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2004年12/20から、つらつらと書き続けて参りましたブログがプロバイダ閉鎖によりやむなくこちらに引越し致しました(涙

『追加接種のイスラエルから分かること』から思うこと

2021-09-14 06:07:07 | 真相

 

以下は2021年9月10日付のBBC newsからです

シンガポールと同様に、世界に先駆けてワクチン投与が為されているイスラエルが感染症者増えている

1)ワクチン効果が日を経て弱まる

2)ブレイクスルーウイルスが存在する

 

 

イスラエルは、40歳以上を対象に新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を行う、ブースター(追加免疫)接種プログラムを進めている。そして、そのプログラムは成功の兆しを見せつつある。しかし最近になって感染者が急増し、予防接種プログラムの今後や、現在進行中のパンデミックに関する議論が巻き起こっている。

今春までは事実上、イスラエルの人々の生活は通常に戻り、感染者数は少ない状態が続いていた。そのため、ワクチン接種によって新型ウイルス感染症COVID-19がほぼ抑え込まれたかのように見えた。

ところが、7月以降に感染者が再び増え始めた。

イスラエルは昨年の冬、国民に免疫をつけようと急ピッチで接種を進めた。国民への接種を進めている世界のほかの国々は、これから数週間から数カ月の間に一体なにが待ち構えているのか、イスラエルの状況に注目している。

9月1日の学校再開後も、ユダヤ暦の新年祭「ロシュ・ハシャナ」など大勢が集まる機会があるため、イスラエル保健当局の指導者たちは感染状況に注意を払うこととなる。

ワクチン未接種者

ワクチン接種を迅速に行い、比較的高い接種率を誇っていたイスラエルだが、総人口約900万人のうち、接種資格があるのに受けていない人が今も約100万人いる。

また、人口の約3分の1が14歳以下と、比較的若者が多い国でもある。12歳以下の子供たちは健康状態に特定の問題がなければワクチンは接種できない。

接種率は高いものの、総人口の約60%しか2回のワクチンを完了していないことになる。

ただ、こうした人たちが接種できていなくても、春頃には感染者を抑え込むのに十分な接種レベルを獲得できていたようだ。一体いま、何が変わってしまったのだろうか。

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免疫力の低下

従来株より感染力が高いデルタ株は、ワクチンによる感染防御効果の一部を回避できるようだ。それでも重症化の防止に関しては依然として高い効果がある。

しかし、データ分析を行う科学者たちは、当初イスラエルで唯一使用されていた米ファイザー製ワクチンで獲得した免疫力が低下したことが、最近の感染増加の主な要因だと考えている。

イスラエル政府に新型ウイルスに関する助言をしているエラン・シーガル教授は、ワクチン接種から5~6カ月が経過すると、その予防効果は接種後の90%超から、おそらく30~40%程度にまで低下するとしている。

「これが感染拡大の波を引き起こした」と、シーガル教授は述べた。異なる月にワクチンを接種した人たちの感染率を慎重に分析し、この結論を導き出したという。

ワクチンの効果は弱まるものの、依然としてかなりの人を重症化から守っている。未接種者が重症化する確率は、接種した人と比べて60歳以上では約9倍、若年層では約2倍高い。

3回目のワクチン接種は必要?

イスラエルはワクチンの防御効果の低下に対処するため、ブースター接種事業を展開。初めに60歳以上を、最近では40歳以上を対象に行っている。

高齢者への3回目の接種は1カ月前に始まったばかり。現在、高齢者の入院者数は横ばいになっており、接種の効果が現れているとみられる。

「これ(3回目の接種)でデルタ株の拡大が止まりつつある」と、シーガル教授は述べた。

初期のデータでは、3回目の接種後は、2回目の接種後に比べて感染や重症化を防ぐ効果が10倍になることが示されている。

ブースター接種プログラムに関する研究を率いるアナト・エッカ・ゾーハル博士は、3回接種すれば「感染と重症化の両方に対して高い防御効果」を得られると説明した。

「3回の接種は、現在の感染流行を抑制する解決策といえる」

今後はどうなる?

世界中の多くの人がいまだに1度もワクチンを接種していない中、ブースター接種プログラムを展開すべきかどうか、激しく議論されている。

また、インフルエンザワクチンのように、半年あるいは1年に1回という接種ペースを維持できるのかという疑問もある。

新型ウイルスワクチンがほとんどの人にとって安全で効果的だと示す多くの証拠を積み上げてきた一方で、まだ情報が必要な部分もある。たとえば、免疫が具体的にどれくらい長く続くのか、そして3回接種すればその効果はもっと続くのか、さらに情報が必要だ。

B型肝炎ワクチンのように、3回の接種でほとんどの人が生涯にわたって免疫を維持できるなら、新型ウイルスワクチンでも3回の接種が必要かもしれない。

あるいは、2回の接種と自然免疫があれば十分な可能性もある。

ウイルスに感染した場合、自然に免疫を獲得できるが、ワクチンを接種しなければ重症化や長期的な合併症、あるいは死亡する恐れもある。

現在のところ、ワクチンは多くの人の重症化を防いでいる。それでも感染し、軽い症状が出る可能性はある。感染によりワクチン由来の免疫力が高まるかもしれない。

科学者たちは、新型ウイルスへの感染を繰り返すうちに、ワクチンによる防御効果と、過去の感染による自然免疫により発症リスクが低くなり、やがて比較的問題ではない病気へと変わっていくのではないかとの仮説を立てている。

一方で、これには高い代償が伴うと懸念を示す人もいる。最も弱い立場にある人たちがブレイクスルー感染(ワクチン接種後の感染)する可能性や、COVID-19の症状が長期化する「Long Covid(長期コロナ感染症)」の最終的な被害は未知数であるからだ。

少なくとも、イスラエルのブースター接種事業が、今なお残る疑問への答えを導き出してくれるかもしれない。

(英語記事 What Israel tells us about the way out of Covid

 

 

 

パンデミックから抜け出す方法 追加接種のイスラエルから分かること - BBCニュース

イスラエルは、新型ウイルスワクチンの3回目の接種を進めている。成功の兆しが見えたが、最近になって感染者が急増。予防接種プログラムの今後や、パ...

BBCニュース

 

 

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100%接種でないと云いだすのも時間の問題かと

2021-09-14 05:08:29 | 真相

そもそも論ですが、ワクチン接種でもう罹らない的な報道が、それが変容して罹る率が下がるとか罹っても重症化しないとかの報道ですが、以下のシンガポールでは接種していない人が重症化しているか❓、接種していた人が重症化しているのか❓の報道がないのでなんとも言えないのですが2021年9月13日21:05配信の以下の記事がいつの記事なのか錯覚してしまいます

 

 

【シンガポール時事】新型コロナウイルスのワクチン接種完了率が8割を超えたシンガポールが、深刻な市中感染者急増に見舞われている。経済への打撃が大きいコロナ根絶戦略から、「コロナとの共存」に向けて行動制限緩和に切り替えたところ、早くも試練に直面した。

<新型コロナウイルス 世界各国のワクチン接種状況>

 人口約570万人の同国で、新規感染者は12日まで3日連続で500人を超えた。人口比で考えると日本で1万人超に匹敵する。ワクチン接種者を対象に1組5人までの外食を認めるなど、厳格だったコロナ制限を一部緩和したのが響き、感染者が8月下旬から急増し始めた。

 


 ワクチン接種完了率は81%と「恐らく世界一の水準」(オン保健相)に達し、満を持して緩和に着手したはずだった。しかし、感染力が強いデルタ株が生鮮市場や商業施設を通じて拡散。期待された集団免疫はいまだ獲得されておらず、保健省は「接種率9割を大幅に超えないと獲得は難しい」と悲観的だ。

 

 それでも、ワクチン接種浸透により重症化リスクは着実に低下。政府はコロナ共存をにらみ、感染者が出ても重症者が増えなければ規制を緩めていく出口戦略を描く。シナリオ通り緩和姿勢を維持できるのか、重症者急増で厳格な規制に逆戻りするのか、「今後2、3週間が正念場」(オン氏)になりそうだ

 

 

 

シンガポール、接種率8割でも感染急増 「コロナ共存」へ試練:時事ドットコム

【シンガポール時事】新型コロナウイルスのワクチン接種完了率が8割を超えたシンガポールが、深刻な市中感染者急増に見舞われている。経済への打撃が...

時事ドットコム

 

 

 

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