食べ放題の後に、それでも僕らにはラーメンがある。
屋台を中洲を歩いてく。
ただ歩いていた、群れからはぐれたハチドリのようにふらふらと歩いていたが、ムシマルは群れからはぐれてはいなかった。
はぐれたような気分なだけであった。
ふらふらしていたのは、気もそぞろだったから。気がそぞろだったのは、思い出していたから。
(2017年のデブエットツアーに行ったとき、この辺りの眺めうっすらと記憶がある・・・・錯覚でなければ)
歩いているのは20名近くの集団である。
20名近くの、食いしん坊たちである。
食いしん坊という言葉の由来は『鬼神坊』であるという。いっつもお腹を空かせている鬼のことだ。
食の鬼たちは、さすがにひと塊ではお店に入れないので分散する。
ムシマル(とほか5人くらい)は、近くの屋台に入る。
記憶が定かでないが、『鬼多郎』という屋台か、その隣の屋台だった。
ラーメンください!
まもなくくるそれ。
まっしろ、ってわけではないのな本場博多のとんこつラーメン!
名物をいただけてムシマルのテンションはイグニッションしているのでした。
屋台の中の空気に強い豚の匂いが漂い、それにごまの香りが闘って、敗れていた。
同僚Sさんから紅ショウガ瓶をうけとり、いれる。
ずるるるる。
(あ、そういえば特にバリカタとかハリガネとか言ってないぞ)
細い、ちょうどいい細さよりさらに細いから、ガードしたつもりでも隙間から入ってくるような撃数。
うわするする入る、濃いのに、とんこつラーメンだから濃いのに細麺とミルキーさでするする入る。
旅情成分もあるけれど、やはり博多とんこつラーメンは美味しい。
そういえばお店では普通に「ラーメン」って頼んだのがとんこつラーメンだった。
とんこつラーメンイズスタンダードあんどベーシックin博多。
博多の夜のロイヤルロード的楽しみを得た。
混じりがない博多ラーメン。
「博多気分だ」ムシマルのちっぽけな声はどこにも届かない。
完食。
ニューガイアなんとかってホテルに泊まる。
カプセルホテル以上ビジネスホテル手前くらい。
ただそれはプライバシー空間考慮だけで、風呂は大浴場があるし8Fには漫画がいっぱいあった。
お風呂の後で、マンガコーナーで『MAR』という古い週刊少年サンデーマンガだそれを読む。4巻(7巻~11巻)読んで部屋に戻る。
夜にテレビをつけていると『あいのり』が放映されている。
「うちら真実の愛を探しに参加してるんやんか」みたいなセリフを演者が言われていてぶほっと笑いそうになる。
寝る。
「今日はいい一日だったねハム太郎、明日もいい日でありますように」だがハム太郎はいない。
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