空港の 事前旅客処理システム って、な～に？

　　
　ドンムアン旧国際空港の話を したら、スワンナプーム国際空港にも 触れないわけにはいきませんネ。
シンガポールのチャンギ国際空港や香港の啓徳空港と並び、東南アジアのハブ空港として発展した

ドンムアン旧国際空港ですが、1970年代以降の航空機の大型化や、タイ国内並びに東南アジア圏内に
おける航空需要の増加に伴い、ドンムアン空港が手狭になった為、新空港の建設計画が立案されました。

　
　＜スワンナプーム国際空港とバンコク市内を結ぶ高速道路…＞

が、政権が変わるたびに 計画がお蔵入りしたり、1997年のアジア通貨危機があったり、と 実現には
中々 進みませんでしたが、空港会社設立から６年後に、ようやく ターミナルの建設が開始されました。

本来は2005年９月の開港予定でありましたが、空港の計画変更、システムチェック、テスト飛行などが
スムーズにいかず 開港も遅れました。　そうこうしている内に、９月19日に反タクシン派による軍事

クーデターの勃発です！　どうなることかと 思いましたが、クーデターの最中の９月28日午前３時に
スワンナプーム国際空港が、ようやく 正式に 開港しました。　本当に難産だったようです （苦笑）。

　
　　　＜スワンナプーム国際空港の全景…＞

開港直後から現在に至るまでに 様々な問題は ありましたが、今では、2011年のスワンナプーム国際
空港の旅客数は、前年比 約12% 増の約4,800万人となっており、東南アジアの中では、ジャカルタ・
シンガポールの国際空港に 次ぐ３位の旅客数を 誇っています。 随分と成長もしました （笑） ・・・

　今に至っては、タイの観光シーズンである11月～３月のスワンナプーム国際空港の出入国審査
なんかでは 大行列になり、外国人が長い待ち時間にイライラする場面を 何度も見かけられます。

　
　　　＜混雑するチェックイン カウンター…＞

これも問題提起され 空港と政府は、対処を 考えているようです。　が、なんてことは無い、混雑時でも
使用されていないイミグレーション カウンターへ 人の配置と時間シフトで　解決できそうですがねぇ～

それが、空港を 運営するAOT社では APPS （事前旅客処理システム） を 導入して、イミグレーションでの
処理時間短縮を 図ることを 決定したようです。　同システムを 導入すると、出入国審査の迅速化、危険

人物の出入国防止などが行なえ、税関や出入国管理当局などに旅客情報を 事前に提供することで、
審査の迅速化と厳格化を も図ると言います。　チェックイン時にパスポートを 提出するだけでＯＫとか …

　
　　　　　＜こんなスムーズになれば良いけれどねぇ～＞

　但し APPSを 導入するのに伴い、そのコストを 賄う為、国際線の旅客から新たに90バーツ（約225円）を
徴収することも決定したようです。　90バーツの手数料は、空港使用料と同様に 航空会社が徴収を
代行することになるので、手続きは要らないと … でも これを 旅客から取るべきではないでしょうねぇ～

そう云えば、空港使用料も 国際線は700バーツから800バーツに、国内線は100バーツから250バーツに
引き上げる計画だそうですヨ。　事前旅客処理システム導入での便乗値上げだと、言われそうですネ。

今日は、スワンナプーム国際空港の話から　空港へのクレームに　なってしまいました！ （苦笑）　



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