「全英オープン」最終日の松山英樹プロ、首位のスピースに7打差の5位から優勝を
狙いましたが、奇跡の逆転劇は起こせませんでした(14位タイ)。優勝はジョーダン・
スピース選手が23歳で「全英オープン」初優勝を飾りました。 ・・・ 昨日からの続き。
タイのトンチャイ・ジェイディ選手(48)は通算1オーバーの27位タイで終了しました。
30位以内では、トンチャイ選手が最年長になるんじゃないかな? 立派でしたネ。
<グリーンを読むトンチャイ選手>
タイ王国陸軍に所属しゴルフを続けていたトンチャイ選手のプロ転向は1999年の
30歳と遅かったんですが、藤田寛之プロやプラヤド・マークセン選手と同じように、
40歳を過ぎても、まだまだ加速を続け、彼も衰え知らずの鉄人の一人でしょう。
その体力と体幹が造られたのは、陸軍のパラシュート部隊の兵士時代に培った訓練だった
といいます。19歳の時にタイ王国陸軍に入隊。その後、パラシュート部隊の兵士となり、
上空3,600メートルから単独ジャンプを決行する訓練を10年近くこなすようになり「その経験が
ゴルフのキャリアに活かされ、息長く好成績を収められている」と、取材で本人も語っています。
<身長171センチ、体重68キロのスイング>
「あれは私にとって、とても身体も精神も鍛えられた。厳しい訓練は私に多くの成功を
もたらしてくれた。強い筋肉と強い意志、それが私のゴルフを長続きさせている。」と ・・・
プロ転向は遅かったのですが、アジアンツアーの「コロンカップ韓国オープン」でプロ初優勝を
飾ると、以後10年間の内 9年は少なくとも年に1度はアジアンツアーでの勝利を挙げてきました。
2005年に初めて世界ゴルフランキングでトップ100入りを果たしたトンチャイ選手ですが、2006年に
「マスターズ」に出場したことにより、メジャー4大会 全てに出場した初のタイ人選手となりました。
<マークセン選手(右)とパチャラ選手(左)との練習ランド>
今回の「全英オープン」は29位でしたが、ターンベリーで開催された2009年の39歳時の
「全英オープン」では、四大大会での自己最高記録となる13位タイに入っています。
現在も欧州ツアーを主戦場としていますが、振り返ればアジアンツアーではこれまで200大会以上に
出場し、1995年に創設された同ツアーでは、誰よりも先に賞金(510万ドル)を獲得したタイの、いや
アジアのジェレンドです。13勝を挙げ、トップ10入りは数知れず、平均スコア70近くを誇っています。
<タイ人男子プロだけの世界ランク順位>
7月16日現在の世界ランクは100位ですが、45歳以上のゴルファーでは最も世界ランキングの
高い選手ではないでしょうかネ。今回の29位で また ランクが上がるかも知れません。
この戦績が、今の安定感とコンディショニングの良さを物語っています。そう言えば、
ラムカムヘン大学のゴルフ学校の校長も務めていました。男子の若手はもちろん、アリヤ・
ジュタヌガーン選手ら女子の若手選手にも慕われていると聞きます ・・・
トンチャイ・ジェイディ選手は、近いうちに世界のシニアを制するでしょうネ。
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