『セグロ』が

『セグロ』が居た。

いつも行く漁港へ。久々に新着さまが居るのではと思い出漁。
波は無い事は確認。後は風と濁り。着いて直ぐ、「やっぱり濁っている」と溜息。濁り以外は風も雲もなく水中を観察するには好条件が揃っている。

直ぐに濁りの中チョウの御一行様発見。『アケボノ』、『アケボノ』、『アケボノ』、『アケボノ』、『トゲ』。網を準備して移動しながら『トゲ』、『チョウハン』を確認。8月に来た時より全体的に大きい。泳ぐ力もついて警戒心も出てくる大きさ。
最初の場所に戻り御一行様を確認。で目を凝らすと『アケボノ』とジャッジした1匹が「アレ、違う！」。次の瞬間『セグロ』とつぶやく。既に綺麗に成長した体型、4cmぐらい。今日の1匹と決め、網を投入。結果は完敗。岸壁に太陽光線が入るようになると警戒して深場へ。太陽光線が入るようになれば見やすくなる、と思い待っていたのに。でも、ゆっくり観察が出来た。気付くと他の御一行様もやや深場へ。
未練を残しながら他を探していると、10mぐらい離れた場所にまた『セグロ』。同一固体？とも思ったが、明らかに背中の「黒」の成長が違う。こっちの方が幼い。前の個体を良く観察していたので違う個体と（私は）直ぐに断定。しかし、ここは採りにくい。大きなカキ殻やくぼみがあって、網をかぶせる事ができても取り込みが難しい。取り込みやすい場所にゆっくり誘導していたら大きな『エイ』が現れ、『セグロ』はパニックを起こし猛スピードで何処かへ。ハイ、この対戦終了。ここも敗戦。
それにしても、今日は『エイ』がたくさん居た。この敗戦後ちょっと癪にさわり『エイ』を網に入れることに挑戦。簡単に入ります。でもさすがに持ち上げる気にはなりません。重くて水揚げできません。60cm径の網を使っていますが、網いっぱい『エイ』。うれしくありません。

悔しい思いで帰路に。明日も来たい！でも、仕事。次の休みは、18日。遠い。ここは一発「有休」で勝負に出ようかとスケジュールを確認しても13・14日か。
ここの漁港に来るようになって5年。見たという話しも聞いていない『セグロ』をじっくり見る事ができた良い1日、と言うことにしよう。