タイ国は10月1日以降、新型コロナウイルスを現在の「危険な伝染病」から「監視下の
伝染病」へ正式に格下げすることを決定している事は、先月26日の当ブログでも触れました。
新型コロナウイルス発生以来、プラユット首相が議長を務めていたタイCOVID-19 状況管理
センター(CCSA = the Centre for Covid-19 Situation Administration)の運営も停止し、
その責務を10月からは タイ保健省に移管することを、昨日 正式に表明しました。
<CCSA会議>
コロナ禍によって、病院へ行かなくとも医療的なアドバイスが受けられる医療アプリ
「Clicknic」「MorDee」などを より充実させ、今後も薬の配達や相談などを提供し、
今以上に、様々な診療所の医師による遠隔診断が行なわれるようにするとしています。
そんな中、一年余り前に計画されていた新たなビザプログラム、外国人資産家を対象にした
10年有効のビザ(査証)を 今月からスタートさせ、オンライン申請が可能になったといいます。
<同プログラムビザを LTR と呼んでいます>
タイ政府は今後5年間に外国から富裕層や資産家、裕福な退職者、有能な知識人を100万人
呼び込むことを目標としているそう。富裕層らの呼び込みを図りながら、自国経済の活性化を
狙い、同時にビフォーコロナには、国内総生産(GDP)の約2割近くを占めていた観光業を
コロナ後の景気浮揚の目的として、観光業立て直しの起因にしたいと、しているようです。
その10年有効なビザ取得の条件や基準を見ると、このような人たちは タイ国へ来ず、
他の国へ行きそうな人たちの基準ですネ。これで5年間に100万人も集まりますかネ。
主な基準は、富裕層に対しては、タイ国債、海外直接投資、またはタイの不動産への
最低 50万ドル(約7千万円)の投資、または少なくとも 100 万ドル(約1億4千万円)の
タイへの投資。年金受給者には、年間少なくとも80,000ドル(約1,120万円)の個人
収入と50,000ドル(約700万円)以上をカバーする健康保険が必要とのことです。
他にも、5年以上の実務経験のある高度な専門職を持った人など、等々ありますが、収入や
投資額など同じような金額です。一年前の計画時には、同ビザを取得すれば、土地の購入が
できるようになるという案もあったようですが、各界からの反対で却下されたようです。
もし土地の購入が可能になるのであれば、世界の富裕層が集まりそうですけどねぇ~
スタートしたばかりの10年ビザ発行プログラムですが、いつものように各国の
反応を見ながら基準なども変って来るでしょう。 もう少し見守りましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます