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謎ディナー

2020-12-11 18:27:14 | 小説
『謎解きはディナーのあとで』(なぞときはディナーのあとで)は、東川篤哉による同名小説のテレビドラマ化作品である。本項では同作品の劇場版である同名の映画化作品についても記述する。

目次
1 概要
2 キャスト
2.1 主要人物
2.2 国立署
2.3 ゲスト
2.3.1 第1話
2.3.2 第2話
2.3.3 第3話
2.3.4 第4話
2.3.5 第5話
2.3.6 第6話
2.3.7 第7話
2.3.8 第8話
2.3.9 第9話 - 最終話
2.3.10 スペシャル
2.3.11 スペシャル 船上探偵・影山
2.3.12 スペシャル〜風祭警部の事件簿〜
3 スタッフ
3.1 スタッフ(船上探偵・影山)
4 放送日程
4.1 連続ドラマ
4.2 スペシャル
5 関連商品
6 原作との相違点
7 映画
7.1 登場人物(映画編ゲスト)
7.2 キャスト(映画)
7.2.1 ドラマ版からのキャスト
7.2.2 ゲスト(映画)
7.3 スタッフ(映画)
7.4 製作(映画)
7.5 封切り
8 関連商品
9 脚注
10 外部リンク
概要[編集]
2011年10月18日から12月20日までフジテレビ系火曜21時枠で放送された。第1話は21時 - 22時9分までの15分拡大、第5話は「コナミ日本シリーズ2011第3戦 中日対福岡ソフトバンク戦」の中継延長のため21時50分 - 22時44分の50分繰り下げ、第6話は「2011年ワールドカップバレーボール男子・日本対キューバ戦」の中継延長のため21時10分 - 22時4分の10分繰り下げ、第7話は「2011年ワールドカップバレーボール男子・日本対アメリカ戦」の中継延長のため21時15分 - 22時24分までの15分繰り下げ15分拡大、最終話は21時 - 22時24分までの30分拡大放送。最終話の放映に合わせ、12月9日から12月20日まで15時57分-16時53分のチャンネルα枠で第1話から第9話が再放送された。
影山役を櫻井翔が演じている。放送終了後に2012年1月3日にて放送の『もう誘拐なんてしない』(本作と同じ原作者のテレビドラマ化作品)にも本役でゲスト出演した。
宝生麗子役の北川景子は原作の企画に携わり北川と旧知の仲だったフリーの編集者の推薦でキャスティングされた。撮影中、その人物が櫻井の愛読書である絵本『馬のゴン太旅日記』の原作者島崎保久の息子である事が分かり、櫻井と北川はその話で盛り上がったという[1]。
原作の主人公は宝生麗子であるが、ドラマでは影山の活躍を前面に出す形を取り、「執事として主の事を常に見守る」という部分を強調している。初回は原作に沿っているが、2話以降は犯人や登場人物の設定を変更する、原作通りの真相にたどり着いたと思ったらどんでん返しが入る、などのオリジナルの仕掛けも盛り込んでいる。随所にアメコミ風の演出が入るのが特徴で、他にも北川は劇中で語り部も担当する。また、上野公園の隣にある旧岩崎邸庭園の洋館がロケ地(宝生の住居)となっている。
略称は「謎ディ」[2]。なお、ポスターでは“ディナー”にちなみ、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」をモチーフにしている。
2012年3月27日にスペシャル版が放送。「完全な密室などございません」を原作としたストーリーで、国立以外にも沖縄と香港を舞台とし、影山のラブロマンスも描かれる。なお、冒頭には「聖なる夜に密室はいかが」でのトリックを応用したオリジナルの事件が挿入されている。
また、2013年8月3日から映画も公開、それに先駆けて7月31日 - 8月2日に『スペシャル〜船上探偵・影山』、2日に『スペシャル〜風祭警部の事件簿〜』が放送された。
『第29回 ATP賞テレビグランプリ2012』の「ドラマ部門」優秀賞を受賞。
キャスト[編集]
主要人物[編集]
影山(かげやま)
演 - 櫻井翔(嵐)
物語の主人公で宝生家執事。前任の執事・唐沢から交代したばかり。
「お嬢様を陰からお守りするのが執事の最も重要な務め」と称し、唐沢がしてきた様に、時に様々な職種に変装し、捜査中の麗子の側に潜伏して見守っている。そのために様々な特技を披露する。だが、仕事や麗子をそっちのけで自分の趣味や関心事(漫画や特撮、ミステリーなど)に耽ったり、如何なる時でも「執事の権利」としてティータイムを優先させたり(野球好きの血が騒いだときは例外)、果ては現場から興味を惹かれた物を持ち帰ったりと相当マイペースなところがある。しかし執事としての仕事もちゃんとこなしており、時折本心から麗子を気に掛ける一面もある。
毎回、麗子に顔を近づけて浴びせる屈辱的な暴言で彼女の逆鱗に触れた後、麗子を屈服させてから番組タイトルの通り、「謎解きはディナーのあとに致しましょう」と麗子に未だ済んでいないディナーを勧めることが、推理を始める合図となっている(しかし、例外的にこのパターンが崩れることもある)。基本的に麗子が暴言に対し意地を張ると、突き放すような態度をとり、麗子が屈服すると初めて推理を語りだすため、麗子に「ドS執事」と言われる。逆に麗子が暴言を警戒し、事件の概要を語ろうとしない場合は、興味や良心、刑事としての職務を天秤にかける言葉で彼女を巧みに刺激する。
基本的に自分では捜査を行わないため、麗子から聞いた情報で推理をする所謂安楽椅子探偵である(が、時々潜伏先で事件と関連のあるものを見つけていることもある)。そのため麗子の情報伝達に不備があると真相に辿り着けないという弱点も持つ。
宝生麗子(ほうしょう れいこ)
演 - 北川景子(幼少期:伊東心愛)
物語のヒロインで宝生グループ令嬢・警視庁国立署刑事。24歳。
ビビッドムーンの黒縁眼鏡をかけた刑事の姿のときは、地味で堅実な性格で風祭警部のツッコミ役だが、お嬢様としての地の性格は世界的グループの令嬢だという自負から、非常にプライドが高く負けず嫌い。加えて職場では風祭警部の自由奔放ぶりに終始振り回され、彼を慕う同僚達からは逆恨みも甚だしいパワーハラスメントに遭うなどして、ストレスを溜め込んでおり、プライベートの場(特に影山と二人きりの時)では必要以上に高飛車でワガママに振るまう事で日々のフラストレーションを発散させている。毎回のように影山の暴言に激怒し「クビよクビ!絶対クビ!」などと大声で連発する。しかし事件を迷宮入りさせるわけにはいかないため、いつも影山に屈服している。
誰よりも純粋なまま大人の女性になった、天真爛漫な性格。そのため「人間の心に潜む闇」や人間心理の機微を理解できないところがあり、そうした時に影山から「お忘れなきよう」と忠告を受けている。影山の推理後は、全ての真相を確かめるため、影山を伴いお嬢様としての姿のまま自ら犯人の元に赴き、事件を解決に導くが、事件の関係者や風祭は、この時の麗子が刑事の宝生麗子と同一人物ということに気付くことがない。
お調子者で美人に弱い風祭警部に刑事としては振り回され、令嬢としては好意を寄せられるのを迷惑に思っており、彼との電話をいつもブチッと切るのがお約束になっている。
健在が語られる家族は原作では父・宝生清太郎のみだが、ドラマでは母親も健在で、夫婦ともに世界を飛び回っている様子である。
風祭京一郎(かざまつり きょういちろう)
演 - 椎名桔平(少年期:坂口湧久)
40歳独身の警視庁国立署警部・風祭モータース御曹司。
所持する高級品を誇示し、自分の推理に酔いしれたり、事件解決時にも真相は最初からわかっていたようなことを嘯くなど、原作以上にナルシストかつ見栄っ張りな性格で、刑事姿の麗子を毎回の如く振り回している。美人に弱く事情聴取中も何かとすぐアプローチする。現場検証時の「はいはいはいはいはい!」、捜査終了時の「お疲れちゃん」が口癖。また、事情聴取の際によく疑問形の語尾(「〜でしたか?」など)を強める癖もある[3]。
刑事としての麗子には捜査における相方としては非常に気に入っている一方で、女性としては見ていないのか、ほとんどモーションはかけないが、お嬢様としての姿の麗子に何度も出会っていながらも自分の部下だとは気付かないまま惚れており、影山の機転で麗子を香港出身の令嬢・「ホウ・ショウレイ」だと思い込み、ショウレイのフィアンセで通っている影山にライバル心を燃やしている。しかし事件現場に必ずショウレイの姿があること、入国ゲートに記録がないことには少なからず不審を感じてもいる。
推理力は麗子が「小学生レベル以下」と評するほど乏しいが、ごく稀に、彼のどうでもいいような行動から得られた情報が影山の推理に活かされ、事件解決の糸口になることもある。この点で影山には「ミラクルなお方」と讃えられている。聞き込み中などでも、食べる機会があれば何かしらの料理や菓子を頬張っており、特に甘い物やマルチパンなど子供向けの食べ物を好む傾向が見られる。
国立署[編集]
並木誠一(なみき せいいち)
演 - 野間口徹
国立署刑事。
新人にも関わらず、上司の風祭からお気に入りとされている麗子に嫉妬して、「まだまだ駆け出し」と一方的に目の敵にして、蔑視や嘲笑などのパワーハラスメントに事欠かさない。
風祭に便乗して、麗子を「お嬢さん」と呼んだりする等、基本的には麗子には徹底して冷たく、皮肉かつ淡々とした態度を向けるが、彼女以外の警察メンバー(特に風祭に対して)には面倒見がいい。
山繁悟(やましげ さとる)
演 - 中村靖日
国立署鑑識員。
並木同様、風祭に重宝されている麗子を快く思っておらず、彼女に対して馬鹿にした態度をとっており、並木と共に風祭から「お嬢さん」と呼ばれる麗子をからかっている。風祭に影響されているのか、節々に擬音や身振りが混じる鑑識報告が特徴。
宗森あずみ(むねもり あずみ)
演 - 岡本杏理
江尻由香(えじり ゆか)
演 - 田中こなつ
上記2名は国立署の女性警察官。
「風祭シスターズ」として二人とも風祭に惹かれ、二人で色仕掛けで風祭に言い寄っている。二人で風祭に自分たちのどちらを選択するかを迫り、結局どっちつかずな回答を風祭に返されてうやむやにされるのがお約束。「ホウ・ショウレイ」について調べるなど、風祭の手足として動くこともある。
二人共、並木と山繁同様、何かと風祭から優遇されている麗子に嫉妬しており、特に江尻は麗子の事を一方的に嫌っている。一方、宗森は他の三人に比べ、露骨に嫌悪する様な描写は少なく、ある程度は友好的に接している。
ゲスト[編集]
第1話[編集]
唐沢(からさわ)
演 - 伊東四朗
影山の前任である宝生家執事。執事としての業務を蝶ネクタイと共に影山に託した。
幼児期の麗子に襲い掛かった野良犬を松阪牛で追い払ったり、小学生の麗子が遠足の時に弁当を落としたら、新しい弁当を拵えたり、と麗子が生まれてから常に麗子について見守っており、麗子が写っている写真には唐沢も心霊写真のように写っていた。
劇場版にも登場。麗子に対する愛情ゆえのストーキングぶりは健在だが、影山に対しては少々先輩面になっている。
田代博之(たしろ ひろゆき)
演 - 戸次重幸
吉本の元恋人・大手IT企業のエリート社員。
1年程前に派遣された瞳と交際するが、瞳が別の会社に派遣されたのをきっかけに自然消滅していた。
吉本瞳(よしもと ひとみ)
演 - 木南晴夏
「コーポ国立」に住む派遣社員。
自身の部屋でブーツを履いたままの遺体となって発見される。
河原健作(かわはら けんさく)
演 - 徳井優
「コーポ国立」の大家。
白井靴子(仮名)(しろい くつこ)
演 - 伴杏里
田代の彼女。
「白井靴子」という名は、麗子が彼女のことを「白いハイヒールを履いている女性」と証言したことから、影山が付けた暫定的な呼称。最後まで名前は明かされなかったため本名不明。プライドが高い人物像と伺える。
杉村恵理(すぎむら えり)
演 - 梅舟惟永
「コーポ国立」の住人で瞳の飲み友達。事件の第一発見者。
森谷康夫(もりたに やすお)
演 - 今井隆文
「コーポ国立」に住む大学生。
主人
演 - 岩田丸
「コーポ国立」の向かいの八百屋の主人。
第2話[編集]
スナックのママ
演 - 釈由美子
辰夫が死ぬ前に飲んでいたスナックのママ。
1か月以来店に来た辰夫が、十八番の「赤いスイートピー」の歌い出しと共に泣き出した場面を目撃している。
経費削減に苦心し、おしぼりを煮沸したり手作りでからしを作ったりしている。
若林辰夫(わかばやし たつお)
演 - 大和田伸也
62歳、「若林動物病院」院長。
青酸カリを入れたワインを飲んで自殺したと見られるが、影山は殺人だと断定する。雅美との結婚を考えているが、輝夫達から猛烈に反対された。
若林輝夫(わかばやし てるお)
演 - 飯田基祐
辰夫の弟・獣医。
若林圭一(わかばやし けいいち)
演 - ムロツヨシ
辰夫の長男・内科医。
若林春絵(わかばやし はるえ)
演 - 阿南敦子
圭一の妻・看護師。
若林修二(わかばやし しゅうじ)
演 - 姜暢雄
辰夫の次男・医大生。
藤代雅美(ふじしろ まさみ)
演 - 春木みさよ
若林邸の家政婦。
近藤雄太(こんどう ゆうた)
演 - 庄司龍成
若林邸の向かいに住んでいる少年。
夜中に若林邸から火の玉を見たと証言する。辰夫をおじいちゃん先生と呼ぶ。
第3話[編集]
小林忠彦(こばやし ただひこ)
演 - 温水洋一
野崎が殺されたホテルのボーイ。
野崎の部屋から鞄を持って出ていった身長180cm前後の男を目撃した。
黛香苗(まゆずみ かなえ)
演 - 黒川芽以
民友党幹事長黛弘蔵の娘。
野崎の婚約者で、父親の地盤を継がせることを前提とした付き合いをしていた。
澤田絵里(さわだ えり)
演 - 松本莉緒
東都テレビアナウンサー。
野崎とは取材を通じて知り合ってから交際しているが、野崎の浮気癖を知っても容認している割り切った関係性に甘んじている。
斉藤アヤ(さいとう アヤ)
演 - 山崎真実
野崎の選挙運動学生ボランティアスタッフの女子大生。
野崎とは自身の進路について相談していた。野崎を学生スタッフとのボウリングに誘うが断られた。
野崎伸一(のざき しんいち)
演 - 水橋研二
民友党所属の国会議員。
大物政治家の闇献金疑惑を追及していることで話題を集め、民友党の若手のホープとしても注目されていたが、泊まっていたホテル内でパンツ一丁のままで殺害された状態で発見される。ルックスの良さから女性からもモテる。
宮下弘明(みやした ひろあき)
演 - 奥田達士
野崎の第一秘書。
事件の第一発見者で、野崎が闇献金絡みで殺されたと確信している。
杉原聡(すぎはら さとし)
演 - 高杉亘
野崎のボディガード。
小林の目撃した男の特徴と一致しているが、本人は犯行を否認し、野崎の部屋に身長160cmの女性が入ったと証言する。
ザ・たっち[4]
影山の解説用ビデオの出演者。その最中でも自分達の持ちネタ(「幽体離脱〜」など)を交えていた。
第4話[編集]
在園寺琴江(さいおんじ ことえ)
演 - 手塚理美
在園寺家当主。
在園寺家は明治から続いていた名家だったが、没落して屋敷の維持が困難となったため沢村家に援助を求めたという背景がある。年齢は50過ぎだが、未だに独り身である。影山の執事としての質を認めている。有里の結婚式では、すずらんの香水をつけ、チュールエンブロイダリーのドレスで出席する。
吉田
演 - 森本レオ
在園寺家執事。
50年の間、在園寺家に仕えており、琴江との信頼関係は深い。
沢村有里(さわむら ゆり)
演 - 小林涼子(幼少期:武井涼奈)
沢村家長女。
麗子とは幼稚園以来の幼馴染で、麗子にはお嬢様としての格は下に見られているが、自身の結婚によりひがまれている。部屋の中で休んでいたところをナイフで刺され重傷を負う。琴江を慕っている。
三浦
演 - 窪田正孝
現場付近の交番勤務の巡査。有里が刺された事件の捜査のために風祭に呼ばれた。
影山が余計な証言をしてしまった事も相まって、現場の状況から麗子を犯人だと推理し、彼女を窮地に立たせる。
細山照也(ほそやま てるや)
演 - 湯江健幸
42歳、有里の結婚相手・在園寺家の顧問弁護士。
有里とは18歳も年が離れている。在園寺家の顧問弁護士となったのは財産目当てで、有里との結婚は沢村家に乗り換えるためだったという。風祭の先輩という間柄。
沢村孝子(さわむら たかこ)
演 - 栗田よう子
有里の母親。
沢村佑介(さわむら ゆうすけ)
演 - 若葉竜也
有里の弟。
沢村美幸(さわむら みゆき)
演 - 村崎真彩
有里の妹。
第5話[編集]
江崎建夫(えざき たてお)
演 - 中村俊介
「国立ち日記」作画担当。
「国立ち日記」が売れてから増長しており、デビュー前から交際していた由美と女遊びを理由に破局している。最近由美とは「国立ち日記」の方向性を巡り喧嘩が絶えず、最終回を目前にコンビを解消して他の原作者と組もうとしていた。
菅野由美(かんの ゆみ)
演 - マイコ
「国立ち日記」原作者。
江崎とは対照的に質素に生活し、自分の作品である「国立ち日記」の事を考えていた芯の強い女性だった。江崎との揉み合いの中でナイフに刺され死亡。
「国立ち日記」は連載12年発行部数3000万部以上の人気コミックで、バンドを組んだ国立在住の男女の物語は国立市民にバイブルとして愛されている。
松原久子(まつばら ひさこ)
演 - 円城寺あや
「河井荘」住人・パート勤務。
事件当夜、アパートで生前の由美を目撃している。
権藤寛治(ごんどう かんじ)
演 - 半海一晃
国立神社宮司。
事件の第一発見者で、事件のあった夜、女物のバッグを持った二枚目風の優男を見たと証言する。
友岡弘樹(ともおか ひろき)
演 - 佐伯新
「国立ち日記」編集者。
事件当夜に江崎と仕事の打ち合わせをしていたと証言する。
大家
演 - 大島蓉子
由美の住む古びたアパート「河井荘」の大家。
マスター
演 - 藏内秀樹
喫茶「ルパン」のマスター。
犯行推定時刻に店の中にいた江崎を目撃している。
第6話[編集]
店員
演 - 日村勇紀(バナナマン)
薬屋の店員。
恭子が突如として笑い出している場面を目撃する。
藤倉文代(ふじくら ふみよ)
演 - 田島令子
藤倉家当主・幸三郎の妻。
「国立七不思議」の一つとして語られている「紅バラの祟り」の存在を信じる迷信深い性格。
藤倉幸三郎(ふじくら こうざぶろう)
演 - 浅野和之
「藤倉ホテル」会長。
藤倉家には婿養子として迎えられている。薔薇の栽培が趣味。恭子が住み着いてから、彼女が住んでいる離れに近づくと具合が悪くなったりしている。
藤倉雅彦(ふじくら まさひこ)
演 - 袴田吉彦
「藤倉ホテル」社長・婿養子。
俊夫とは折り合いが悪く、恭子との結婚も反対していた。
藤倉美奈子(ふじくら みなこ)
演 - 遊井亮子
藤倉家長女・雅彦の妻。
ずっと実家から離れていたにもかかわらず、恭子を伴い突然戻ってきた俊夫について「藤倉家を乗っ取るつもりだ」と邪推している。
藤倉俊夫(ふじくら としお)
演 - 山中崇
藤倉家長男・恭子の恋人。
寺岡の仲介で恭子と知り合い、彼女との結婚を認めてもらうために恭子を藤倉家に住まわせていた。
寺岡裕二(てらおか ゆうじ)
演 - 金井勇太
藤倉家の親戚。恭子は大学時代の後輩。
高原恭子(たかはら きょうこ)
演 - 山口あゆみ
スナック「菓子」ホステス。1か月前から藤倉家に居候していた。
「紅バラの祟り」が噂されている薔薇園で遺体となって発見される。
黒川紅子(くろかわ べにこ)
演 - 建みさと
明治時代、藤倉家に仕えていたメイド。
当時、藤倉家の長男と身分違いの恋に落ちたが、それを快く思わない藤倉家の人間にペットの黒猫を殺され、その後薔薇園で自殺。以降薔薇園の薔薇に手を出した人間には不幸な出来事が起きることから「紅バラの祟り」として伝えられている。
辻本郁子(つじもと いくこ)
演 - 池谷のぶえ
スナック「菓子」のママ。昔はグラビアをしていたという。
藤倉里香(ふじくら りか)
演 - 新井美羽
美奈子と雅彦の娘。物置小屋で、怪我をしていた黒猫の介抱をしていた。
第7話[編集]
藤咲孝太郎(ふじさき こうたろう)
演 - 田山涼成
帽子専門店「Cloche」店主。
うっかり口を滑らせ麗子を「カモ」呼ばわりしてしまう事があるものの、彼女が小学生の頃から懇意にされている親しい間柄。ぎっくり腰の麗子の依頼で新作の帽子を宝生邸に持参し、その後、麗子と影山と共に捜査映像を鑑賞する。帽子への造詣も深く、帽子に対して一際の愛情を抱く温厚な人物。
米山昇一(よねやま しょういち)
演 - 塚地武雅(ドランクドラゴン)
43歳、「米山自動車整備」オーナー兼修理工。美紀の住んでいた家の大家。
2年前に車の修理に来た美紀と知り合った。
増渕信二(ますぶち しんじ)
演 - 我修院達也
57歳、国立市立大学教授。
美紀はかつての教え子という間柄で、美紀に貢がされていた。興奮すると声が青蛙のようになる。
安田孝彦(やすだ たかひこ)
演 - 弓削智久
31歳、無職。
美紀の元彼で、給料を始めとした全財産を貢ぎ車も買わされていた。
久保早苗(くぼ さなえ)
演 - 佐藤めぐみ
美紀の同僚。
美紀と服の貸し借りをしていたため、美紀の家を訪ねた際に美紀の遺体を発見する。
上司
演 - 矢柴俊博
「Harmony Clothes」社員で美紀の上司。終始ノリが軽い。
藤咲幸代(ふじさき ゆきよ)
演 - 於保佐代子
藤咲の娘。洋服のデザイナー。
父親の帽子と、自身がデザインした服でお客をトータルコーディネートすることが夢。
神岡美紀(かみおか みき)
演 - 桂亜沙美
「Harmony Clothes」デザイナー。
社内では後輩をいびっており、私生活では複数の男性に貢がせていた。風呂の中で溺死していた。
第8話[編集]
森雛子(もり ひなこ)
演 - 早織
麗子の高校時代からの友人。
商社マンを父親に持つ。麗子らが高1の秋に海外の高校から麗子が通う高校に転入してきた。おっとりした性格で、麗子らに敬語を使う。麗子に「タマちゃん」宛のラブレターを託したことがある。
桐生院綾華(きりゅういん あやか)
演 - 岩佐真悠子
高校・大学時代の麗子の友人。
歴史ある桐生院財閥の令嬢で、何かと麗子と張り合い喧嘩している。高飛車なお嬢様タイプ。
宮本夏希(みやもと なつき)
演 - 森カンナ
麗子の中学時代からの友人。
家族が代々から続く医者の家系である。さばさばした姉御肌。
木崎麻衣(きざき まい)
演 - 平愛梨
麗子の高校時代からの友人。
父親が日本画の巨匠・木崎観山、母親が書道家・木崎万葉という芸術家一家の身の上で育った。メンバー内では控えめな性格。
染田松五郎(七代目)(そめだ まつごろう)
演 - 福士誠治
歌舞伎役者・麗子の先輩。
麗子達からは屋号の玉乃屋から「タマちゃん」と呼ばれている。自身が主演の刑事ドラマの警察監修を務める風祭をなぜか信用しきっており、彼の言動を終始真に受ける。学生時代から女性からの人気が高い。
西山珠樹(にしやま たまき)
演 - 浅利陽介
松五郎の付き人。
麗子が高1の時のクラスメートだが、女子とあまり話さなかったため面識が少なく、顔も覚えられていなかった。雛子に9年間片思いをしており、雛子が憧れている松五郎に近づくために付き人になった。
手代木瑞穂(てしろぎ みずほ)
演 - 笛木優子
松五郎の姉でマネージャー。麗子と綾華とはパーティを通じて面識がある。
永瀬千秋(ながせ ちあき)
演 - 入山法子
モデル。松五郎の婚約者で瑞穂とも面識がある。
会社員
演 - 綾部祐二(ピース)
影山の推理シーンに登場。
麗子を知り声を掛けるが、麗子は彼のことを知らない。
第9話 - 最終話[編集]
佐藤武雄(さとう たけお)
演 - 石黒賢
天童静子の担当編集者。
長年に渡り静子を担当し、外部の人間との橋渡し役も担っている。少年野球の西東京リーグで最優秀投手としてトロフィーを送られているが、高校時代に肩を壊して野球を断念している。
天道静子(てんどう しずこ)
演 - 高橋ひとみ
売れっ子ミステリー作家。
ミステリーの女王として名を馳せ、ミステリ好きの影山からも敬愛されている。10年前から作風が変わっている。人嫌いで他者との関わりを避けており、執筆のために屋敷に籠ることが多い。現在体調を崩している。娘の里美の父親に当たる男が財産を全て売って姿を消している。
宮地沙織(みやち さおり)
演 - 三浦理恵子
グルメミステリー作家。
最近、文学賞果ては男を留美に取られており、怨恨がある。
立花邦夫(たちばな くにお)
演 - 橋本さとし
ハードボイルド路線のミステリー作家。
事件前は留美と一触即発寸前の喧嘩をしていた。
川俣宗助(かわまた そうすけ)
演 - 佐戸井けん太
トラベルミステリーの名手と言われるミステリー作家。
国岡次郎(くにおか じろう)
演 - やべけんじ
ユーモアミステリーの旗手と言われるミステリー作家。
剣持留美(けんもち るみ)
演 - 上原美佐
新進気鋭の若手ミステリー作家。
第2の天道静子として注目されており、自分より売れていない先輩の作家を見下す強気で傲慢な性格。
他のミステリー作家が集った静子の家で撲殺され、現場にはダイイング・メッセージと思しき「x」の文字が書かれている。
田口米子(たぐち よねこ)
演 - 青木和代
天童家の家政婦。
容疑から外れていることもあり、風祭にないがしろにされている。
天道里美(てんどう さとみ)
演 - 菊池和澄(幼少期:栗本有規)
静子の娘・中学1年生。
静子から直接面倒を見て貰っていないため、親子としての関わりは少ない。
店主
演 - 山田明郷
影山が行きつけにしているケーキ屋「Noel」の店主。かつては有名なスラッガーだったと語る。
宝生清太郎(ほうしょう せいたろう)
演 - 高橋英樹(最終話)
「宝生グループ」総帥・麗子の父親。
純粋な麗子を可愛がる子煩悩である一方で、麗子の成長を認めている。留置所に入ることになった影山を宝生グループの力で早期に釈放させ、影山に麗子の「重大な秘密」を伝える。なお、スペシャルでも回想でわずかに出演している。
留置所の男
演 - 田中要次(最終話)
影山と同じ留置所に入った男。
いかにも強面な風貌で影山に恐れられていたが、影山とキャッチボールを通じて親しくなる。