勇者様の雑記帳

ゲーム暦40ウン年の勇者様の足跡が書き散らす日記。ゲームや映画、読んだ本などについて、好き勝手に書いています。

銀河鉄道999

2022-04-24 23:34:44 | コミック・アニメ
しばらく以前に、BS12で放送されていた「銀河鉄道999」の劇場版、
録画したのも忘れていたのを、久しぶりに観てみた。
いやー、面白いなぁ。。。やっぱり名作だ。
それにしても、なんで面白いんだろう、これ?
・・・て考えていたんだけれども、
言ってみれば「ロマン」なんだろうか。
70年代~80年代のアニメというと、
未来の地球を舞台にした作品が記憶に残る。
この「銀河鉄道999」しかり、「宇宙戦艦ヤマト」しかり、「超時空要塞マクロス」しかり、
あ、ドラえもんもそうか。

子どものころに見ていた時分、
ひょっとしたらこんな未来もあり得るんじゃないかと思い、
これから科学が発展すれば、そんな未来に繋がっていくんじゃないかと思ったりもした。
登場人物に自分を重ねて見たりしたのも、
そんな可能性を感じたりすることができたのが大きかった気がする。

現実には、30年経っても40年経っても、
人は相変わらず化石燃料に頼りっぱなしで、
空中を走るエアチューブの中を空飛ぶ車が通り抜けたり、
αケンタウリまで飛んでいける宇宙船が出来たり、
ましてや土星の惑星タイタンに人が住んだりなんて出来事は起こらず、
あぁ、そんなことは数十年なんて時間ではとても無理なんだなぁというのを、
世界中の人が現実として受け止めてしまっていて、
もうなんかみんなそういうもんなんだとあきらめてしまったせいで、
TVアニメや映画のような仮想の世界でさえ、
現実とは無関係な異世界を舞台にしたファンタジーや、
逆にリアルな現実を題材にした作品が多くて、
近未来を舞台にした荒唐無稽ともいえるSF作品は、とんと見られなくなってしまった気がする。
それはもうなんというか、個人的には本当につまんないなぁと思ってしまう。

大学時代、同じ学科に集まった連中は、
近未来SFの影響をモロに受けてしまったような人間も多くて、
「夢はアンドロメダ星雲まで行くことです」とか、
真顔で言ってのける奴もぞろぞろいて、
こいつらは、これが無理なんて思っちゃいないんだなあ、とワクワクした。

今はインターネット全盛で、必要な情報は簡単に検索ができる。
得られる情報が正解かどうかは分からないけれども、
なんにせよあまり苦労せずに「回答」を手に入れることができてしまう。
答えを手に入れることに手間暇をかけずに済むようになった分、
現実がすごく薄っぺらく感じられるようになったのは、年のせいかもしれないけれども。
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最近のロシアについて

2022-04-10 23:42:11 | 社会
たまには趣味以外のことで

2月以降の、ロシアのウクライナ侵攻について、
俺様もモヤモヤとしたものを毎日感じている今日この頃です。

21世紀になっても、
ヨーロッパで相変わらずああいったことが起こり、
ロシアの兵隊たちがウクライナの一般家庭から家財道具を盗み出しては売り払ったり、
客観的に見てどう考えてもウソとしか思えないことを、国営放送が事実として言い張ったり、
一体なんやねんあの国は、という気持ちになったりするのです。
そういう言動がまかり通ってしまうロシアという国について、
どういう歴史的な背景があってこうなってしまったのか、逆に興味を惹かれて、
図書館で色々と本を読みふけっています。

個人的に、いちばん「なるほど」と思ったのが、
袴田茂樹氏の「現代ロシアを読み解く~社会主義から「中世社会」へ~」(ちくま新書)です。
2002年に出版された本なので、プーチン大統領がまだまだ若くて、
アメリカあたりともそれなりに仲良く付き合っていた頃までのロシアを解説した本なのですが、
帝政ロシアからソビエト連邦、さらにはゴルバチョフからエリツィン、そしてプーチンへと引き継がれたロシア社会において、
そこで暮らしているロシア人たちがどのように生きてきたのか、
そして政権に対して常に何を期待しているのかというのがよく分かります。

現在のウクライナ侵攻は、この本の出版から20年後の出来事ですが、
世界からこれほどの批判を浴びせかけられながら、なおかつプーチン大統領が高い支持率を得ている理由や、
ウクライナに攻め込んだロシア兵たちが、まるで20世紀のソビエト兵のように虐殺や、略奪に走る理由が、
この本を読んだ後は、何とはなく察せられるのです。
それは、そういう事情では仕方がないかというものではもちろんなく、
ウクライナの人々にとっては大変な災難であるのですが、
このロシアという旧態依然とした大国が、どうすれば隣人と仲良くやっていける国になるのか、
ゴルバチョフが、エリツィンが挫折した米英型の民主化にどうすれば辿り着けるのか、
本当に難しい問題だと思います。




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