「ニチレイレディス」の最終日、昨季年間女王の山下美夢有プロ( 21歳)が、3バーディ、
ボギーなしの「69」で廻り、大会記録に並ぶ通算17アンダーで、初日から首位を譲らない完全
優勝を果たし、今季4勝目(通算10勝目)を決めました。 21歳と320日での通算10勝目は、
20歳105日の宮里藍さんに次ぐ年少2位でもあります。150センチの体力でたいしたものです。
最終日最終組で一緒に廻ることも一つの夢だった岩井姉妹も優勝は叶いませんでしたが、
よくやりましたネ。姉の明愛プロは、8番ではバンカーの縁に止まったボールを右手一本で
打ってチップインバーディを奪い、また妹の千怜プロは4連続バーディを決めて山下プロを、
一時追い詰めるなど、多くのギャラリーを沸かせていました。結果、明愛プロが首位との
3打差の14アンダーで2位、千怜プロが12アンダーの3位タイで終わりしました。
国内での最終日最終組の夢は実現しました。次の二人の夢は海外メジャーで最終日最終組で
廻り、世界でも一緒の組で優勝争いをしたり、海外でも活躍できるようになることだそう。
国内では人気者になっていますが、活躍できれば、世界でも さぞかし人気者になるでしょう。
父の日に優勝は出来ませんでしたが、二人での最終日最終組を実現でき、父・雄士さんへの
最高の贈り物になりました。全力を尽くした結果ですからネ。来年に取っておきましょう。
世界一 いや 宇宙一のお父さんになったのは山下プロのコーチでもある勝臣さんでした。
勝臣さんも まさか、娘の美夢有プロが表彰式の優勝スピーチで、“父の日に10勝目を挙げる
ことができた。コーチである父は、いつも支えてくれている。こうして結果で恩返しする事が
できて嬉しい” と、涙で目を潤ませながらコメントするなんて思いも寄らなかったでしょう。
昨年の「ワールドレディス サロンパスカップ」での優勝は「母の日」でした。今年は節目の
勝利をお父さんの勝臣さんへ感謝を込めてコメントしていました。世界一の親孝行者ですネ。
涙の優勝スピーチを見守った勝臣さんは、“口だけなんか分からへんし、ホンマはどう
思ってるんか分からへん” と頑固一徹らしく、照れ隠しの言葉を並べていたそうです。
<山下勝臣さん>
お母さんの有貴さんは隣で、“ずっと子供のためにやってきた人なので” と涙をぬぐって
フォローしていたといいます。 素晴らしい家族像の光景が目に浮かんできます。
山下プロは今月29日の「資生堂レディス」まで出場した後、7月6日開催の「全米女子
オープン」へ向かう予定で、海外メジャーへの挑戦も視野に入れているようです。「AIG
全英女子オープン」に加え、世界ランキングで「エビアン選手権」の出場も濃厚です。
彼女が世界でも活躍したら「小さな巨人」なんて言われそうで、これも楽しみですよねぇ~
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