タイにて、50歳以上から取得できるリタイヤビザ(ロングステイビザ)の取得条件が、今年
3月1日から一部変更になるかも知れません。タイ入国管理局からの情報として流れています。
リタイヤビザの取得には、タイの銀行口座に80万バーツ(約280万円)の預金があること、
または、毎月6万5千バーツ(約23万円)の年金などの収入があることの証明が必要です。
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その銀行口座では、ビザ取得の2カ月前までに80万バーツをタイの銀行に入金する必要がありますが、
ビザ取得後は引き出すことが可能でした。ところが、新しいルールでは、ビザ取得後 更に3カ月間は
80万バーツを口座にキープし、その後も40万バーツは口座に置いておく必要があるとしています。
3月だとしたら直ぐですが、タイはルール変更の動きがあっても 実際に そうならないケースも
多々あります。 ただ、ビザに関しては 何かと厳しくなる可能性があるような雰囲気ですネ。
昨年末から英字新聞などは「タイのリタイアメントビザの取得にも、医療保険が義務付けられる」と
報じられていたようです。現在、10年のリタイアメントビザには医療保険が義務付けられていますが、
これを1年のビザにも義務付けようということのようです。 そう言えば、こんなことがありました。
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先月末 64歳の英国人女性が、タイ旅行中に急病となり、バンコクのカミリアン病院に入院する
ことになりました。が、心臓手術が必要な重病で、手術をするには45万バーツ(約160万円)の
費用が必要です。しかし、女性は旅行保険に加入していなかっため、自ら治療費を支えません。
そこで、女性の家族と友人は、治療費の支援を求めて「資金を募るクラウドファンディング」を
始めました。 その後 どうなったか? 45万バーツですからネ、集まったのでしょう。
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このように外国人がタイの病院で治療費を払えない事例が、結構 起きてるようですので、政府も
「医療保険の義務付け」を意識し出したのかも知れません。政府も 当然 考慮すべき問題でしょう。
でも タイの医療保険は、加入できる年齢の上限が65歳になっているようなので、医療保険の加入が
義務付けられたら、一般論では65歳以上の人はロングステイビザが取れないことになります。
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ただ、タイ政府が指定する保険会社3社は、限額が低く、保険料は非常に高いのであれば、加入可能の
ようです。70歳以上だと年間保険料は35万円、80歳以上50万円、90歳以上70万円になるといいます。
もし、ビザ取得に医療保険が義務付けられると、ロングステイヤーが少なくなるかも知れませんネ。
まだ どうなうるのか分りませんが、同情報にも気にかけて何か変更などあれば、再度 一報します。
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「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
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日本人の移住先人気No.1のマレーシアでも、事実上のロングステイビザ(MM2Hビザ)の新規発給が昨年10月から停止されています(ビザ条件の厳格化?)。
東南アジアで3番目に経済発展が著しいタイでも、先行するシンガポール、マレーシアに倣って、ロングステイビザの条件改定作業が進んでいます。
かつて、東南アジアは物価の安さから日本人ロングステイヤーの聖地でしたが、今は強烈な逆風が吹いてきました。
背景には、ビザができた頃に受け入れた外国人の多くが高齢化し、医療費の問題は勿論、孤独死など、大きな社会問題になってきたことがあります。
要するに、東南アジアは日本の高齢者の老人ホームではないので、出て行ってください、という状況になってきたのです。
タイ国も(少子)高齢化が進み、自国の老人の面倒を見るのが手いっぱいで、外国人の老人の面倒までは見れません、ということです。
●今回のビザの預金条件の変更ですが、一部の方には預金が拘束されるので、困ったな、という面はあるかもしれませんが、80万Bの預金を定期預金にしてる方が多いので、大きな影響はないと予想されます。
●ロングステイビザの変更で最も大きな影響が予想されるのは医療保険の強制化です。
報道によれば、タイの保険会社だけでなく、海外の医療保険も認めるとされていますが、現状は詳細が不明です。
ただ、保険料の負担が大きい(特に70代、80代)ので、実際に施行されたら、日本へ帰国される方が激増しそうです。
●ロングステイビザに医療保険が強制化されたら、ロングステイビザを止めて、タイランドエリートカードを買った方が、損得と言う面では良い可能性があります。
★イージーアクセス・・・5年間有効で50万Bなので年間費用は10万Bになります。
★スペリオリテイ・エクステンション・・・20年間有効で100万Bなので、年間費用は5万Bになります。
https://thailandelite.info/fee.php
ただし、タイランドエリートカードの行く末を疑問視する向きもあるので、万全かどうかは分かりません。
今日のブログに活用させて頂きました。
これからも宜しくお願い致します。