二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
敵を知らず、己も分からず、ただ敗北を知る。
著名人や有名人の言葉だったのかな?
「平和とは、戦争と戦争の間の準備期間である」と聞いたことがある。
歴史は、戦乱の記録と記憶から、無縁でいられないところもあるけど。
誰が言ったのだろうか?
Googleで調べてみたところ。
アンブローズ・ビアスの「悪魔の辞典」からの言葉らしい。
創作小説などに出てくる架空の人物の言葉とも思っていたので、
しばらく、何も思いつかないまま、PCの画面を見つめていた。
平和が、戦争の“おこぼれ”のようにも聞こえ、やはり好きになれない。
戦争について、強く意識させられる時期でもあり。
ちょっと思い出したことを記しておくことにした。
太平洋戦争の開戦前、旧日本軍(海軍)の兵器開発部において、
電波を用いて、物体を探知できる装置、レーダーが提案されたとき。
「闇夜に提灯を点けるようなものだ!」
(敵に居所を伝えるようなものだ!)」と、一蹴されてしまったと聞く。
ざっくりとした説明になるけど、
レーダーは、電波を照射(送信)して、
その電波の反射状況から、遠方の状態を探知する装置であり。
現在では、気象庁などでもレーダーが用いられ、
雨雲をモニターすることで、正確性のある天気予報を可能としている。
戦場でなら、夜間など視界のきかない状態においても、
敵の艦船や航空機を、遠方から発見できるものになる。
反面、相手側にもレーダーがあれば、
こちらの電波がモニターされることにもなり。
旧日本軍のエラい人たちの認識は、それほど間違ってなかったとも言えるが…。
“敵を探知する装置が、兵器になる”という発想に至らなかったのが、
本当のところだった。
一方、同じ頃の欧米諸国では、
レーダーに用いる指向性のあるアンテナの開発で、頭を悩ませており。
そんなとき、日本人の発明した「八木アンテナ」を知り。
それが用いられてしまったという話を聞いたことがある。
これらの話は、多少、誇張されているもの。
日本(母国)で評価されることもなかった技術を世界が認め、
それが(敵側に)多大な戦果を生み出したのだから、皮肉としか思えない。
当時の人たちは、戦争について、
それなりに真剣に考えていたのであろうとは思う。
ただ発想が脆弱だった。
戦争の主力兵器は、艦船から、航空戦力へと移行していたが、
それに、旧日本軍のエラい人たちは追いつけなかったのだとは、
よく言われている。
しかし、他にも、多くの問題があったのが感じられる話でもある。
補足:
テレビ用のアンテナなどでも用いられている「八木アンテナ」は、
細長い金属の棒を軸にして、垂直に、大小の金属棒が並んだものとなる。
電波の送受信において必要となるアンテナは、
周波数や出力などによって、形状や大きさも変わってくるけど。
テレビ番組の視聴を目的としたアンテナの場合、
形状や大きさも、ある程度、同じようなものとなる。
八木アンテナの形状は、どこか魚の骨を思わせることもあり。
子どもの頃、家屋や建物の屋上にあるテレビのアンテナを、
不思議な感覚で眺めていたように覚えています。
追記:
アニメ「機動戦士ガンダム」では、レーダーを阻害するミノフスキー粒子が、
発見されたという世界観から物語が構成されている。
宇宙空間でのロボット兵器による白兵戦など、
レーダーの発達した時代においては、あまり効果的な戦術でもなく。
どんなに強力な兵装を施された部隊であっても、
強力な火器やミサイルで迎撃できてしまう。
そこで、アニメの制作現場が、
ひねり出した設定がミノフスキー粒子だったとのこと。
太平洋戦争以降の日本は被爆国でもあり、
その後の世界的な核軍備強化ばかりに意識を奪われがちだけど。
レーダーの兵器転用は、戦争を、それまでのものから大きく変えている。
もちろんレーダーは、軍事以外においても重要なものであり。
航空機などが安全な離発着できるのも、レーダー技術の存在が大きい。
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