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ただ気まぐれ。ただブラブラ。


数週間前、ちょっと必要なものがあって、近所をブラブラすることにした。
少し、気まぐれな気分だったのだろうか?
いつもは、あまり利用していない商店街の前を通っていくことにした。
酒屋の前で、足を止めてみた。
この酒屋の前を、職場へ向かう朝方や帰宅時間に通ることはあったが、
ほとんど利用することはなかった。
店頭には、手書きで”特価品”と書かれた紙が貼られたカゴがあり、
焼酎やウイスキーのボトルが、ゴロンと入っていた。
目を、店の奥に向けると、他にも、色々とセール価格になっているようだった。
”何か”、ピンと来るものがあった。



陶器製の限定ボトル。
特級表示がされていた年代のウイスキーがあった。
ジンやウォッカのボトルで、特にひかれるものはなかった。
意識が向くのは、どうしてもウイスキーになってしまう。
他に欲しいものもなかった。
「かなり、まとめてセール品にされていますけど、棚卸しでもなされるんですか?」
レジで、ちょっと無難な質問をしてみる。
どこか分かっていたところもあった。
「いえ、今月で店を閉めることになり、在庫処分というところです」
・・・予想はしていた。
「今月中は営業していますので、また来てください」
また来るだろうか?
特級表示のウイスキーのボトルも保存状態が良いとも思えなかった。
物珍しさから、購入したというところで、あまり期待していなかった。
正直、先月から出費も続き、懐具合に余裕などもなかった。
それでも・・・。
「わかりました。また寄らせてください」と応えていた。

そして、今日。
いつもより早めに帰宅できたとき、気まぐれを起こすことにした。




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