ようやく日本男子プロでもルーキーの初優勝が飛び出しました。女子に刺激されっぱなし
でしたからネ。「Sansan KBCオーガスタ」で、河本力プロ(りき 22歳)が逆転で、悲願の
初勝利を果たしました。 1打差の2位から出て、70で廻り 通算16アンダーでした。
韓国のイ・サンヒ選手(李尚熹 30歳)が、最終日の後半まで上位争いをしていましたので、
彼の優勝かな、と思って観ていましたが、飛ばし屋らしい河本力プロが、パー5の二つの
ホールでバーディを奪い調子に乗り、イ・サンヒ選手を追い抜き、最後は逃げ切りました。
河本力プロとしてツアー出場7試合目での初優勝でしたが、姉の結プロ(23)も1勝して
いますから、「きょうだい優勝」は、国内の男女両ツアーで史上四組目となりました。
<姉の優勝時は キャディを務めていましたね>
ちなみに、過去の「異性きょうだい優勝」三組は、中嶋常幸・妹の中島恵利華プロが、1986年に
常幸が8勝、恵利華が2勝しています。次が宮里聖志・優作・藍プロの三きょうだいでした。
藍さんが03年に、聖志プロが04年に、優作プロも13年に勝っています。三組目は
香妻琴乃プロが18年に、弟の陣一朗プロが、今年 初優勝していますネ。
<優作プロが初優勝した時の宮里ファミリー>
さて、河本力プロは愛媛県出身で2000年(平成12年)生まれ。 7歳から姉の影響で
ゴルフを始め、地元の松山聖陵高二年生の時に「全国高校選手権春季大会」で 優勝し
頭角を現しました。日体大三年の時に「日本オープン」で5位。昨年の「パナソニック
オープン」では、三日目に63をマークしながら最終日に崩れ20位になってしまいました。
この時に負けたのが同じく日体大で1学年下の中島啓太クンでした。183センチ、86キロの
恵まれた体型から繰り出す320ヤードを超える飛距離が 彼の持ち味ですが、名前のように、
力に頼りすぎ、攻め急いで崩れることが多かったようです。我々の仲間にもいますよネ(苦笑)。
中島啓太クンはアマチュア選手ながら、プロの大会でも既に優勝していますから、後輩
ながら、ライバル意識は 相当 強く持っていると聞きます。河本力プロも、昨年の下部
ツアーですが、「TIチャレンジin東条の森」で四人目のアマチュア優勝を遂げています。
今大会では、自慢の飛距離でフォアウエーを外しながらも、要所・要所で、粘り強さが光り
三日目からは、“どこでもバーディを取ろうと思うのではなく、切り替えができるように
なった“ といいます。 大きく成長した、この考え方が逆転勝利に繋がったのでしょうネ。
愛媛県出身といえば、マスターズ制覇の松山英樹プロの後輩にもなります。憧れの先輩のように
今回の勝利は、メジャー優勝を将来の目標に掲げる河本力プロの夢の第一歩となりました。
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