獣医師インディ・ヤスの冒険!

家畜伝染病と格闘する獣医師インディ・ヤスさんのブログです。インディ・ヤスさんはロシア・東欧のオタクでもあります。

NHKドラマから見る四国地方の方言

2010-01-11 18:58:12 | うんちく・小ネタ

新年に入り新たな大河ドラマ“龍馬伝”が始まりました。主役の坂本龍馬役が福山雅治で、脇に香川照之、大森南朋、児玉清などが固めるのでなかなかの良いドラマになりそうです。坂本龍馬の大河ドラマとしては、原作司馬遼太郎、主役は北大路欣也が演じた“龍馬がゆく”があり、小学生のころ夢中になって見ていたのを覚えています。“龍馬がゆく”の原作を読んですでに20年以上経ちました。その頃読んだ小説のひとつが、同じく司馬遼太郎作の“坂の上の雲”です。“坂の上の雲”を原作にNHKが3部構成のスペシャルドラマを制作し、その第1部を日曜日夜の大河ドラマの時間に放送したのはついこの前でした。“坂の上の雲”という壮大な作品の映像化、こんな途方もないことを良く決断したなと思います。似たような例としては、トルストイ作の“戦争と平和”をハリウッドが映画化した作品がありますが、その内容は全く原作には及びませんでした。NHKの“坂の上の雲”がそうならないように期待しています。

 龍馬伝の舞台は目下のところ高知、坂の上の雲の舞台は当初は松山で共に四国地方です。さらには、現在、NHKが放送中の朝の連続テレビ小説“ウェルかめ”の舞台は徳島でこれも四国が舞台です。この3本のドラマを見られて気付かれた方もおられると思いますが、各舞台となった地域の方言がみな異なるということです。

 四国は4県からなる地方ですが、明治維新の時、旧分国がそのまま県に移行したまれな地方です。その4県はいずれも特色があります。江戸時代には伊予松山藩と讃岐高松藩共に親藩大名であり、一方、土佐藩、徳島藩は共に外様大名です。これは小生の偏見かもしれませんが、親藩は徳川将軍家の親戚筋で大名の中でも文化度が高い、一方、外様大名はやぼったい雰囲気が強い。さらに、地理的には香川と愛媛は狭いながらも平地で繋がって人の交流が比較的容易であったと思いますが、徳島と高知は、共に他からは山脈で隔絶しています(グーグルMAP参考)。そのために、徳島と高知は松山や香川とは異なる方言が保存された可能性も考えられます。ただし、これは全くの素人考えであり、それを裏付ける根拠はありません。

兎に角、四国地方は、日本の他の地域、例えば、関西地方や小生が住む九州地方に比べて方言のバリエーションが大きいことは確かだと思います。ただ、残念なことに、これまで仕事で高知市、松山市、徳島市のいずれにも参りましたが、それぞれドラマのような方言で話しをされた方はおられず、いずれも標準語で話されました。

 


小説三銃士を読みました

2010-01-11 00:12:27 | うんちく・小ネタ

昨年末から今年の正月にアレクサンドル・デュマの名作三銃士を読みました。NHKが人形劇の三銃士を放送しているのに刺激されたためです。

 話のストリーは大まかには知っていました。青年剣士ダルタニァンが、三人の銃士と一緒になって時の権力者に対抗するという話で、昔昔何かの機会に絵本か何かで読んだような微かな記憶があります。しかし、今回、デュマの小説(当然和訳ですが)を読んでその面白さが解りました。まず、時は17世紀国王ルイ13世の御世、主人公の剣士ダルタニァンは大望を抱いてガスコンニューから都パリに上った若者、その若者を助けるのが国王直属部隊の銃士隊の隊士でありながら一癖、二癖、三癖もある3人の銃士アトス、ポルトス、アラミス、ダルタニァンと3銃士が力を合わせてお守りするのが王妃アンヌ・ドートリッシュ、そして4人が立ち向う真の敵は当時権勢を誇った宰相の枢機卿リシュリューと、大きなスケールで話が展開します。因みに、主人公ダルタニァンの故郷ガスコンニューは、小生の好きな戯曲シラノ・ド・ベルジュラックの主人公シラノの出身地でもあります。

  ただ、この小説を読み終わってみると、以外ですがダルタニァンが主人公と設定してはいるものの、そのキャラクターはあまり面白くはなく、むしろ敵である妖女ミラディーや脇役であるはず銃士アトスの方がはるかに面白い人物として描かれていると思います。デュマがどういう意図を持っていたかは解りませんが、ミラディーやアトスがダルタニァンより話をはるかに面白くしているという印象は、他の読者も持たれるではないか、と思います。この小説をそういう風にとるのは、小生の年齢のためかも知れません。ひょっとして少年時代に読めばダルタニァンがやはり主人公と納得したのかも知れません。ただし、その時はミラディーやアトスの存在感が解らなかったと思いますが。


福岡のあるロシア料理店

2010-01-10 12:48:34 | うんちく・小ネタ

 早速、小情報を一つ。福岡市の中央区大名町にロシア人夫婦がやっているロシア料理店があります。店名は、ロシア家庭料理のレストラン“ニーナ”です。ロシア人調理師による文字通り本場のロシア料理が食べられます。味は申し分ありません。難点と言えば、店がやや小じんまりしてお客が多いと入れないこともあるので、予約を入れておくか、電話をして入れるか尋ねる必要があります。まあ、それでも11月に移転したおかげで、前にいた天神の店よりは広くなったので文句は言えないのです。ただ、スペースを広げた以上に有名になってお客が増えたので、供給が需要に追い付いていないようです。小生も、「手堅く経営した方が良いですよ」と意見を言ったこともあり、これはこれで仕方ないと思っています。小生は、福岡在住ではないのですが、仕事やプライベートで福岡に行った時にはこのレストランを利用しています。

 昨年末(2009年)、その店のご主人さんから小生の携帯電話に連絡が入り、「12月31日にイヤーエンドのカウントダウンパーテイをするから来ないか」と誘われました。実は一昨年も誘われてその時は気が乗らず遠慮したのですが、昨年は少し考えてから参加することを伝えました。

 そのパーテイは12月31日の午後10時から始まりました。参加者は40人近くで、いずれもこの店のお客さんたちです。その内訳は、日本人の常連客の一部(12月31日が暇である変った人々)、福岡在住のロシア人女性とその子供たち、福岡市の中州で働いているロシア人女性たち(具体的な仕事内容は想像して下さい)とその恋人男性、そして大阪にある語学大学でロシア語を学ぶ男子学生です。

 参加したロシア人女性は15人位で、髪はブロンド、ブラウン、ブルーネットなど様々ですが、いずれも美人でした。まあ、これはあくまで小生の偏見ではありますが。ここで書きたいのは、日本の九州でロシア人女性とこれほど接近できるようになったということです。旧ソ連時代では絶対にありえなかったことが九州の地でも起こっているということです。

 かつての冷戦時代では、ロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人などのソ連市民、東欧の各国の人々と普通の日本人が個人的な接点を持つことなど有りえませんでした。彼らの姿が見れるのはテレビ画面の中だけで、しかもそれは特別なニュースかオリンピックなどのスポーツイベントの時だけでした。1989年に東欧の民主化、1991年にソ連が崩壊したのち世界は大きな変化を遂げ、その結果の一部がこのパーテイであると考えると時代の変化をひしひしと感じます。

 1995年頃からロシア人女性が日本の飲み屋さんで働くようになり、中には日本人男性との恋愛や結婚をし、さらには子供を出産した女性もいました。それらのの女性は殆ど全て日本での永住権を取得しています。このパーテイに参加したロシア人女性はいずれもそういった人たちです。また、彼女らは通常の生活では支障がないレベルの日本語の能力を持っています。彼女たちの子供は、みな日本語とロシア語のバイリンガルです。因みに、ロシア人女性間の直接の会話はロシア語でされてはいましたが、今回のパーテイの進行は最初から最後まで日本語で行われました。

 少子高齢化や日本女性の晩婚化が進む一方でその隙間に水が流れ込むようにロシア女性のみならず、中国やアジアの他の地域の女性と日本人男性との巡り合いや結婚が増えていくのは間違いありません。一方で、それらの外国人女性を受け入れる法的体制は遅々として進みません。むしろ、治安維持のため現行法の順守が厳しく監督され、法的な緩和とはほど遠い状況です。日本はどっちを取るべきなのでしょうか、外国人女性をより受け入れやすくすべきなのか、それともこれまで通り西欧や米国などの経済先進諸国を除く国々からの女性の入国は厳しくしておくべきなのか、小生には答えが出ていません。皆さんはどう思われますか?


本日ブログデビューです。

2010-01-09 20:17:15 | うんちく・小ネタ

 2010年1月9日、本日、ブログデビューしましたインデイ・ヤスです。名前は、ご存じインデイ・ジョーンズ博士にあやかって命名しました。インデイ・ジョーンズ博士のように仕事、旅、歴史、芸術、人との出会いをこよなく愛し、中年の男性の星たらんとする者です。小生の雑感にお付き合いくださいませ。小生のロシア・東欧オタク歴も早37年、もし、このブログでどなたかとロシア・東欧を語り合えたら最高です。どうぞ、お見知りおきを!