2015年8月8日(土)~10日(月)
とりあえず、ダイジェスト版あげておいたが、時間が出来たので本編へ。
休みを合わせてくれた、あーさん、ヨーさんと7日に我が家集合して、いざ東北へ。
遠出は最近この3人が多い。交代で運転して、深夜2時に滝ノ上温泉の公園駐車場へ。
ここ休憩舎があって、トイレもきれいでいい。とりあえず寝ましょう。
第1日目
天候:晴時々曇り
葛根田川本流遡行
早めに起床というか、地元の方々が乳頭山(烏帽子岳)へ登るために早くから集まり起きた感じ。。。
駐車場と休憩舎
葛根田川対岸には水蒸気の上がる地獄地形。温泉マニアにはたまらない>_
道の反対側に乳頭山登山口
登山口
登山口を過ぎてしばらく道を上流へ向かいます。そうすると蒸気の出た葛根田地熱発電所があります。
ゲートを過ぎて、アスファルトの道を上流へ。この間何カ所か発電施設がある。
砂利道に変わってからもしばらく行くと、一旦川から離れた道も近づきます。左のヤブの踏み跡から入渓。
渡渉して中州を行くとすぐに幅広の堰堤。ここを上がります。
どっこいしょっと
その後はしばらくゴーロの広い河原を行く。
すると川幅も徐々に狭まってきて、通称ドクロ滝に。
ドクロ滝(明通沢出合)
ここよく他の皆さんが下降する明通沢かと思います。
蝉さん
たまにポットホールもあります。この辺の沢は結構多いように思う。旅中いくつも出合う。
ポットホール
そしてようやく滝らしいもの登場
釜や淵も結構深さがありエメラルドグリーン
暑くなってきたので、瀬をジャブジャブと。
たまには↓
この沢泳ぐ必要はありませんが、暑いので休憩時に一泳ぎ。
さて、両岸が狭まってきます。お函です。
左岸を行けば容易に行けます。お函を過ぎると程なく大石沢出合。
ここで先行の釣り師2名と会う。その手前でも前日から入っていた釣り師2名が下降してきた。
ここまで魚影は見られなかったが、この後たくさん。
大石沢出合
左が大石沢。右が本流。
そこから少し行くといい瀬があります。ここ10数匹のイワナちゃん。しかし全く食い気なし。
優雅に泳いでいます。
見えるかな~
見えなかったら遮光サングラスで。。。って写真は変わらんか。
全然逃げる気配もなしです。
相手してくれないイワナちゃんはさておき先に行きましょう。
小滝
たまに小滝ありますが、ほぼ河原歩いて行きます。
枝沢の滝
途中、沼ノ沢、中ノ俣沢を左側から合わせて行くと、葛根田大滝へ。
遠目に葛根田大滝(2段15m)
大滝の下で沢のベテランさんが休憩してました。
この右のルンゼ状から踏み跡を巻きます。残置もありますが、あまり必要ない感じ。下りる所高度感ありますが。
その後ゴーロを行くと沢は左へ屈曲。右には支流に30mくらいのナメ滝が合わせています。
その左手にはいい感じの泊まり場もあります。
左屈曲を少し行くと滝ノ又沢出合。ここの左岸台地にも皆さんが泊まる場所が。
すでに先のベテランさんが、タープ張っていました。我々はその横にお邪魔させていただく。
滝ノ又沢F1
ベテランさんタープ
その横にお邪魔します
設営後は、上に下に遊びに行く。先の快適泊まり場に単独の方が。
そして、夜はベテランさんにお世話になり、楽しい話を聞きながら夜は更けていったのでした。
第2日目
天候:曇り時々晴一時雨
葛根田川左俣~左沢~八瀬森~玉川大深沢関東沢右俣右沢下降~大深沢本流
気温も高く快適に寝られました。
456で準備して出発。ベテランさん達は稜線の避難小屋泊ということで、ゆっくりされていました。
さて、滝ノ又を左に見て最初の大きい淵の滝を早朝からどっぷり水に浸かってクリア。
最初の滝
大岩がゴロゴロしだす。
するとすぐに、左からくの字の滝を合わせます。これが、右俣と左俣の分岐。
左俣の滝
ここで先の単独の方が抜かれていきます。
この滝ノ上はしばしゴーロ。
こんな感じ
だんだんナメが現れてくると奥の二俣。
奥の二俣
通常皆さんは右沢へ。この後しょっぱい滝などあるみたいですが、左はあまり記録がありません。
ここは、時間も早いので左沢へ行ってみます。
ナメナメ
ナメが多い。たまにゴーロとなりますが。
さて、地形図を読みながら上がって行くとそろそろ右へ行きたい所。
そこには大概ナメの土っぽい滝あり。
こういうのの1本目か2本目巻いて上がって行けば湿原に飛び出しそうですが、我々は本流筋を詰めていく。
若干の根曲りと灌木のヤブを行くと八瀬森の西側の登山道に飛び出した。
上がりすぎたので、右沢よりは余分に時間かかったが、どうなっているかわかってすっきり。
あとは登山道を八瀬森のピーク、八瀬森山荘へ。
この度唯一の山頂
八瀬森山荘
ここで稜線縦走中の2人組に会う。小屋は2階にトイレもある。布団もあった。
ここで大休止。稜線は少し曇り気味である。夕方は降りそうな気配。
小屋からすぐで湿原。
湿原の踏み跡を左へ行く。関東沢への下降だ。
関東沢は源流部はほぼナメ。
源流部
少し下りると魚影濃い。
ナメの小滝もあるがクライムダウンで問題なし。
奥の二俣で一本入れて下りていくと、ゴーロとなってきて二俣に出る。
その下に5~6mの滝があり、右岸に巻き道ついていたが、灌木使って懸垂かけた。
その後は、大岩ゴロゴロをこなし、大深沢本流と合流。この頃、ポツポツ来だした。よってここで適地見つけてビバーク。
ちょっとヤブを払って、快適に。多分以前はここも泊まり場で使われていたが、最近皆さんは上の三股で泊まっているので、
あまり使われていないようであった。雨もたまにいい降りになったが、樹林帯の中なので快適。
増水もしなかった。
夜はこれでしょう。巻きも豊富で少し湿ってしまったが、何とか火をつける。
そして、おやすみなさい。
第3日目
天候:曇り時々晴
玉川大深沢~北ノ又沢~松川温泉
夜もたまに降ったようだが、爆睡。。。しかし山はよく寝られる。しかも沢の音聞いていると特に。
今日も456で準備して出発。増水していないのは救いである。
しばらくゴーロを行くと大きめの滝登場。右にフィックスついている。
下部は問題ないが、上部はフィックスのお陰で登れる感じ。
そして、またゴーロを行くとこの沢のメインディッシュ、通称ナイアガラの滝
これは写真で見るより、モノホンはいい。こういう形の滝は他では見ない。
正面から
これの登りは、水流の左にフィックスついているが、怪しい灌木についているので却下。
その左の滝から登った。左下から途中バンドを辿り、上に出た。
左の滝
若干滑り気味なので、ラバーソールは注意。
そして~
ナイアガラの滝落ち口でジャ~ンプ
この上からはナメナメ
ナメをヒタヒタと行くと、仮戸沢、北ノ又沢、東ノ又沢の三股に出る。
ヒタヒタと
三股
三股手前に快適そうな泊まり場があった。ちょうど三股で仮戸沢から二入組が下降してきた。
新潟の方で、フェリーで来たとのこと。なるほど。
北ノ又沢行くというが、その前にナイアガラの滝を見ることをお勧めする。
我々は、当初東ノ又予定であったが、松川温泉下山が決定していたので、面白そうな北ノ又に進路をとる。
よく下調べもしていなく行ったので、意外とよかった。
出だしからナメ。少し行くと左から大きめのナメ滝。
支流のナメ滝
たまに出てくる滝はどれも程よく登れていい。ちょっと滑っているが。
この沢旅を通じて、ダイモンジソウが多く咲いていた。
なかなかこちらではお目にかかれないナメも
最初の二俣で先の2人組が抜いていった。
その先で一緒になった時記念撮影をする。お互い人に会わないので全員集合写真は撮っていないとのこと。
だんだんとナメが赤くなってきた。
これ越えていくと、小滝連続して一気に標高上げる。
小滝連瀑帯
連瀑帯最後の滝
これを登ると、いよいよ源頭の様相。
ヤブもかぶってきて
奥の二俣
奥の二俣右には湿原あり。
ここから左へ行く。徐々に沢状地形も根曲りの激ヤブ。。。
たまに沢状追いかけると上へ追い上げられる。適当な所でトラバース気味に行くが、なかなかの激ヤブ。
登山道まで400mくらいであるが、なかなか出ない。方向しかり保持してラッセルの要領で交代しながらヤブコギ。
ポッと出た所が、大深山荘上の水場の分岐のところへ飛び出した。
飛び出す
三叉路
1時間以上格闘していたか。だいぶ上に追い上げられた。ここで一息入れて、松川温泉方面へ。
リンドウ
下の三叉路
湿原の道をトラバース気味に上がって行く。ヤブコギで疲れてタイムは上がらず。
湿原と八幡平方面
前に来た八幡平方面は稜線が見えていた。
岩手山
岩手山の山頂は雲の中。
源太ヶ岳下の湿原
源太ヶ岳からの道を合わせると松川温泉への下り。
途中草刈り作業の方がおられた。ご苦労様です。
当初の下りは結構な急傾斜。しかも土の道なので滑りやすい。
水場が途中にあり、この水がうまかった。
水場
途中、岩手山の山頂が顔を出した。
岩手山
傾斜が緩みゆるゆる行くと電波塔登場し、八幡平樹海ラインに出た。
その下に松川地熱発電所。
これを過ぎるとバス停のある、松川温泉の宿、峡雲荘にでる。
少しバスの時間より早めであったので、一風呂浴びる。
あーさんまだ現れなかったが、下へ来て道に迷っていたようであった。しかしバスに間に合ったのでよかった。
あとは、盛岡駅までバスの旅。バスの中で盛岡駅前のビジホ取って、荷物デポしてから電車で雫石へ。
もう夜であったが、雫石から山深い滝ノ上温泉へタクシーで行く。
髭もじゃの私1人では乗せてくれなかったかもしれないが、姫二人同行したので何とか行けたかも。。。
車回収して、盛岡市内の温泉スパでもう一風呂。そして、盛岡駅前のぴょんぴょん舎で冷麺&焼き肉で慰労会。
当然爆睡で、翌日は観光しながら帰路についた。
今回の沢旅は、悪場はなく楽しい旅であった。
また来てみたいと思う素敵な沢旅となった。