旅行収支
balance of international tourism
旅行収支とは、日本人旅行者の海外での消費を「支出」、訪日外国人の日本での消費を「収入」とし、収入から支出を引いたもの。
国際収支の中の貿易・サービス収支の一部。
日本の国際収支の大幅黒字が国際問題になった1980年代は、日本人海外旅行者が増加し旅行収支の赤字が膨み、旅行収支は国際収支の黒字減らしに貢献するとされた。
21世紀に入ると、訪日外国人旅行者が増加し旅行収支の赤字額は減少傾向をたどり、ついに会計年度の2014(平成26)年度に2099億円の黒字となった。
これは1959(昭和34)年度以来55年振りのこと。
暦年で見た場合は、2015(平成27)年が53年振りに1兆1217億円の黒字に転じた。欧米との関係は日本人旅行者が多いため赤字となっているが、近隣アジアは訪日外国人旅行者が多く大幅な黒字となっている。
2011(平成24)年度以降、貿易収支が赤字に転じたことから、貿易・サービス収支の調整弁として大いに期待されている。
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