PGAツアーのモナハン会長は、“LIVゴルフに反対するよう選手やメンバーにけしかけて
おいて、舌の根の乾かぬうちに、今度はその相手と提携してしまった“ メンバーから
モナハン会長は、偽善者だと言われてもしょうがないでしょう。 昨日からの続きです。
PGAツアーは、対立を深めていた超高額賞金ツアーのLIVゴルフと事業統合することで合意し、
欧州ツアーも含め、共同で新会社が設立される模様です。両者が和解した形となりました。
両者の訴訟も取り下げられ、米欧ツアーで事実上は追放処分としていたLIV参戦選手らには、
今季終了後に復帰に向けた活動をしていくとのこと。モナハン会長は、“分裂と混乱の二年間を
経て、歴史的な一日になった” と声明を出しています。 が、反省の所感も述べています。
モナハン会長は、“その時々で最も適切な決断と発言をしてきたつもりだが、偽善者と
言われても仕方ない“ と、当初の対立から考えが変わってきたことを認めています。
<モナハン会長>
突然湧き上がったこの統合話でしたが、モナハン会長は6日、発表直後に「RBCカナディアン
オープン」の会場に赴き、1時間半にわたり選手ミーティングに参加し、事情説明に終始した
ようです。選手からは、裏切られたなどと「糾弾」の場となったと聞きます。当然でしょうネ。
この電撃的合意にPGAツアーの選手間では波紋が広がる一方のようです。 米国ツアーに
忠誠を誓って残留した選手は、不信感を募らせているといいます。両ツアーとしては、ウィン
ウィンでしょうが、ツアーを守る姿勢だった選手たちは完敗だ、という声もありますネ。
モナハン会長は、米国メディアのインタビューで、“LIVに行かなかった選手に対しては、
何らかの策で報いる” と答え、“じっくり時間をかけて考えないといけない問題で、今後は
もっとハッキリとした形と内容を発表できるようにしたい” と具体案を避けていました。
PGAツアーで実績ある人気選手のフィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン、5月の
「全米プロ選手権」でLIVゴルフ組として初めてのメジャー制覇を果たしたブルックス・
ケプカ選手らは、散々 批判を浴びてきましたが、今は どう思っているんでしょうネ。
<PIFのヤセル・アル・ルマイヤン総裁>
サウジ政府系ファンド PIF のルマイヤン総裁は、“最初からゴルフをどう発展させるかという
取り組みだったが、今日それが達成された” と語り、ミケルソン選手はSNSに「素晴らしい
日だ」と綴っています。 LIVゴルフに移籍した選手たちは、してやったり、の心境でしょう。
そう言えば昨年、LIVゴルフに5試合に出場した選手会長の谷原秀人プロは、“ツアーの選手
会長という立場でありながら日本ツアーをほっぽり出してLIVゴルフでプレーしている” と
多くの批判の声を浴びていました。が、谷原会長は、“今後はお互いが良いところを認め合って、良い
関係を築いていけたら” との見解だけに留めています。 どう進展するのか? また次回に続きます。
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