勇者様の雑記帳

ゲーム暦40ウン年の勇者様の足跡が書き散らす日記。ゲームや映画、読んだ本などについて、好き勝手に書いています。

『安田均のゲーム紀行1950-2020』を読んで

2024-02-26 23:44:56 | 書籍
久しぶりに図書館へ行って何冊か本を借りたのだけれども、
その中に『安田均のゲーム紀行文1950-2020』(新紀元社発行)というのがあった。


著者の安田均氏は、ゲームクリエーター集団である『グループSNE』の創設者で、
俺様世代にとっては、名前を見ただけで郷愁溢れまくりの人だ。
この本は、大まかに2部構成になっていて、
全体の4割程が安田氏とグループSNEのこれまでたどった経緯を描き、
残りの6割は氏がお勧めするアナログゲーム100選(正確には101選)が紹介されている。
この100選も、1969年の『アクワイア』から始まり、
世界で初めてのボードゲーム版RPGである『D&D』や、
一世を風靡して、気が付けば跡形もなく消えてしまったゲームブックの嚆矢である『火吹山の魔法使い』、
俺様も一時ハマりまくった『マジック・ザ・ギャザリング』等々、
いわゆるボードゲームに限定せず、
これまでに安田氏が触れてきた様々なアナログゲームが紹介されいて、とても面白い。
面白いんだが、それはそれとして、俺様としては前半がいちいち記憶に触れる内容で、
「そうだったなぁ、そうか~、そうだったのか~」と、なんだか感慨にふけりながら読んでしまった。

本の内容が俺様の記憶とクロスしてくるのは、1984年のゲームブックの流行あたりからで、
紹介されている『火吹山の魔法使い』は、イギリス発の『ファイティング・ファンタジー』シリーズの第1作にあたる。

昨年あたりに一度復刊されて、俺様も思わす衝動買いしてしまったのだが、
このゲームブックというスタイルは、パラグラフと呼ばれる文章のパーツが本の中にバラバラに配置されていて、
読み手は各パラグラフの最後に書かれている選択肢を見て、次に読むパラグラフを選択し、ストーリーを読み進めていくことになる。
例えば巨大なサンド・ワームがいる部屋に入り込んで、一刻も早く脱出したい。
でも、部屋の奥には何かが入っていそうな真鍮の箱が転がっている。
箱を回収するなら〇〇番へ、部屋から出て先へ進みたいなら〇〇番へ、、、といった具合だ。
まだコンピューターゲームが本格化する前の時代で、
俺様もこの第1作から、14作目の『恐怖の神殿』あたりまでは、
新作が出る度に買って帰っては、夢中になって遊んでいた。
頻繁にサイコロを振らされる本なので、家族は何をやってんだと思っただろうが。

そんなゲームブックの流行も2,3年もすると、
コンピューターゲームの興隆に伴ってあっという間に下火になってしまい、
俺様も高校に入って貯金をはたいてパソコンを買ってからは、
全く見向きもしなくなってしまった。
安田氏は既に社会人で、仕事をする人間の立場からこのあたりの移り変わりを見ていて、
1987年にグループSNEを立ち上げ、少人数のクリエーター集団として、
以後長期間に渡り、日本におけるアナログ&デジタルゲームの発展に影響を与えていくことになる。
そのあたりも本の中で時系列に沿って色々と興味深い話がされているんだけれども、
それはまたそのうちということで。









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いわゆるPCゲームメーカーの栄枯盛衰について

2024-02-24 07:56:41 | ゲーム・日本橋
俺様、日本ファルコムの「イース」シリーズが好きで、
今でも新作が発売されるとついついプレイしてしまうのだが、
それにつけても思うのが、この日本ファルコムという会社の堅調ぶりだ。
Wikipediaによると1981年創業とあるので、
会社が出来てから40年とちょっと。
80~90年代のPCゲーム全盛時代からここまで、
当時PC88等に向けてゲームを作ってきたメーカーの多くが姿を消している中で、
未だに元気に新作を発売し続けているのは、それだけで素晴らしいのである。

そんな次第で、手元には既に廃刊された㈱アスキーの「月刊Login」1988年3月号があるのだが、

この号に掲載されている月間売上トップ30のゲームを発売していたメーカーが現在どうなっているのかを調べてみた。
ネット調べなので誤情報もあるかもしれないが、そのあたりは「こんなかんじだったんだなぁ」ぐらいに受け止めていただきたい。
あと、80年代のゲームなんて知らんというという方には、「ふ~ん」ぐらいに思っていただければ。
ちなみにこの時期がどういう状況だったかというと、
日本ファルコム、T&Eソフト、光栄あたりがしのぎを削っていて、
「ソーサリアン」や「ハイドライド3」がランキング上位の常連となっている時代だ。

第01位 「ソーサリアン」(日本ファルコム)➡現存
第02位 「ハイドライド3」(T&Eソフト)➡90年代後半から資金難に。現在はスパイク・チュンソフトに吸収
第03位 「マイト・アンド・マジック」(スタークラフト)➡1995年に活動停止。ここのゲームは癖が強くて好きだったなぁ。
第04位 「ぎゅわんぶらあ自己中心派」(ゲームアーツ)➡2005年にガンホー・オンライン・エンタテイメントの連結子会社化
第05位 「F1・スピリット」(コナミ)➡現存
第06位 「ザナドゥ」(日本ファルコム)
第07位 「蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン」(光栄)➡「コーエーテクモゲームス」として現存
第08位 「イース」(日本ファルコム)
第09位 「ワールドゴルフ2」(エニックス)➡2003年に同業のスクウェア社と統合し、現在は「スクウェア・エニックス」として現存
第10位 「信長の野望・全国版」(光栄)
第11位 「マンハッタン・レクイエム」(リバーヒルソフト)➡90年代から資金繰りが悪化し、2004年に破産宣告
第12位 「グラディウス2」(コナミ)
第13位 「抜忍伝説」(ブレイングレイ)➡中心人物であった飯島氏が1989に会社を辞めてしまい、その後自然消滅
第14位 「三国志」(光栄)
第15位 「クリムゾン」(クリスタルソフト)➡1990年に「T&Eソフト」に統合され、「T&E大阪開発部」に
第16位 「大戦略II」(システムソフト)➡2001年にゲーム部門を「(有)アルファーショック」へ移譲。現在はシステム設計等を行う会社として現存
第17位 「沙羅曼蛇」(コナミ)
第18位 「ファンタジーナイト」(システムソフト)
第19位 「ウシャス」(コナミ)
第20位 「ヤシャ」(ウルフチーム)➡スタッフの独立が続き、2003年に開発ブランドとしての活動を終了
第21位 「死霊戦線」(ビクター音楽産業)➡1983年にゲーム分野に参入したが、1996年に子会社に統合され、2003年に「マーベラス」社へ売却。
第22位 「ウルティマIV」(ポニー)➡会社としては「ポニーキャニオン」として現存
第23位 「大戦略IIエディタセット」(システムソフト)
第24位 「うる星やつら」(マイクロキャビン)➡アミューズメント用ソフトウェアの開発会社として現存
第25位 「ゼリアード」(ゲームアーツ)
第26位 「大戦略」(マイクロキャビン)
第27位 「大戦略」(システムソフト)
第28位 「神羅万象」(日本テレネット)➡2007年に債務超過に陥り、事実上の倒産を迎えた
第29位 「ジーザス」(エニックス)
第30位 「ウィザードリィ」(アスキー)➡財務の悪化により、2008年頃に角川グループに吸収された

ということで、掲載30タイトルを開発していた17社について、
日本ファルコム、コナミ、光栄、エニックスの4社のみが35年後の2023年に至っても、
なおゲームタイトルを発表し続けているわけである。
35年というと、「バックトゥザフューチャーPART2」で、
1985年の世界に生きるマーティ・マクフライが、デロリアンに乗って向かった未来世界である2015年よりも、
さらに長い期間に渡って我々にゲームを提供し続けてくれているわけで(あまり関係はないかもしれないが)、
4社の健闘に心から拍手を送りたい。



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「プロメテウス」

2024-02-23 22:24:36 | 映画
昨日見た映画の2本目は「プロメテウス」だ。

リドリー・スコット監督による、2012年公開のSFホラー映画。
1979年に公開された「エイリアン」の前日譚的な位置づけで、
「エイリアン」のオマージュと思われる映像が散見される。

2089年、人類の起源を示すものと思われる太古の壁画をヒントに、
宇宙探検隊が組織され、惑星LV-223へと向かう。
そこには遺跡っぽい謎の何かがあって、どうもそこを探ると人類の起源を知ることができるかもしれないらしい。
宇宙船の船長の助言を聞き流し、遺跡の探索に赴く探検隊のメンバー。
ギーガー的な遺跡の中には、2000年前に死亡した宇宙人達の死体が山ほど転がっていて、
過去に「エイリアン」を観たことのある人なら、すぐさま宇宙船に引き返して地球へ出発するだろうが、
野心に溢れた探検隊の面々は、宇宙人の遺体を宇宙船に持って帰ったり、
過去の作品よろしくアンドロイドが暗躍したり、
寄生帯に取りつかれかけたクルーの一人が仲間に焼き殺されたかと思ったら、
完全に取りつかれた上に超人的なパワーを手に入れて暴れまわったり、
挙句の果てには人類創世の謎を教えてもらおうと蘇らせた宇宙人が、さらに豪快に暴れまわったりで、
探検隊が散々な目に合うというストーリーは、これまでと同様と言ったところでまぁ及第点なのだが、、、、

この映画、観るのであれば吹き替え版よりも字幕版を強く強くお勧めする。
主人公の女性科学者エリザベス・ショウの声を充てているのが剛力彩芽さんなのだけれども、
控えめに言ってひどい、、、他がちゃんとしているだけに、主役だけ素人並だと目立って仕方がない。。
というか俺様、剛力さんの吹き替えがひどすぎて、
映画の中盤まで、ショウが主役って気が付かなかったよ、、、、
そのうち死んじゃう脇役の1人だと思ってた

途中でリプリーみたいに異生物に寄生されてしまう展開になるのだけれども、
ここであっさり死ぬと思ってました。。。そうか、主役だったのか

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「65/シックスティ・ファイブ」

2024-02-22 09:04:37 | 映画
今日から3連休だ!!
という訳で、昨日夜更かしして観た映画を2本。

1本目は「65/シックスティ・ファイブ」

スターウォーズ・シリーズで、カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーが主演のSF映画だ。
この映画には、我々人類は一切登場しない。
6500万年前の恐竜時代の地球に不時着した、
2人の宇宙人の脱出劇を描いた作品だ。

アダム・ドライバー演じるミルズは宇宙船の操縦士、
一緒に地球からの脱出を目指す少女コアは、宇宙船の乗客の生き残りだ。
隕石との衝突事故で墜落した宇宙船は、船体が真っ二つに分かれてしまい、
ミルズたちは脱出ポッドの残るもう半分の船体を目指して15キロの道のりを進んでいくことになる。
6500万年前といえば恐竜時代真っ盛りであり、
さらに言うと、実は彼らが墜落したタイミングは、
恐竜たちの大絶滅イベントと言われている、巨大隕石の衝突直前なんである。
そもそも宇宙船が破壊されたのもこの隕石が原因だったりして、
マゴマゴしていると2人も隕石衝突に巻き込まれてあの世行きだ。

そういうわけで必死の逃避行となるミルズたちの行方に立ちはだかるのは、
ティラノサウルス・レックスを始めとするお馴染みの恐竜の皆さん。
何しろ人型のキャラクターが、回想シーンを含めて3人しか登場しないので、
恐竜が頑張ってナンボの映画である。
クライマックスは隕石の衝突シーン、ラストは脱出後の人類の勃興へと繋がっていく。
決して大作感は無いが、スピード感や緊迫感はしっかり伝わってくる、飽きさせない映画だ。


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フィンランドにおける少子化の進行について

2024-02-21 05:59:04 | 社会
Yahooニュースで、「フィンランドの出生率1.26へ激減」子育て支援では子どもは生まれなくなった大きな潮目の変化」というのが流れていた。

内容としては、少子化対策の先進国であるはずの北欧フィンランドで、近年出生率が急減しているというものだ。
2023年の出生率は、日本とほとんど変わらない1.26という数字で、
10年前の1.8~1.9から大きく数字を減らしている。

最近、「人口で(語る世界史」(ポール・モーランド著 文春文庫)を読む中で、つらつらと感じていることでもあるのだが、

現在、先進国で様々に少子化対策の取り組みが行われていて、
日本でも保育料の無償化やら、誰でも保育の推進やら、妊娠・出産給付金やら、
立て続けに大量の対策メニューが推進されたりしているのだが、
正直なところほとんど効果があがっていない。
むしろ対策を進めて子育てが容易になればなるほど、却って少子化が進んでいるようにさえ見えるほどだ。

この少子化というのは、人口が減り始めた昨今になって生じてきた現象ではなく、
生産性の向上や、医療技術の進化といった社会的にはプラスと考えられる要素が生じた時点から発生する現象で、
産業革命が世界で最初に起こったイギリスでは200年も前に、
日本でも実に明治維新にこの現象が生まれている。
それ以前は多産多死の時代だったのが、医療の進化によって、乳幼児の死亡率が驚異的に減少した結果、
産まれてきた子どもの多くが成人に至るようになり、母親が5人も6人も出産する必要が無くなったのである。

では、ただちに人口が減少したのかというと、もちろんそんなことはなく、
両国ともその後、むしろ人口が大きく増大して、
イギリスでは膨れ上がった人口を吐き出すため、アメリカやオーストラリア等の新大陸への移住が進み、
日本では人口増大を背景に富国強兵化が進展するのだが、
それにはもう1つの背景として国民の寿命が大幅に伸びたことがあり、
出生率の低下を補って余りある平均寿命の延伸が、先進国の発展を支えてきたともいえる。
日本の合計特殊出生率は、1947年に4.5であったのが、現在は1.3を割り込んでいるが、
数字がほぼ一貫して減少する中でも、戦後の高度経済成長を達成してきたのは、
江戸時代には40歳に満たなかった平均寿命が、現在は80を超えたことにより、
人がより長く、健康に働き続けることになったという要因が非常に大きい。

昨今少子化対策が声高に叫ばれるようになったのは、この少子化と寿命延伸という2つのバランスが保てなくなったからで、
これから先、人間の寿命が200歳ぐらいになって、労働者が100歳を超えるまでバリバリ働けるという世界になる見込みがないのと同じように、
乳幼児が簡単に命を失わなくなった世界で、子どもを積極的に産み育てようと考える人間の割合は今後も減少していくのではないだろうか。

ここからは全く個人的な見解だが、これはとどのつまり、「人間も動物である」という単純な事実に起因するものだ。
人間に限らず、自然界では多様な生物が日々子孫を残す活動を行っているが、
子どもを失う可能性の高い生物ほど、たくさんの子どもを産もうとする。
あのマンボウという魚は、1度に数億個の卵を産むが、
それほど極端な例ではないとしても、魚類は一度に万単位の卵を産む。
胎内で赤ちゃんを育て、出産する生物になると、
出産数は激減するが、これはそれほど大量の命を産み出さなくても、
子どもが成長する確率が上がってくるからだ。
では、現在の世界でもっとも子どもが健康に成長する可能性の高い生物は・・・もちろん我々人類だ。

命を失う可能性が低い以上、子どもを産まなくなる。
これは高齢化社会で労働人口が不足するから、子どもをもっと増やさないとという理屈とは全く関係がないので、
先進国が取り組んでいるような常識レベルの少子化対策では効果が上がらないのは、むしろ当たり前とも言える。
より少ない人的負担で高齢者をケアできる仕組みを作り上げるか、
不公平さが感じられる程のレベルで子育て家庭を優遇するような制度を作り上げて、
子育て家庭に子どもを「育てていただく」社会を作り上げるか、
どちらか、あるいは両方を実現しない限り、先進国の未来は暗いと思うのだけれども、
そもそも政治家へ投票する票の多くは、俺様を含めた中・高齢者票なので、自分たちの首を絞めるような選択というのは、これはこれで実現性が低そうだ。





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「ホラーマニアVS5人のシリアルキラー」「金の国 水の国」「モンスターズ~地球外生命体~」

2024-02-20 05:10:24 | 映画
ここのところ、アマゾンプライムで3本立て続けに映画を観たので紹介しておこう。

(1)「ホラーマニアVS5人のシリアルキラー」
酔っぱらって眠り込んだ挙句、連続殺人鬼たちの会合に迷い込んでしまった男を巡る騒動を描いた、カナダ発のホラーコメディ。

タイトルとあらすじを見ちゃった時点で、面白そうに感じてしまった。これは作戦勝ちである。

主人公のジョエルは、ホラー好きな一般人なので、彼だけではあっという間に殺されてしまう。
実は5人のシリアルキラーの中に1人、シリアルキラーに強い殺意を抱いている、シリアルキラー・キラーがいて、
この人物がジョエルを守りながら、シリアルキラーを倒しまくる、というのがこの映画の本筋だ。

倒される側のシリアルキラーの皆さんは、こんな面々である。
 ・コミュニケーション能力の高く、獲物を騙しながら殺しちゃうやつ。こいつが一番危ない。
 ・ピエロに扮するのが大好きな公認会計士。薬を使って相手を動けなくしてから殺しちゃうやつ。
 ・筋骨隆々な正統派殺人鬼。パワープレイが大好き。
 ・人肉大好きな和風料理人。会合では人肉食がいかに素晴らしい趣向であるかを滔々と語る。
いかにも強そうだが、ジョエルの守り手が彼らを上回る強さなので、
ホラーというか必殺仕事人的な映画に仕上がっている。

警官やらシリアルキラーやら、人がやたらと死ぬが、
殺人の描写が結構アッサリしているので、それほどグロさを感じずに観られるもいい。

(2)「金の国 水の国」
岩本ナオ原作の漫画を映画化した作品。

とある国の第93王女であるサーラと、隣国の失業中建築士のナランバヤルの2人が、
両国を繋ぐための取り決めの中でたまたま出会い、
最終的には国交の回復を実現させていく・・・という話である。

原作はきっと素晴らしい内容なんだろう、というのが色々と垣間見える作品なのだが、
映画の方は後半とにかくどんどん話が進んでしまうので、
観ている俺様が置いて行かれてしまった。
もっと尺が長く、じっくりと描いてくれたら良い映画になったんだろうなぁ、もったいない。

サーラ役の浜辺美波の声がいい。この人の声は好きだなぁ。

(3)「モンスターズ~地球外生命体~」
全く期待せずに観たら、意外に面白かったという作品。
2010年のイギリス映画である。

とにかくタイトルがあまりにアレで、観る前からなんとなく映画の内容を想像してしまうのだが、
実際の内容がいいかんじに裏切ってくれるもので、観た後になんともいえないいい気分にさせてくれた。

ある日、宇宙からメキシコへ、地球外生命体が落下し、あっという間に増殖してしまう。
蛸のような姿の地球外生命体は、成長すると100mサイズにもなり、
軍隊が攻撃すると暴れまわって、それはもう大変なのである。
メキシコ国内のあちこちに危険エリアが設けられる中、
カメラマンのコールダーは、富豪の娘サムを連れて、安全地帯であるアメリカへ脱出を試みる。

よくある、武装した登場人物たちがモンスターと激闘を繰り広げながら血路を切り拓いたり、
逆に全く武装していない人々が、いつ襲われるかという恐怖と戦いながら脱出を試みたりといった映画と異なり、
この映画では2人の脱出行が実に淡々と描かれる。
地球外生命体がはびこるメキシコだが、どこもかしこもモンスターだらけというわけではなく、
危険地帯から少し外れるとそこには日常があって、屋台で飲み食いしながら酔っぱらっちゃったりするシーンも多く、
どちらかというとモンスターとの遭遇は、脱出行の1つの要素に過ぎない。
終盤、陸路で国境へ近づく中で、運悪くモンスターと鉢合わせしてしまい、
護衛の皆さんが全滅しちゃうのだけれども、ここが唯一修羅場らしい修羅場だ。

地球外生命体と軍隊とのこれまでの戦いで廃墟になった建物群にも独特の美しさがあり、
観終わって、また最初から観なおしたいと思わせてくれる、
そんなロードムービーだった。



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「ロードモナーク~とことん戦闘伝説」(MD用)をプレイ

2024-02-11 07:54:44 | ゲーム・日本橋
だいぶ前に購入した『メガドライブミニ』を動かしてみようかと、
TVに繋げて立ち上げてみたら、昔懐かしい『ロードモナーク』が。

といっても遊んだことがあるのはスーファミ版で、このメガドライブ版はかなりアレンジが施されているらしい。
タイトルも「とことん戦闘伝説」というサブタイトルが追加されているのだ。

で、ついつい立ち上げてしまったら、こいつがとんだ時間泥棒。
スーファミ版でさんざん遊んだので、面白いのは知っているのだけれども、
アレンジがホントにアレンジしまくりで、
オリジナルが淡々とステージクリアを目指していくだけの作品だったのが、
コメディ調のストーリー仕立てになっていたり、

ステージにも様々なギミックが配置されていたり、
あかんあかん、面白いやないか~~

この「ロードモナーク」、基本は陣取りゲームで、
王様である自分が、兵隊たちに指示を与えて、
土地を開墾して陣地をつくり、兵力を集めて敵を倒して、どんどんと領地を拡大していく内容だ。
最近の戦略シミュレーションとは違って、とにかくシンプルなので、
自軍の勢力がジワジワと勢力拡大していくのが楽しくてたまらない。
恐ろしく中毒性の高いゲームなのである、お薦めだ。



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水口画伯を偲んで

2024-02-04 13:50:48 | 書籍
『EYE-COM』や『週刊アスキー』等のパソコン雑誌に、
『カオスだもんね』というレポート漫画を連載されていた水口幸広画伯が、
昨年5月に亡くなられていたということを、最近になって知った。

担当の編集者と一緒に、毎回様々な施設へ取材に行っては
独特の切り口で感想を述べたり、自分自身で体験したりと、4頁構成ながら毎回飽きさせない内容で、
大学時代や、社会人になってもしばらくは、雑誌や単行本を買っては読みふけっていた。


訃報を知り、久しぶりに『カオスだもんね』第1巻を読み返してみたが、
いや、、ホントに懐かしい。
20代の頃の記憶まで一緒に振り返ってしまった。

1994年に第1版が発行されているので、ちょうど30年前のレポートになる。
10年ひと昔というが、30年も経つとどうなっているのか、
興味本位で少し調べてみた

・『AURA(あうら)Mind Galleay」(第9回:テクノストレス解消法)
 「ハイテク」を使ったストレス解消法。色々調べてみたが、情報らしい情報は見当たらず
・『ナムコ・ワンダーエッグ』(第15回:淡々と遊びました)
 東京・二子玉川にあった、ナムコ運営のテーマパーク。2000年の年末に閉園。
・『横浜こども科学館』(第22回:こども科学館で大暴れ!?)
 現在も「はまぎん こども宇宙科学館」として運営中
・『女装クラブ・エリザベス』(第24回:憧れのボディコンに挑戦!!)
 2020年に運営会社であったアント商事が廃業し、閉店
・『牛丼 乳の屋』(第27回:これも仕事なんだけど・・・けど?)
 大阪にあった、トップレスの女性が1万円の牛丼を提供するお店。2000年代前半には既に消えていたようだ。
・『カジノGIGO』(第28回:狙え!一攫千金)
 現在も複数店舗が運営中らしい
・『エルフ』(第30回:美少女ソフトの裏側)
 当時売れまくっていた美少女ソフトメーカー『エルフ』の取材。『エルフ』は2017年に完全解散。
・『多摩テック』(第31回:多摩テックで猛レース)
 日野市にあったモータースポーツをテーマにした遊園地。2009年に施設閉鎖。
・『ガスの科学館』(第33回:ガスを科学する!!)
 江東区豊洲に現存
・『サッポロビール千葉工場』(第37回:ビール工場でビールを飲もう!)
 千葉県船橋市にあるビール工場。レポートにあった工場見学は2023年に終了
・『江戸東京博物館』(第41回:お江戸にタイムスリップ?)
 東京墨田区にある都立博物館。現在も運営中だが、2025年まで改装のため休館。
・『新宿TSミュージック』(第43回:新担当、風俗でデビュー)
 歌舞伎町にあったストリップ劇場。2017年に閉館。
・『地震の科学館』(第44回:恐怖の大地震!!)
 東京北区の防災センター。現在も現存。

・・・という状況である。
公の施設が今も存続しているケースが多い一方で、民間事業は軒並み事業終了で、
エンターテインメントを30年も続けるというのは、並大抵のことではないなぁというのがよく分かる。
当時これらの施設を、画伯が時に楽しそうに、時にイヤイヤ紹介してくれたお陰で、
90年代にこんなエンタメが人気を集めていたんだなぁ、というのを、今になっても知ることができるのだ。


 
 
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『Those who remain』をプレイ

2024-02-01 05:21:05 | ゲーム・日本橋
今回は、XBOXのゲームパスから、『Those who remain』をプレイしてみた。


タイトルの意味合いとしては、
『残留者』といったところか。

妻との待ち合わせで、とあるモーテルにやってきた主人公。
ところが、待ち合わせ先のモーテルには誰もいない。
部屋の外に出てみると、乗ってきた車を誰かに乗り逃げされ、
仕方なく歩き出すと、何やら物騒な連中に襲われて・・・というあたりから始まるこのゲーム。

内容はホラー仕立てのアドベンチャーで、
画面としては今風というよりは、XBOX360あたりの時代を彷彿とさせる。

話の途中でアニカという名前の少女に出会うが、
どうもこのアニカの母親がキーパーソンで、
クラスメイトからの虐めにあって命を落としたアニカの復讐をしようと、
何か悪い存在と取引をしたらしい・・・実際にはそうじゃないというのが後々分かるんだけど。

主人公は話を進める中で、
仮面を付けた謎のキャラクターから何度か選択を迫られる。
選択の内容は常に同じで、
アニカの死と、死の原因の隠ぺいに関わった町の住民たちについて、
彼らを「許す」のか「許さない」のかという問いかけだ。

・アニタの乗っていた自転車のブレーキワイヤーを切断し、転落死に至らしめた同級生
・同級生の父親で、事件を事故と片づけた警察官
・アニタの母親がマスコミに訴えようとした手紙を、警察官に頼まれて処分してしまった郵便配達員
等などの皆さんを、許せば天国行き、許さなければ地獄行きという選択肢である。

事件の内容を思えば、なんでこいつらを許さないといけないのか・・・・という気持ちにもなるが、
実は全員を許さないとグッド・エンドには辿り着けない。
理由も後々分かってくるのだが、そこに至るまでに「許さない」を選択してしまうプレーヤーも多いだろう。

ちなみに登場する敵は概ね3種類で
①暗闇に立っている影みたいなやつ。いっぱいいて、斧とか熊手とか持っている。全く動かないが、近づくと殺されてしまう
②時折出現するバイオショックのアレみたいなやつ。主人公を探していて、見つかると追いかけてくる。捕まるとアウト
③アニタのお母さん的なやつ。これも時折出現しては、俯き加減にヨタヨタと主人公を追ってくる。
といったところだが、怖いのは圧倒的に③、
捕まってしまうと、お母さんのドアップが画面に表示されるのだが、これがなんせ怖い!!
中盤、障害物をどかしながら逃げ回るシーンは、
椅子を片付けるのが間に合わず、お母さんに何度もつかまってひどい目にあった。

というわけで、「復讐」というよりは「許し」をテーマとしたこのゲーム。
字幕の日本語表示はしっかりしているので、サラッと遊べる佳作として、
ちょっと時間がある時に遊んでみてもいいと思う。

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