やりましたねぇ~ 古江彩佳プロがルーキーイヤーに米国ツアー初優勝を遂げました。昨日
最終日の「トラストゴルフ スコティッシュ女子オープン」にて、4打差の9位からスタート
しての逆転勝利でした。10バーディー、ボギーなしの「62」と記録的な猛チャージをみせ、
通算21アンダーと、最後は独走での初優勝でした。ツアー出場 16戦目での悲願達成です。
「62」は、ハ・ミジョン選手(韓国)の大会記録を更新するビッグスコアでもありました。
<畑岡奈紗プロも祝福していました>
でも 古江彩佳プロのこのビックスコアは、先の「エビアン選手権」初日にも「63」を叩き出し、
一部のメディから称賛されていました。なぜか? 「63」は、日本選手が海外女子メジャーで
初めて出したスコアだったんですネ。男子では1980年の「全英オープン」で青木功プロが、
また、2015年の「全米プロ」で岩田寛プロがマークしていますが、女子は、今まで最高でも
「64」でした。岡本綾子さんが2回、畑岡奈紗プロも2回、西郷真央プロが1回出しています。
宮里藍さんでも長くこの壁を越える女子は現れませんでした。そんな記録を実に36年ぶりに
古江プロが塗り替えたばかりでした。海外女子メジャーでの「63」は、日本選手で初でしたが、
世界のすべての選手を含めても簡単に出せるスコアではありません。凄いスコアだったんです。
メジャー新記録のスコアは、キム・ヒョージュ選手(韓国)の「61」(2014年)ですが、
「63」を出した選手は、世界女子で20人しかいません。米国風に言えば、メジャーでのU-63
<キム・ヒョージュ選手>
(アンダー63)の一員に日本人が初めて名を連ねました。2013年にメジャー昇格を果たした
「エビアン選手権」は、比較的好スコアが出やすいとは言われますが、誇るべきスコアです。
それが、今大会はメジャー戦ではありませんでしたが、63を上回る「62」ですからねぇ~
153センチと米国ツアーの選手達の中では圧倒的な小兵選手です。ドライバーの飛距離でも
叶いませんが、正確なショットと確実なパッティング力、そして細やかなマネジメントで
米国ツアーでも戦えることを、一年目から証明してくれました。 素晴らしい躍進です。
でも彼女には隠れた武器があるようです。それは「試合で緊張したことがない」という精神力だ
といいます。苦境に立っても表情を変えることなく淡々とプレーできる対応力が凄いですよネ。
米国での歴代日本女子の優勝者は、岡本綾子 17勝、宮里藍 9勝、畑岡奈紗 6勝、小林浩美 4勝、
樋口久子・福嶋晃子 2勝、宮里美香・渋野日向子・笹生優花の1勝と、9人しかいません。
ここに古江彩佳が10人目に加わりました。 これから何勝できるか楽しみですネ。
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