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害教だけに非ず:手詰まり、煮詰まり、行き詰まる!?

(前回の続き⇒)
2023年2月1日のニュース番組によると、
厚生労働省(厚労省)は、統一教会によって行われてきた、
“養子縁組”について、“現段階での刑事告発は難しい”と、
判断しているとのことだった。
厚労省は、これまで2回、行政指導を行っているが、
刑事告発は、事実上、見送られる見通しとなった。


同じ信仰のもとにある家族のため、子供を産み、
養子縁組され、子供が育てられていく…と聞けば、尊くも思える。
しかし、これは、同じ信仰をもつ相手へと、
統一教会を通じて、自分の子供を、上納していくもの。
不当なやり取りで、金銭や物品が授受される高額献金や霊感商法などより、
人間性を否定しているとも言え。
このような子供たちは、どう感じていくのだろうか?

勝手な推測となってしまうけど。
厚労省のエラい人たちは、ビビッてしまったのだろうか?
そうだとしても、仕方のないところもある。

カルト宗教団体が、信者たちによる養子縁組を推奨し、
組織的に行ってきた…と、聞かされても、すぐにピンとくるハズもなく。
これまで、前例もない話。
しかも、表向きは、“関係を断つ”などとは言っているもの。
政権与党が、長年、後ろ盾をしてきたような、
巨大なカルト組織が、相手となれば、誰だって、及び腰にもなる。





2023年1月30日(月)、19時30分
NHK総合、クローズアップ現代
「旧統一教会“残された問題”~日本、韓国で、今なにが~」において

元2世信者の女性から
「今、いっときの話題として取り上げられるんじゃなくて
まるで、なかったもののように忘れ去られることだけはして欲しくない」
…という言葉があったとき。
「正直、難しいかも知れない」と、思ってしまった。



蛇足:

今さら、フミオ(65才)が退陣したところで、
落としどころにもならないけれど。
半数以上の自由民主党の議員が、
統一教会に蝕まれていたことを理解しながら、
自由民主党を除外しての政権など考えられないという人も少なくない。
もちろん、統一教会との“つながり”が濃厚とされているのは、
自由民主党だけでもなく。

2022年7月末、維新の松井一郎による発言で、
「統一教会というのも、
勝共連合という団体があったことを、はじめて知った」
…というものが、ちょっとした話題となり。
(関西圏らしく?)色々な方々から、ツッコミを受けていた。

国際勝共連合の名誉会長だった笹川良一は、
「自分は、(統一教会の創始者)文鮮明の犬だ」とまで言ったらしいけど。
その笹川良一の運転手だったのが、元大阪府議会議長、松井良夫であり。
この松井良夫は、松井一郎の父親になる。

政治や宗教の存在も縁遠く。
日々の生活に追われている人たちには、
本物とニセモノとの違いに意識を向けられる余裕もなく。
やがて、話題性も薄れ、風化していく。
そして、気がついたら、信じられるものなど、何もない!!
…という事態は、ツラいものがある。
前回、このように記したもの、
この言葉が、より重いものになっていくようで、イヤになる。
(続く⇒)
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