古江彩佳プロの「ツアーメンバーになった初戦から9試合連続予選通過」という事は、
宮里藍さんの8試合を上回ったという事で凄いことなんですヨ。 昨日からの続きです。
<古江彩佳プロ、昨年 日本のメルセデスランク1位でした>
これまで樋口久子・岡本綾子さんはじめ、米国の女子ツアーメンバーとなって戦った
選手は35人いるそうです。メンバーとなるには予選会で上位に入るかトーナメントで
優勝して資格を得る二つの方法があります。後者でのメンバーは、上田桃子(2007年
ミズノクラシック優勝)・笹生優花プロ(21年全米女子オープン優勝)の二人きりです。
19年「AIG全英女子オープン」で日本人として樋口久子さん以来、42年ぶり二人目の
海外メジャー優勝を果たした渋野日向子プロは、メンバーの選択はしませんでした。
米国女子ツアーへの挑戦者35人は、日本ツアーで大活躍した錚々たる選手たちです。 が、
賞金王となった岡本綾子さんは三試合目で予選落ちを喫しており、現在 世界ランキングで
日本選手最上位の畑岡奈紗プロの初戦は予選落ちでした。高校を卒業してすぐ渡米した
畑岡プロの最初の年は大苦戦でした。しかし、それでも日本には帰ってきませんでした。
その苦労が実って、二年目からは勝てるようになったのでしょう。
<2018年 米国で初優勝の畑岡奈紗プロ>
笹生優花プロは流石でしたネ。 昨年の「全米女子オープン」に勝利し、シーズン途中から
ツアーメンバーとなった彼女は、今季にかけて11試合まで連続で予選を通過していました。
米国へ移住し環境が変わり、慣れない異国の地でいきなり安定した成績を継続的に残すのは
簡単ではないということが、先人の戦績を見ると理解できますネ。ツアーメンバー初戦から
<笹生優花プロ、全米女子オープンで優勝>
9試合連続して長く予選通過を続けている古江彩佳プロは、宮里藍さんだけでなく歴代の
日本を代表するような名選手たちを凌駕する安定感を示しているわけですからねぇ~
目指すは初優勝ですが、ただ9試合でトップ10入りがなく、最高順位は先週の「コグニザント
ファウンダーズ」の17位です。先週まで予選落ちしていませんが、バーディーやイーグルを
取る確率(パーブレーク率)は18.10%で、四人の日本人選手の中で一番低いんですネ。
安定感の強みになっているのはボギーの少なさかな。パーセーブ率は、86.35%で畑岡プロの
86.79%に次いで良い数字を保っています。 もう少しバーディーが増えれば、上位争いや
優勝のチャンスも出てくるんでしょう。本人からすれば、まだまだ納得いく戦績では
ないでしょうが、一度も予選落ちしていないことを 大いに評価して良いでしょうネ。
現在 行なわれている米国ツアー「バンク オブ ホープ」のマッチプレー で、グループ
リーグを突破した古江プロは、決勝トーナメント1回戦でポーラ・レト選手と対戦して
勝利を収め、ベスト8に駒を進めており、10試合連続で予選落ちしていません。素晴らしい!
これで、待望のベスト10入りが決定しましたね。
ただ、不思議なのは、本日開催された準々決勝の8名の中で、ワールドランキングの最上位者が古江選手のようです。
今回の大会には、ワールドランキングの上位者は軒並み、出場していません。
たぶん、来週に開催予定の全米女子オープンに備えて、出場を見送ったのでしょうね。
鬼のいぬ間に、なんていわれてもいいから、是非、米国ツアーでの初優勝を期待したい。
https://www.youtube.com/watch?v=e4ouRUZFvNs
鬼のいぬ間に、とは なりませんでしたが、決勝まで行ったことは、素晴らしいですよね。
今週の強者が揃う全米女子オープンでも上位に入れば、良いですが ・・・