タイで私もアルバイト？

昨日は、約束の時間に間に合わず、久しぶりにバイクタクシーに乗ってしまいました。タイの人は
何気なく簡単にお客として乗りこなしていますが、車の間をビュンビュン、スイスイと飛ばして行き
ますから、慣れない者には非常に危険ですので、なるべく乗らないようにしています。

このバイクタクシー、首都に11万人、地方に18万人と約30万人の運転手がタイで活躍している
いるそうです。バイクの後ろにお客や荷物を載せて、短い距離なら5バーツから・・と、シンプルな
商売ですので、バイクを借りればすぐに始められますので、地方から出てきた求職者の受け皿でも

あるようです。売上げは一日平均500バーツほどで、そこからガソリン代、停留所の公益費、
食事代を引いても、場所によっては（守備範囲は限定）月収一万バーツぐらい稼げて、下手な
大学生の初任給よりも、また最低賃金よりも良いようです。
　
ワタクシもアルバイトで遣りたいぐらいです・・・

特に年中暑いバンコクでは、大通りから奥に入る脇道は行き止まりが多く、近くても歩くのを嫌う
タイ人には最高な交通手段として、また　ちょっとした買物を頼むにも便利な手段として、70年代に
登場したと聞きます。そして80年代後半にバンコク名物の渋滞が増加したのを機に、大通りに進出し、

ドッと運転手の数も増えたようです。　実は彼ら、意外にもタクシン派が多いそうですよ。
以前はマフィア的な者が、停留所を設けバイクやベストを貸し出し、売上げの一部を警察に届けながら
貢がせいたシステムを、タクシン前首相が2003年5月にマフィアに対して麻薬撲滅強化作戦の一環
として、ショバ代を吸上げていた連中を追放しながら、バイクタクシーを合法化したそうです。

「長年、不当にピンハネをしていた連中と戦ってくれた」と感謝しつつ、また運転手の出身者が北部、
東北部と多く、タクシン前首相の愛国党の支持基盤と重なりますので尚更です。「タクシン前首相は
軍、警察の巨大な利権に手を付けたから、首相の座を追われたのだ！」と思っているかも・・・

タクシン復帰を一番望んでいるのは彼らかも知れません。・・・　
と言うことは、旧愛国党やタクシン派は、次の選挙で彼らの票を多いに期待をもするでしょうネ。

このバイクタクシーのお陰で？中学生や高校生までもが、朝夕の短い通学距離を利用しています。
バイクの運ちゃんは、後ろに生徒を乗せてビュンビュン、スイスイ飛ばしながら「しっかり、勉強して
しっかりした会社に勤めるんだぞ！」と言っている様な気がしてなりません。


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