日本国内ゴルフツアーは男女ともに、若い選手が躍動し疾風の進撃をまき散らしています。
まずは男子では、二週連続2位が続いていた中島啓太プロ22歳が、涙のプロ転向後初優勝を
決めました。ようやくやりました。これが「産みの苦しみ」と言うんでしょうか ・・・
中島啓太プロの「ASO飯塚チャレンジド」での最終日は、18ホールで1イーグル、6バーディ
1ボギーの「65」という猛チャージを見せました。なんと通算29アンダーで並んだ、25歳の
金谷拓実プロとのプレーオフにおいて2ホール目で決着をつけました。
一昨年の9月に「パナソニック オープン」でツアー史上5人目のアマでの優勝を飾っており、
これで通算2勝目です。 彼からしてみても、また、男子ゴルフの活性化と人気の再燃を
願っている、期待しているファンとしても、2勝目までちょっと長かったですかねぇ~
勝った相手が金谷拓実プロといのも何かの因縁でしょう。啓太プロは6歳の時に、タイガー・
ウッズ選手をテレビで観て、父の正昭さんにゴルフクラブをねだってゴルフを始めました。
ジュニア時代からメキメキ頭角を現し、埼玉・大利根中三年生(15歳)で日本アマ決勝に
進出し、ゴルフ界に衝撃をもたらしました。決勝で敗れた相手は、当時17歳の金谷拓実クン。
年は二つ上でも それ以来、リスペクトしながらもライバルとして戦ってきましたからネ。
通算29アンダーでのプレーオフへの突入は、ツアーの新記録となりましたが、その2ホール目、
右ラフから164ヤードの2打目は勝利を確信する30センチにつけました。ウイニングパットを
前に彼の目元が赤く染まって、決める前から感情が溢れ出たようです。“打つ前から泣きそうに
なって、言葉では表せない感情だった” と、メディアのインタビューに応えていました。
このプロ初優勝の相手が、ジュニア時代からの戦う仲間であるライバルの金谷拓実プロ
だったからでしょう、ラウンド中は互いの世界観に入り、一切の会話は無かったのに、
優勝を決めた瞬間、泣きながら金谷プロの胸に飛び込みました。 感動ものでしたネ。
なにしろ、三週連続の最終日最終組での対決で、なかなか勝たせてくれない相手でした。
けど、お金では買えない経験をしており、無駄な敗戦などなかったことを表明しました。
今季は国内を主戦場とし、来季以降は世界を視野に入れ、第二の松山英樹を目指すようです。
金谷拓実という壁を越え、掴んだプロとしての初の頂点でした。勝った相手が金谷プロだけに
さぞ嬉しかったでしょう。でも、これで超えたとは言えません。中島啓太プロは、もっと強く
なって、男子の人気を高めてほしい。そう山下美夢有、岩井姉妹のように、明日に続きます。
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