8歳でゴルフを始めた頃から「米国ツアーメンバーになることが夢だった」という
キラデク・アフィバーンラト選手。20年かかって ついに実現しました。昨日からの続き …
18歳でプロ転向。2009年から参戦した日本ツアーでの勝利はありませんが、13年に欧州ツアーと
アジアンツアーの共催競技「メイバンク・マレーシアオープン」で初優勝を遂げ、ステップアップに
繋げ、今日に至っています。世界中を巡って米国にたどり着き、ようやく夢が叶いましたネ。

タイ出身の選手は世界的にも年間で多くの試合に出ることでも知られています。自国には、世界
ランキング対象外ですが、タイのPGA主催とシンハ ビールが主催する二つのローカルツアーがあり、
海外ツアーで活躍するベテラン選手や日本で活躍しているマークセン選手らも多く参戦します。
体重100㎏を超え、歩くたびに上半身の脂肪が揺れるキラデク選手ですが、この体形の中には、
タフなハートが備えられています。タイの選手は米国女子で上位にいるジュタヌガーン姉妹や

<アリヤ、モリヤ・ジュタヌガーン姉妹>
日本シニアの賞金王であるマークセン選手初め太った選手が多いのは、これらハード
スケジュール耐えるために、あえて体を太らせているのかも知れません(苦笑)。
キラデク選手はドライバーの飛距離も持っていますし、パットも上手なオールラウンド
プレーヤーです。欧州ツアーでもすでに実績を残していますが、大きなピンチと試練をした
経験があり、これが彼を大きく成長させたと思われます。それは、13年末に父親より長く一緒に
過ごしたタイ人コーチが58歳の若さで急死してしまい、一時期 精神的に大きく落ち込みました。

<苦難の道を支えたタンヤラットさん>
翌14年は苦戦し、アジアンツアー賞金ランク8位、日本ツアー賞金ランク58位、そして欧州
ツアー賞金ランク145位と苦戦し世界ランクも134位まで落ちました。それを支えたのが妻の
タンヤラットさんとお母さんら家族でした。その後、二人の新コーチに迎え 今に至っています。
来年までには、新しく米国フロリダ州に拠点を持つ予定だいいますが「それも僕の “ボス”
次第。奥さん次第」だそうです。「彼女が住みたいところに住むよ。妻が幸せなら、人生は
楽しいだろうから」と、何事もタンヤラットさん中心で、今では奥さんに頭が上がりません。

<ジョン・デーリー選手>
ただ独身時代から天真爛漫な性格で、英語も流暢に話し、欧米ファンやツアープロにも人気が
あるんですが、タイを代表する選手になってから、“アジアのジョン・デーリー” といわれて
しまっています。独特なオーバースイング、お腹がぽっこり出た体形や、ランボルギーニや
フェラーリなど高級スポーツカーを何台も所有する派手さがそっくりだからです。
まぁ~ これも、これからはタンヤラットさんがコントロールしてくれるでしょうけどネ(笑)。

マスターズにも2回出場し、米国ツアーでも優勝争いできる実力を備えていると思います。
現在、欧州ツアーではトンチャイ・ジェイディ、日本ではプラヤド・マークセンが、米国
女子ではアリヤ・ジュタヌガーンが “タイの顔” になっています。
これからはキラデク・アフィバーンラト選手が 男子欧米ツアーでは “タイの顔” に
なっていくのでしょう。 今後、29歳の彼の米国ツアーでの活躍が楽しみです。


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