ローイクラトンで何を願う？

　　
　今日21日は、若いカップルが心待ちにしている国民的行事である　“ローイクラトン”　ですネ。

毎年陰暦12月の満月の晩に行なわれますので、毎年日にちが変わります。　国民的行事であっても、
祝日ではありませんが、今年は日曜日に当たりますので、どこでも若いカップルで賑わうでしょう。

日本で言えば　“灯篭流し”　です…　蓮の花や船などを模った灯篭を川や池、海に流し、ご先祖や水の
精霊に感謝の気持ちを捧げます。　“ローイ”　は流す・浮かべる、　“クラトン”　は灯篭・器・入れ物の
意味で、蓮やバナナの幹や葉で作られたクラトンに花をあしらい、お線香、ロウソク等　数本に　火を

　
　　　　＜あなたは何をお願いする？＞

つけ　川や池に流します。　人によっては、お金持ちになれるように小銭を入れて流す人もいるし、
「身に降りかかる不運を洗い流したい」　という思いを込めて、爪や髪の毛を入れる人もいるとか…

また　一年の罪や汚れを文字通り、「水に流して」　新たな気持ちにとの願いを込める人もいるようで
色々です。　ワタシは、お金持ちになれるようにと願いますネ。（笑）　あなたは何を願います？？

そう、そう、お金持ちに・・・と、あまり小銭をたくさん入れないで下さい、これを取ろうとして、毎年
溺死する子供がいるそうですから…　　ついつい　自分が泳げないのを忘れちゃうのかなぁ～　

　
　　　＜そうでした、お金より健康志願かな…＞

　本当は、ご先祖や水の精霊に感謝する行事なんですが、13世紀のスコータイ時代、大王の気を引く為
王妃が王宮の水辺に手作りの灯篭を流した、というロマンチックな伝説を受けて　いつからか永遠の愛を願う

恋人同士がなどが 一緒に　“クラトン”　を流す光景が多くなりました。　ですので、この日、特に新婚
ホヤホヤ、或いは　恋人同士になって 間もないカップルにとっては、とても大切な日なんですヨ。

　
　＜この日、娘さんを持った親御さんは心配だ！＞　

バンコクは勿論、各地方都市で趣向を凝らしたイベントが繰り広げられ、年に一度の　「タイならではの」　
美しい夜を満喫できるでしょう・・・　その美しい夜に酔ってしまい、日本から来た、いいおじさんが

若い子を連れて　“ローイクラトンだ”　なって言っちゃって、公園の池なんかをウロウロしないで
下さいナ。　あまりみっとも良いものではありませんからネ！（笑）　えっ　もう約束しちゃった（困）・・・

　
　　　＜クラトン作りで忙しい屋台のお姉さん…＞

BTSプロンポン駅前のベンチャシリ公園でも大変な人が出ます。　それほど大きな池ではありませんので
翌朝には　流されたクラトンで一杯です。　毎年　公園を管理するスタッフの悩みの種と聞きました。
また　この近辺のスクンビット通り沿いでは、クラトンを売る屋台が所狭しと立ち並びます。

バンコクの公園でも 沢山の人が出ますが、このローイクラトン 発祥の地スコータイでは、毎年　
30万人以上の人々がスコータイを訪れ、スコータイ遺跡公園を中心に人が集まります。

　世界遺産の遺跡をバックに、本場の　“ローイクラトン”　を 鑑賞して観たいもんです！　



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