ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

谷川・湯檜曽川東黒沢金山沢~・1482m沢下降

2014年09月16日 | 沢登り
2014年9月14日(日)

天候:晴れ

三連休は、天気良かったですな。
地元、北アルプスは大賑わいだったようで。
こちらはというと、12日川崎でオールナイトのライブ。その足で谷川まで来た次第。
2日間の予定で沢入ろうと思ったが、このところメジャーな沢や山などばかりで、
どうも第六感が鈍っている。今回も鈍りすぎてほとんど記録のない沢へ行ってきました~
白毛門の登山口で車中泊。車はそこそこ停まっているが、三連休の割には少ない。
ところが朝起きてみると、満車御礼という感じ。


駐車場

買ってきた朝食とって、出発しようと思ったら通り雨。。。
しばし車で待機し、止むのを待つ。すぐ止んだが。。。
今日は、ソロなので気楽だ。
登山道を少し行き、登山道が平になったところで踏跡から入渓する。



東黒沢は、途中で分かれる白毛門沢へのアプローチで3,4回目か。
ナメが綺麗である。


ハナゲノ滝

鼻毛が飛び出ているように見えるのか、名前の由来はわからないが、面白い名前である。
右岸を登って行く。ここは右岸に立派な巻きもあるが登れないこともないので。
その先もウォータースライダーの出来そうな所を通過していく。
最近はこの辺りで、キャニオンニングと称してボロもうけしているようだ。


白毛門沢出合

左に行くと白毛門沢。いつもは左だが、今回は右へ行ってみる。
今回遡行図は持っていない。地形図と山と高原地図とコンパス。GPSもなし。
とりあえず、ウツボギ沢への乗越目指してみようと前進。



右に入ってから最初の滝。



思ったより、水温は高く朝でも冷たくない。それが助かった。
2つ滝を越すとゴーロぽくなり、その先に瀞があった。
これは、そんなに深くないのでそのまま行けそうであったが、右を巻ける。
瀞の先で、左に屈曲して滝がかかっていた。
その後も手頃な滝が現れる。少し滑っていやらしいのもあった。





しばし行くと二俣。ここで何を間違えたか右に行ってしまった。
地形図での自分の地点と現在地を思い間違えていた。この時コンパスを当てるべきであった。
勘違いほど恐ろしいものはない。その気で登って行くととんでもないところに出ることもある。
金山沢最初の滝は、逆くの字。



一見登れそうもないが、右の水流際と倒木利用で登れた。
遡行図持っていたら、こんな滝は出てくるはずもないのだが。。。(笑)
その後もナメは続き、次の滝。



これは左の壁を登ったか。最初の一手のムーブわからず、あーだこーだやっていたが、ドンピシャみつかったら
あとはサクサク。ヌメヌメ注意だが。やはり最近クライミングやっていないので、ビビッとすぐに登れなかった。
その後は、また二俣。これ左行く。


奥の二俣

徐々に源頭部の様相を呈してきた。小粒ながらも手強いナメ滝もあった。
ふと後ろを見ると、一ノ倉沢の岩壁が。この時点ではあれっと思ったが、とりあえず詰めてみましょう。
水が切れてからだいぶ登った。しかしブナが綺麗である。



藪が比較的薄くて良かったが、ひたすら稜線めざし獣道らしきところを行く。
稜線に出ても樹林で、周囲見えず、高いところを目指す。
いきなり、上州武尊が見えて、あちゃ~という感じである。


上州武尊山

とりあえず現在地特定。
・1482の南にいるようである。
白毛門もだいぶ向こうに見えるし、目的地もだいぶ離れている。


白毛門から朝日岳

この方向の写真は滅多にお目にかかれないであろう。
この稜線には登山道なく、冬ルートとして紹介はされているが、ここへわざわざ来る人もいないであろう。


谷川岳

そういえば、現在地から南西方向に池が見えた。あの辺は雰囲気も良さげで、いずれ行って見たが
ヤブコギ必至であろう。
このまま下っても面白くないので、・1482mめざし、ヤブコギ練習。
樹林帯は良かったが、ピーク近くは、トウヒかその辺の低木がハイマツのように生えており、
シャクナゲも登場でなかなかレベルの高いヤブコギになった。
ピークからは上記の写真の展望である。
そこから方向間違えないように、トウヒ激ヤブコギしながら下る。
樹林帯の中に入って一段落であった。その先のコルから下る。



当初は、藪であったが、すぐに水が出てきて沢らしくなってきた。
そんなに難しい滝もなく、ドンドン下る。



この滝の先からはナメの沢になってきた。本流合流も近そうである。



その先に何があるかワクワクするが、みなイージーなものであった。
このドキドキ感が何ともいえない。
程なく、本流へ合流。


出合

金山沢分岐より少し上のはずだ。この先もナメの綺麗な沢が続く。





そして、金山沢出合。



朝来た時と水量が圧倒的に違う。これは通り雨のせいだ。
これで、一周してきたことになる。いろいろ勉強になった。
あとは、来た本流を下る。たまには沢下降もやっておかねば。
白毛門沢の下にはキャニオニングのお姉さん達いるかと思いきや静かなものであった。



ハナゲは巻き道を下り、その先にキャニオニングの方々が遊んでいた。



その後も午後の部の人たちか?続々とパーティーが上がっていった。
そしてこちらは、駐車場へ。帰りは左岸の道を帰った。

いつもの温泉行こうと思ったが、ゲロ混み。水上周辺は混んでいるようであったので、ちょっと離れてみたら
空いているいい温泉発見。のんびりと湯に浸かり下界へ下りると、関越事故通行止め。
下道も沼田へ入ると、R17は当然のことながら裏道も渋滞で、疲れてやっと昭和IC近くの道の駅。
ここで車泊して、翌日は前から行きたかった宝川温泉で一日中湯に浸かり、まったり休日を過ごしたのでした。

今回は、次回に繋がるいい訓練沢旅となった。

奥秩父・笛吹川東沢釜ノ沢東俣~甲武信ヶ岳(2475m)

2014年09月08日 | 沢登り
2014年9月4日(木)

天候:曇り

週末は仕事で休みが取れない。よって平日に土日は賑わうところへ行くことにした。
誰も休み合わないだろうな~と思ったら、昨年沢デビューを果たしたS君が同行してくれることとなる。
3時にうちで待ち合わせ、一路西沢渓谷へ。
ガスっているが、雨は落ちていない。しかも駐車場は、3台あるだけ。
ここは首都圏から近いため、土日は本当に混む。。。
まずは、西沢渓谷との分岐へ向け、散策路を行く。30分くらいで、西沢と東沢の二俣だ。


吊り橋

これを渡ると、一休み出来るベンチがある。


西沢渓谷入口

西沢渓谷は歩いたことないが、道も良くいいみたいだ。
ここからベンチの横を右へ。河原へ下りてすぐに鶏冠谷の出合。
数年前にここの左俣へ行った。帰りの鶏冠尾根もなかなか面白いものであったが、ロープ必要です。
不用意には入らない方がいいであろう。


鶏冠谷出合

ここで沢装備へ変換。ゴーロの河原を渡渉して行く。
右側には昔の登山道の名残の道がある。適当なところでこの道に上がる。
道が一旦下って河原へ行くと、ホラノ貝の滝。


ゴルジュの入口

滝はよく見えないが、ここのようだ。


立派な看板


旧登山道から見たところ

なかなかのゴルジュである。泳ぎなどの練成するにはいいかも。
ここを過ぎていくと、山の神到着。50分くらいか。


山の神

ここで一本入れて、河原へ下りる。ここからは旧登山道でなく河原を行く。



右から一本合わせてその次に左手に現れたのは、乙女の滝


乙女の滝


これまた立派な看板

ここはアイスのゲレンデにもなっている。
その次にお出ましは、黒部上廊下を思わせる岩壁。ちょっと小さいが。。。



その先にどーんとナメの滝が落ちてくる。


東のナメ沢


東のナメ沢出合

ミニ西ゼンと言ったところだ。
その次に左に小さいナメ滝があってその先の沢が右折するところで西のナメ沢のお出ましである。


西のナメ沢

こちらの方が幅広い。太いワイヤーが垂れていたのは、昔の登山道の名残の橋の残骸か。
ここで休んで、しばし河原を行くとよーやく釜ノ沢出合である。ここまで3時間ちょっとかかった。
骨の折れることである。ここまでもいくつもの焚き火の跡などあり、泊まりの優良物件は多数である。


釜ノ沢出合


ご親切な看板

これのお陰で迷うことはない。この看板の横に出ていた湧き水はうまかった。
さてここからが本日のメインイベント。
出合からすぐに、魚止めの滝である。


魚止めの滝(10m)

ここは、花崗岩スラブ(ナメ)特有のクラックなどを使って、左の壁から登るが、一手、私でギリのホールド。
女子などがいればお助けが必要か。


魚止めの滝上から

この滝上が右折している。その先が噂の千畳のナメか。


千畳のナメ

200m位だが、幅は広く広葉樹がいい感じだ。
ヒタヒタと行く。すぐ終わってしまうが。これからするとやはり私がいつも行く沢上谷のナメの方が
まだ少し長くてヒタヒタを楽しめる。
今まで行ったナメのヒタヒタは、やはりクワウンナイ川には適わない。ここは長めのコケがカーペットみたいで
ヒタヒタと言うよりフカフカのナメ歩きという感じであった。
さて、その先もナメ滝を二つ。


ナメ滝(8m)

ここは水流の左を簡単に行ける。その先もナメの小滝が何段かある。ものの本によっては、3段何mなどとなっている。
その次は、遡行図などでは曲り滝となっているが、現地看板は、野猿の滝とあった。


野猿の滝


看板

これは右から巻く。ピンクのテープなど至る所にあり迷うことはない。
巻き道も、昔道のためか人も多く入るので、しっかりしたものである。
そして、イベント最後の大物のお出ましである。


両門の滝

今回はこれが見たかった。ここで東俣と西俣に分かれる。
水量もそこそこあり、いい感じ~
ここで休んで、先を急ぐ。巻きはしっかりしている。


ヤゲンの滝(15m)

両門の滝上でこの滝に出合う。右から巻き。
その上に5mくらいの滝がある。これは左登ったっけ?


5m滝

その上は、しばらく河原が続く広河原。ビバーク敵地である。優良物件多数。



すぐのところは、薪もないくらい綺麗になっていた。よっぽど多くの人が泊まるのであろう。
通常は、ここで1泊というところだ。
広河原は、ゴーロ行くと時間かかるので右の優良物件多数の森の中を行く。
旧登山道であろうと思う。



しかしこれが長かった。。。途中ガスってきたり晴れたりと天気は忙しそうであったが、
我々は、黙々と距離を稼ぐ。普通の登山道みたいでサクサク行けるが、単調すぎる。


ミヤマトリカブト

一回休みとってから行くと飽き飽きした頃、倒木で荒れた河原に出る。
その先ようやく滝の登場だ。やっと沢登りらしくなった。


2段20m

これはあっさり登れる。


2段目

2段目登ると陽が差してきた。



その先の荒れた二俣がミズシ沢との分岐。これを右へ行く。


ミズシ沢出合

ここ、ミズシ沢の方が本流っぽいので間違えやすいかもしれない。
小滝をいくつか越えて高度を稼ぐと、ナメ滝が出合っている。ここが木賊沢出合だ。
木賊沢の右を上がって行き、途中渡って小尾根を越して左のナメに行く。


木賊沢を上がる


上の緑の所を渡り左の沢へ

左のナメを上がって行く。



またちょっとガスってきた。その上に崩落が左から来ている。ここまで来ると上に甲武信小屋のポンプ小屋が見える。
崩落地から一登りで、ポンプ小屋。



ワラジの塚?があった。



ここの水は冷たくてうまい。ここで沢装備を解いて、アプローチシューズで小屋へ一登り。


甲武信小屋


小屋前ベンチ

いい雰囲気の小屋である。いつか泊まってみたい。このベンチは初めて見た。最近出来たものか。
ここに荷物をデポって、山頂へ。ここで14時。8時間で登ったことになる。
山頂に着く頃、雲が割れてきた。


山頂


富士山

晴れていればもっと綺麗に見えるが。。。
記念撮影してから小屋へ戻る。



1430に小屋発。この先の木賊山への登りは痺れた~効き目満点。
やっとこさ木賊山へという感じである。


木賊山山頂

この山の少し先から戸渡尾根を下る。この下りも長いよ~。。。
途中、近丸新道を行き、暗くなる前に駐車場着。
11時間45分行動であった。痺れた!

奥秩父の名渓と旧登山道(古道)を行けたのは良かったが、名渓は両門の滝までだなと。
人が言うほどのことはなかった様に思うが、一度入ってみなければの沢であった。
超~久々の沢旅であったが、最近の歩きばかりの鈍った体にはいい刺激となった。
今月は極力、沢へ行きたいと思う今日この頃である。












北ア北部・立山三山縦走

2014年09月03日 | 山歩き
2014年8月31日(日)

天候:曇り時々晴れ

近年は、スキーシーズン初めで訪れている立山。
グリーンシーズンは、何年ぶりであろう。信大の学生さんと源次郎尾根の帰りに縦走、黒四に下った
数年前に訪れて以来である。

30日は、松本で登山医学会の外傷コースに参加。
終了後、立山駅に車泊。
朝一で行こうと思ったが、チケット売り場は随分の人であった。
結局、0740のケーブルを指定された。


チケット売り場

バスで爆睡して室堂着。国見岳の方を見ると晴れているが、立山はガスの中であった。


国見岳


立山1

しかし、すぐにガスも取れて山が顔を出してくれた。


立山2

一ノ越への登山道は、行列である。



意外と花もまだまだ咲いていた。











一ノ越も多くの人が休んでいた。
ここから急登である。ゆっくりペースで上がって行く。
途中、何カ所か踏み跡があるが、どれがしっかりしているか判断出来ない人が多く。
ガレガレの方へ着いていってしまう方々が多い。
一応、あっちだこっちだと安全の方へ導いたが。。。
ある装備を持っていると、てきめんに言うことを聞いていただける。
そのうち、私の後ろには、20人くらいの人が着いていた(笑)


雄山神社社務所

社務所でお守り買い。休憩。


山頂祠

この時期山頂祠は、ご祈祷の方しか入れない。
私は、遠くからお祈りする(笑)


御前谷氷河

日本初認定の氷河である。
そして、今回の目的地でもある大汝山へ向かう。




山崎カール

最近はここ滑っていないな~
雄山から縦走路に入ると、途端に人は減る。
やっと山来た感じである。
そして程なく「菫(すみれ)小屋」着。この頃はガスが流れてきていた。
とりあえず大汝山頂へ。


大汝山頂(3015m)

立山の最高峰である。山頂に着く頃ガスは晴れてきた。


山頂から大汝休憩所

さあ映画の舞台となった、休憩所へ。



菫小屋の看板は、小屋の入口に入った所にあった。



ゴロ-さん思い出す。なにか通ずるものをゴローさんには感じるのである。
そして、映画でここでこう撮ったんだ~などと思い出しながら、休憩する。


室堂方面

一休みしたら、富士ノ折立へ。


富士ノ折立山頂

ちょっとした岩場を行くとある。


富士ノ折立へ向かう登山者

そして、昼過ぎからの天気怪しかったのと歩いたことがなかった大走りへ。


2860ピーク

このピークを左へ巻く。大走りというので、ガレガレかと思いきや上部は意外としっかりしている。
中間部からはだいぶガレてくるが。
中間部辺りで、パラパラ来たが、雨はその通りパラパラだけであった。
ここもお花が多く咲いていた。








大走り下部の沢

昨年11月には、ここで雪崩でやられた方々が見つかった。ご冥福をお祈りする。
程なく、雷鳥平。


雷鳥平管理所

ここは映画では、診療所になっていた場所だ。
そして、ここからの雷鳥荘への登りが、いつ来ても痺れる。。。
上部は、工事していた。より歩きやすくなるのでしょう。


血の池


地獄谷

ここ数年は、ガスが多く地獄谷へは下りられない。
野湯マニアにはヨダレものの湯溜まりあるが。
みくりが池温泉のチーズケーキも食べたかったが、お腹空いていたのでガッツリ、ダムシフォンへ急ぐ。


みくりが池

ホテル立山は、喫茶りんどうでダムシフォンケーキとチーズケーキのダブルでいただく。
あとは、おいしいコーヒーで元気出して、下山した。

また、11月にお世話になります。行きたい人募集中です。