当ブログで渋野日向子プロは、過去の人になったと書いた途端に、調子を取り戻し 昨日の
「スタンレー・レディス」では、2019年11月の「大王製紙エリエールレディス」以来、
約二年ぶりのツアー優勝を果たしました。これで国内ツアー5勝目、日米通算6勝目です。
直近の試合は4位、8位、5位と三試合連続のトップ10で、その調子を そのまま今大会に
繋げ、最終日は首位と2打差の5位からスタート。後半に5バーディーを奪うなど猛烈に
<ベストアマになった佐藤心結さんと>
追い上げ、18番のバーディーで通算10アンダーとして首位に並び、四人によるプレーオフでは
2ホール目で決着をつけました。 四人は明秀学園日立高三年生(茨城県)でアマの佐藤心結
(みゆ )さん、木村彩子プロ、ペ・ソンウ選手でした。 テレビ放映が無かったのが残念です。
彼女が大旋風を巻き起こしたのは2019年でした。海外メジャー「AIG全英女子オープン」で
勝ち、日本ツアーでも4勝して一躍ヒロインとなりました。その後、育ててくれた青木翔コーチ
から離れ、テレビ局のアナウンサーとのスキャンダルなどもあり、フォームを改造しても、昨年は
極度の不振に陥って未勝利に ・・・ 夢に描いた東京五輪出場も逃すなどスランプが続きました。
“これでは、もう勝てないとな” とゴルフファンは思いました。 それでも、やるべき
課題に集中し、時には悔し涙を流しながらも、今年も日米を転戦して頑張ってきました。
この間に稲見萌寧・西村優菜プロら年下が躍進し、“女子ゴルフは世代交代が早い、
渋野プロは過去の人” になりつつある時に、今回の優勝ですから さぞ嬉しいでしょう。
最初、スイング改造してトップの位置が極端に低くなった新スイングを見た時は、素人ながら
少し驚きました。ゴルフ関係者にもいろいろと批評されていました。 ましてや、今年4月
からの海外遠征もメジャー2戦で予選落ちするなど、なかなか結果は出ませんでしたからネ。
でも、“いつかは新しいスイングで勝って、そんな批評を見返してやる” と思っていたようです。
<石川遼プロと渋野日向子プロのスイング>
2018年のプロテスト合格前から師事してきた青木翔コーチから離れ、再現性と安定性を求めた
新スタイルのスイング。助言を受けたのは石川遼プロだったそう。キャディーバッグに4本の
ウエッジを入れたのも、同じくスイング改造に取り組む石川遼プロの影響だったといいます。
この優勝で様々な批評や批判的な声が静かになるでしょう。「自分の信じたこと、やりたいことをやり
切るだけ」という信念が実った感じです。スポーツ記者に言わせると、“渋野の最大の魅力は笑顔の
下にある熱いハートと歯に衣着せぬ本音トークだ” と言います。昨日はそれが炸裂していましたネ。
しかし、今回のスタンレーレデイスのヒロインはアマチュアの佐藤心結(みゆ)ちゃん 18歳でしたね。
161cmと大柄ではないものの、「ぶっ飛びMIYUちゃん」というニックネーム通り、プロの世界に入っても、ドライビングデイスタンスは260ヤードでトップでした。日本女子オープンで飛ばしまくった勝みなみプロも、MIYUちゃんには脱帽でした。
MIYUちゃんは今大会でアマチュア優勝し、明日からのプロテスト免除を狙っていましたが、プレーオフで完璧ショットがピンに当たってしまい、涙をのみました。
しかし、そのプレーぶりは「第二の笹生優花」と言ってもいいような豊かな将来性が見えました。
砲丸投げ、サッカー、野球で鍛えた基礎体力は、陸上短距離や野球で鍛えた畑岡奈紗と酷似し、近い将来、尊敬する畑岡やリデイア・コーがプレーする米国女子ツアーでの活躍が期待されます。
https://www.youtube.com/watch?v=9yFTyotiWpA&t=496s
https://www.youtube.com/watch?v=16xUH92VtI8
おっしゃる通りですね。当ブログを書く際、佐藤心結さんにするか、渋野プロにするか迷いました。
それくらい、佐藤心結さんの活躍は素晴らしかったですし、また驚きもしました。
これから見守っていきたいと思います。