたりでも水量は多いほうである。
奥の二俣は、水量の多い左へ行ってみた。
その後、ナメの小滝などをクリアしていくと水の湧き出る壁に行き当たった。
最初の一滴
一滴というよりドボドボと出ていた。この水が冷え冷えでおいしい。
ここで水を補給し、涸滝などをあがる。
中ノ俣岳~双六岳
振り返れば、黒部源流の山々がきれいに見えた。
あとは岩棚を上がったり、ガレを行く。稜線見えるが一向に近づかず。
登山道から打込谷
やっと登山道に飛び出し、来た道を振り返る。
笠のテン場の少し下に出たようだ。
その向こうには槍が顔を出していた。
縦走路と槍
装備変換して、笠ヶ岳頂上を目指す。
先週と違い、天気よく縦走路が気持ちいい。
頂上と笠ヶ岳山荘
笠ヶ岳山荘
天気よく従業員の人たちがテラスで休憩していた。
このころから恐れていた高度障害出始める。
山頂
この日は天気もよく多くの人たちが山頂にいた。
播隆平
この日は先週見えなかった播隆平と池が見えた。
あとは下るのみ。しかし足が進まずずいぶん抜かれた。。。
抜戸岳登る少し前からガスが沸き始めた。
笠ヶ岳方面
杓子平からは急登の笠新道を一気に降りる。
2300m頃から高度障害も治り始め、スピード上がる。
ほぼ先週と同じペースで笠新道入口へ。そこからは多くの登山者を抜いてデポ下車のところへ。
実に11時間行動であった。
あとはちょいとしょぼい温泉で汗を流し、車を回収して飛騨牛で打ち上げとした。
やはり2泊が妥当な感じである。
アプローチが長いのと、打込谷下部は標高が稼げない。
後半のナメはきれいなものであった。北アルプスの沢のスケールの大きさはいいね。
そろそろ来月から南か~?