塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

信頼する指揮官がクラブを追われたならば

2019-05-31 00:43:07 | 日記
 インテルは既報通り、スパレッティ解任を決定しました。

 既にアントニオ・コンテが次期指揮官として浮上していますが、インテルのある意味十八番である、大幅な選手の入れ替えは今夏も起こる気配があります。

 スパレッティが2017年の夏、首脳陣に要求したことの一つに、ローマからベルギー代表ナインゴランの獲得を希望したことです。

 彼がインテルの一員となるのは、2018年の夏になるわけですが、スパレッティからすればこのベルギー代表こそが

 「インテル浮上のカギを握る」
 「自身が描くサッカーのかじ取り役」

 と考えていたわけですが、それは両者がローマ時代にすでに出会っていたことも大きい事でした。

 逆に言いますと、インテル、チェルシー、ミランのように、指揮官の交代が頻繁にあるクラブに移籍する際、指揮官がかつての指揮官であったことを魅力に思うのは、正直考え物、ではなかろうか。

 という視点です。

 スパレッティが去れば、既にナインゴランの去就も取りざたされるでしょうしね。

 仮にサッリがヨーロッパ・リーグ優勝を置き土産にチェルシーを去り、セリエAに戻るのであれば、ジョルジーニョも指揮官同様に身の振り方を考えることになるかもしれません。

 ジョルジーニョがシティへに移籍が有力と見られていましたし、実際彼もシティに在籍したいと考えていたようですです。

 しかし、サッリがチェルシーの指揮官に就任したことで

 「自分の出来栄えをよく知る人物」
 「イタリア語で会話が出来ること」

 を魅力に感じたのでしょうね。

 グアルディオラもイタリア語が理解できますが、ジョルジーニョからすれば自分は単なる選手としての扱いになることを危惧したのかもしれません。

 例え政権が短期に終わっても、自分が中心軸でいることは自尊心をくすぐるのでしょう。
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過去があってこそ今がある

2019-05-31 00:30:13 | 日記
 男性が服装を整える際に、まずは基本中の基本を買い揃えなさいと指南されます。

 例えばネクタイならば、レジメンタル・ストライプスやチェックではなく、無地、小紋、水玉、色はそれぞれ紺色という、普遍的で世界中どこにでかけても通じる代物を買いなさい。

 という意味合いです。

 でも、流行りものや雑誌の広告掲載品を見つけた際は、気分が高まる、購入意欲が強く働くことも当然ですよね。

 高校時代、僕はリーのジーパンを贔屓にしていました。

 長野市に出かけた際、そのリーの品番202、これはベルボトムなのですが、その時雑誌広告、誌面ではベルボトムが特集されていたんですよ。

 このとき、僕の選択肢は二つ

 1・その隣にある、品番201、通称ウエスターナーと呼ばれるベージュのサテン織りを買う、つまり基本の服を買い揃える
 2・流行りを意識してベルボトムにお金を費やす

 僕は後者を選択し、最終的にこのベルボトムを履かなくなりましたが、簡単に言いますと

 「定番商品、流行りに流されない品は、いつでも買えるという気持ちがある」
 「そのゆとりに甘んじていては、服装は向上しない」

 というものです。

 冒頭のネクタイはよく落合正勝先生が指摘する出来事ですが、クラシック(基本)があって流行りがある、というわけですね。

 サッカーの布陣も同様です。

 例えばバック3には3-4-3、3-4-1-2、3-3-2-2がありますが、基本となるのはアーセナルの伝説的指揮官、チャップマンが考案した3-2-2-3、俗にいうWMでしょう。

 またバック4も、根幹はセレソンが採用した4-2-4が軸となり、4-3-3、4-4-2へ移行し、4-2-3-1が主流となりました。

 布陣はどうすべきか、これは指揮官の裁量でもありますが、過去に紐解く材料はあると思いますね。
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ヨーロッパ・リーグ、今季の王者はチェルシーに

2019-05-30 14:17:52 | 日記
 僕はヨーロッパ・リーグの優勝はアーセナルになると感じていました。

 ウナイ・エメリはセビージャの時代、3連覇という素晴らしい体験をしています。

 確かに優勝賞金も名誉もチャンピオンズ・リーグには到底かないませんが、どんな大会でも3連覇できることは本当に素晴らしいためです。

 しかし結果はチェルシーに1-4での敗戦。

 レビューを読むと、

 1・最終ラインと2センターの間を狙われた
 2・ラガゼットとオーバメヤンの2トップが沈黙

 とあるように、エメリの誤算は随分と多かった模様です。

 一方でこの結果が、両指揮官の去就にどの程度影響を及ぼすでしょうか。

 エメリが実に丁寧なメディア対応をすることはよく知られており、一方で

 彼は中規模クラブに適した指揮官だ
 パリ時代、ネイマールとの間にはわだかまりがあった

 という指摘もあります。

 一方、中盤戦から多くの批判に晒されたマウリツイオ・サッリは、今回の優勝で信任を再度勝ち取ったかのようにも見えます。

 チェルシーはすにでエディン・アザルが退団すると報じられ、事実レアル・マドリードへの移籍は進んでいる模様です。

 チェルシーは同じロンドンのクラブを破って優勝したわけですが、仮にスパーズが勝利した場合

 1・宿敵アーセナルはスパーズが優勝すれば、屈辱に再度苛まされる
 2・チェルシーもチャンピオンズ・リーグ優勝回数で並ばれる

 というようにマイナスの側面が大きくなります。

 特にスパーズとアーセナルは折り合いが悪いですから、スパーズのファンは優勝に向けて鼻息が荒いに違いありません。
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育成の現場は日本にも

2019-05-30 01:39:40 | 日記
 世界文化社が刊行している男性誌に「ビギン」と「メンズEX」があります。

 ビギンはレオンの創刊で有名な岸田一郎氏が初代編集長と聞きました。

 ビギンが男性誌にもたらした功績、冒頭で編集部が良いと思う商品を紹介する、安くて良い物を積極的に探すなどは、他誌でも今は数多く見かけますが、ある意味彼らの十八番でしょう。

 また、メンズEXが総合男性誌の形で、服装だけでなく車、オーディオ、習い事などの特集記事を組むことは、読者に大きな刺激を与えてきたに違いありません。

 このメンズEXは、現在他誌で活躍する編集者を数多く輩出してきたことでも知られています。

 メンズ・プレシャスの山下英介編集長、レイク・マガジンの松尾健太郎編集長がそうですね。

 特に松尾編集長は、自身で古巣がメンズEXや男子専科にあったことを執筆していますし、同誌で活躍していた藤田雄高編集員も、現在はレイクに移籍しています。

 僕がこれらを聞いて感じたことは、メンズEXはバルサやアタランタのように

 「有能な編集部員を育成する土壌がある」
 「そして、その働きぶりを見て希望する人間が面接に訪れる」

 という循環があるのではないか、というものです。

 移籍後、あまり良い活躍は無いでしょうが、セルジ・サンペールを神戸が獲得したのは、バルセロナのエッセンスを知るというほかに

 バルセロナで育ったことによる高いプロ意識
 技術だけでなく試合の流れを読む目、洞察力やメディアへの対応

 など、基本が身についているため、と言う意味合いが大きいはずです。

 僕はメンズEXは立ち読み、レイクとメンズ・プレシャスは基本購入するようにしていますが、彼らのように服飾を歴史やマナーの視点から説明する書籍は、本当に貴重だと感じています。
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競技で異なる監督交代の要素

2019-05-30 01:21:02 | 日記
 東京ヤクルトスワローズが13連敗を記録し、連日大きく報道されています。

 スワローズ自身の連敗記録は1970年の16連敗と聞きましたが、神宮球場に訪れたファンは、それでも優しいまなざしで見守っている模様です。

 競技が違うと、こうも報道の内容、ファンの視点は異なるものか、と唸る思いですね。

 浦和レッズがオリヴェイラ監督を更迭し、再度大槻体制を発足させました。

 天皇杯を制覇し、チャンピオンズ・リーグでも16強に進出しているレッズですが、

 1・リーグ戦の成績が向上しないこと
 2・フロントは今季、良い補強をしたと考えており、その選手層をオリヴェイラ氏は活用できていない

 と判断した様子です。
 
 ただ、序盤戦から杉本と興梠の呼吸が思うように合わないなど、戦術のほころびは補強内容にもあったと思いますが。

 通常J1に限らず、サッカーでは13連敗すればどんなクラブでも監督は更迭対象となります。

 バルセロナなど、リーガで優勝してもバルベルデとの契約を終了する決断をしたわけですし。

 野球やバスケットのように、試合数がそもそも長く得点が入りやすい
 サッカーのように降格制度が存在しない

 競技は、連敗をしても挽回できる余地がある、言い換えれば腰を据えることができるという見方ができます。

 既に今季のJ1はエスパルス、サガン、ヴィッセルで監督交代が起きていますし、下位に低迷するクラブも政権交代は起こりえます。

 ガンバの宮本、ジュビロの名波両監督のように、現役時代あれだけクラブの中心軸出会った選手でも、指揮官としての立場は実にシビアです。

 それでも多くの選手たちが引退後、監督ライセンスを求めることは、それだけ指揮官という座は魅力なのでしょうか。
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