ニューバランスの米国製スニーカーに憧れを抱く方は多いと思います。
それは米国の靴づくりを体現しているだけでなく、単純に希望小売価格が高いという2点の理由が考えられます。
僕が思うのは、規模小売価格が米国生産の品は品番に限らず20000円は確実に超える、という意味で高く感じるのではなく
「過去に売られていた米国製ニューバランスはもっと安値だった」
「だから現在の小売価格が高く感じる」
という意味合いです。
僕には弟がいまして、まだ彼が10代のころ、996のグレーを18,000円(定価です)で買ったんですよね。
「よくこんな高い靴を買う勇気があったなあ」
「でも羨ましいなあ」
と思ったものです。
最後、彼からその996を譲り受けることができたのですが、なんと加水分解が進行していて外出している最中に、アウトソールがミッドソールから剥がれてしまうという事態に陥りました。
どう帰宅したのか全く覚えていませんが、相当焦った事は確かです。
時代背景もありますが、賃金の上昇や素材の確保など、90年代と現在では大きな隔たりがあることは間違いありません。
関税の問題もあるでしょうしね。
ですから、プーマ、アディダス、ミズノのように今でも天然素材のスパイクを手掛けているブランドはきっと
「上質な革を今後、いかに入手してゆくか」
「小売価格を上昇させないためには何をすべきか」
「工場における世代交代をどうすべきか」
という難題があると思います。
イタリアでは既製服やファットファッションの流行で、多くの仕立て屋が廃業になりましたが、それでもトランクショーをはじめ、彼らの努力で今でも最高の仕立て服が購入できます。
サッカー・スパイクの基本が黒のカンガルーレザーという概念は変わらないでしょうし、今後も愛用できる社会ですと嬉しいですよね。
それは米国の靴づくりを体現しているだけでなく、単純に希望小売価格が高いという2点の理由が考えられます。
僕が思うのは、規模小売価格が米国生産の品は品番に限らず20000円は確実に超える、という意味で高く感じるのではなく
「過去に売られていた米国製ニューバランスはもっと安値だった」
「だから現在の小売価格が高く感じる」
という意味合いです。
僕には弟がいまして、まだ彼が10代のころ、996のグレーを18,000円(定価です)で買ったんですよね。
「よくこんな高い靴を買う勇気があったなあ」
「でも羨ましいなあ」
と思ったものです。
最後、彼からその996を譲り受けることができたのですが、なんと加水分解が進行していて外出している最中に、アウトソールがミッドソールから剥がれてしまうという事態に陥りました。
どう帰宅したのか全く覚えていませんが、相当焦った事は確かです。
時代背景もありますが、賃金の上昇や素材の確保など、90年代と現在では大きな隔たりがあることは間違いありません。
関税の問題もあるでしょうしね。
ですから、プーマ、アディダス、ミズノのように今でも天然素材のスパイクを手掛けているブランドはきっと
「上質な革を今後、いかに入手してゆくか」
「小売価格を上昇させないためには何をすべきか」
「工場における世代交代をどうすべきか」
という難題があると思います。
イタリアでは既製服やファットファッションの流行で、多くの仕立て屋が廃業になりましたが、それでもトランクショーをはじめ、彼らの努力で今でも最高の仕立て服が購入できます。
サッカー・スパイクの基本が黒のカンガルーレザーという概念は変わらないでしょうし、今後も愛用できる社会ですと嬉しいですよね。