塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

現在の日本代表の問題点

2010-05-31 01:12:13 | 日記
 日本のワールドカップ前のテストマッチも、残る所6月4日のコート・ジボワール戦を残すのみとなりました。
 
 僕はイングランド戦で岡田監督が、6人の交代枠を使わず、2人の留めておいた事は理に適った判断だと思いますので。このコート・ジボワール戦も、先発の顔触れも交代選手の顔触れも、試合内容にもよりますが、カメルーン戦を意識した形になると思います。

 では現段階で日本代表が抱える問題点は何でしょうか?

 僕は定まる気配のない右サイドバックの顔触れと、岩政が今の時点で全く起用される点が無い事だと考えます。

 僕が岩政の立場なら
 「どのタイミングでもいいから、俺を親善試合で起用してくれ。ぶっつけ本番でワールドカップの本番に臨むのは過酷すぎる!!」
 
 と胸のうちで叫んでいるでしょうね。
 
 やはり選手には適材適所があります。本来セントラル・ミッドフィルダーで起用すべき阿部や今野を、最終ラインに回すのではなく、本職の選手が控えているならば、その選手をまず代役に考えた方が実りがあると思うんです。

 同様に長友は右サイドではなく左サイドで起用すべきでしょうし、内田の体調が整わないのであれば、イングランド戦では出場機会がありませんでしたが、駒野の起用を最優先にすべきだと思います。

 またコート・ジボワール戦以降の布陣も気になります。

 イングランド戦の4-3-3は恐らく中村の離脱を想定した際の策だと思いますが、もし中村が復帰すれば4-2-3-1に戻すのでしょうか。

 コート・ジボワール戦が終えてしまえば、親善試合はもう残っていませんし、布陣も先発の顔触れも固定しての練習が増えてくるはずです。

 コート・ジボワール戦は勝敗だけでなく、日本代表の完成度をはかる上でも、大変重要な一戦になることは間違いないでしょう。
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日本代表、イングランドに1-2で敗れる

2010-05-31 00:56:44 | 日記
 日本代表にちょっと「化学反応」が起きましたね。

 昨日のやべっちFCでセルジオ越後が改めて指摘したように、
 「日本代表は70分程度までは良い勝負をするが、それ以降は極端に運動量が落ちる。」
 という点は今もって改善の見込みはありませんが、それでも先日の韓国戦よりは、明らかに手ごたえのある内容だったと思います。

 化学反応が起きた要因を僕なりに考えてみますと

 まず岡田監督が川島と今野、そして阿部と今までベンチ要因として捉えていたであろう選手を、先発起用したことが大きかったと言えます。

 つまりベンチと先発との「溝」を埋めることで選手の集中力を切らさないようにしたことと、布陣を従来の4-2-3-1から4-3-3に変更したことで、今まで出番が限られていた選手に、出番が回ってきた点が大きかったと思います。

 また中澤と闘り王のCBのペアと左サイドの長友、今まで多くの試合で最終ラインを固めてきた選手が揃って出場を果たした事も収穫と言えるでしょう。

 やはり彼ら二人がゴール中央に控えていると、空中戦の対応に安定感が生まれますし、チーム全体に落ち着きを与えますね。
 
 韓国戦の試合内容と選手のコンディションが最低の状態だとすれば、わずかではありますが代表の機運は上昇傾向にあると思います。
 なでしこが中国の地で、6大会連続のワールドカップ出場という結果を残した今、改めて日本代表にはワールドカップ本番での「結果」が求められようとしています。
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ワールドカップのパブリック・ヴューイング

2010-05-30 01:04:52 | 日記
 29日の信濃毎日新聞に、サッカーファンなら堪らない記事が掲載されていました。

 長野市民会館が14日のカメルーン戦と25日のデンマーク戦を、先着1800人を入場料金無料で、「日本代表ワールドカップ観戦会」を行うそうなんです。

 これだけですと単なるパブリック・ヴューイングですが、試合当日は長野パルセイロの選手達が、舞台上で試合の見所を語ってくれるんです。市民会館が自宅の近所だという長野市内のサッカーファンの方は、是非出かけてみてはどうでしょうか。

 僕は14日休みが決定しているので、自宅で観戦をします。
 カメルーン戦は夜の11時キックオフということで、普段電車を利用して長野市まで出かける僕としては、帰りの手段が無くなってしまうんです。

 きっと試合中はパルセイロの選手達が、日本とカメルーン、そしてデンマークの選手を問わず、プレイの解説をしてくれるでしょうし、何より最大で1800人収容できるということは、スポーツバーや自宅で観戦するときとは、一味も二味も違う観戦体験になると思います。

 今日の日本代表は選手達を軸に、プレスの掛け方を含めて熱心に議論を交わしたそうですから、韓国戦の惨敗状態からわずかずつではありますが、選手達の気持ちが良い方向に変化しているのかもしれません。
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井上ひさしさんのボローニャ紀行を読んで(2)

2010-05-29 00:37:57 | 日記
 「イタリア人は国というものを一切信用していない。
 しかし人間はなにかを信用しないと生きて行けませんから、
 家族を、知り合いを、そして自分の住むところを
 信頼に値するものにする。」

 ボローニャ紀行の文庫の帯に書かれていた文を、そっくりそのまま書き出してみました。

 この一文を読んだだけで、今Jリーグは目指していること、「100年構想」「地域密着」という原点が、このボローニャにあるとわかります。

 僕がサッカーを好きで良かったと思うのは
 「自分の住んでいる街にちょっぴり好奇心が持てる」という点です。

 例えばインターネットで買っている品物を、自分の街のお店で買ってみる。お店では様々な品が売られていますから、新しい発見があるでしょうし、もしかしたらネット通販よりも安いかもしれません。

 こうした些細なことも、充分地域社会を大切にしている行動だと思います。

 例えば僕の住む千曲市には銭湯が幾つかあります。
 足湯を無料で解放している銭湯もあれば、自動販売機の飲み物が格安で飲める銭湯もありますし、周辺の飲食店のマップを置いている銭湯もあります。

 サッカーが好きだと
 「北信越リーグに観戦に来た他県の方が、この銭湯で汗を流したら気持ちよいだろう。」
 「今まで気付かなかったけど、千曲市はこんなにレストランや宿泊施設が充実しているのか。
 こんどの休みに食事にでもでかけようか。」

 などとサッカーを通じての町おこしや、地元の散策などを後押ししてくれるんです。(それはサッカーに限らず他の競技が地元にあるなら、同じ気持ちですよね。)

 ですからこれからの僕たちにはボローニャの皆さんのように
 「まず国ありきではなく、まずは自分たちの住む街を最優先に考えよう。」というスタンスに切り替わって行くと思います。

 そうした皆さんの応援に、サッカーが役立つならファンとしてこんなに嬉しいことは無いですね。
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井上ひさしさんのボローニャ紀行を読んで

2010-05-29 00:15:53 | 日記
 昨日日本の政治は大きく動きました。

 沖縄の普天間基地の移籍先が、「辺野古」周辺に隣接する地域に決定した事で、鳩山総理が沖縄の皆さんに正式に謝罪し、そして最後まで最後まで総理に抗った社民党の福島党首は、罷免と言う形で総理が常に口にしていた「5月のうちに決着」の幕は降りました。

 僕がこの一連の動きを見て感じた事は
 先日他界した作家の井上ひさしさんの著書、「ボローニャ紀行」の文庫の帯に書かれていた言葉、

 「イタリア人は国というものを一切信用していない」
 という一文です。

 僕は今まで井上さんの本を手にとったことはなかったのですが、この文庫の中には「二つの塔」というエッセイがありまして、その題材が当時ボローニャの選手だった中田英寿と指揮官のマッツオーネに関するものだったので、興味を引かれたんです。

 そしてこの話の後半部分は本国イタリアで絶賛され、日本でも翻訳本が発売されたフランチェスコ・トッティの笑い話についても触れています。(ベースボール・マガジンが発売元で、タイトルはトッティ王子のちょっぴしおバカな笑い話)

 僕は選挙対策やメディア向けの意図もあったのかもしれませんが、それを抜きにしても総理の発した言葉を、最後まで具現化しようした人間を、言葉を発した人間が罷免する事は、皮肉な出来事だと痛感しましたね。

 ボローニャ紀行の中で井上さんは、ボローニャの街の風景からボローニャの街の人々が、いかに苦心して街の風景を維持しているかをあぶり出し、僕達に伝えてくれます。

 この本を読むと、僕たちの国とのこれからの付き合い方だけでなく、
 サッカーを含めた地元との付き合いかたを考える上で、大きな活力が湧いてきます。

 井上さんが終始暖かい視線と優しい言葉でこの本を綴ってくださった点も、僕にとっては嬉しい限りでした。
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