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タイの隣国、ラオスの電気バスとは?

2009年08月18日 | タイの番外編
 ラオスの首都ビエンチャンで走っている「電気バス」には驚きました。
そうでした、昨日は 「なぜ 今ビエンチャンで電気バスなんだ?」で、終わりました、っけネ。

実はラオスの最大の外貨獲得源になる品目は、メコン川の豊富な水を利用した水力発電の電力です。
最近は、豪州などの外国企業の協力のもと、鉱山開発によって金や銅の採掘、そして観光客の増加に
よって多少の外貨獲得を得られるようになりましたが、まだまだ電力が主流なんですネ・・・

 経済力でもタイと大きな格差が生じていますが、その電力の60%はタイに輸出されており、ラオスを
“東南アジアのバッテリー”と、タイのマスコミは揶揄したりしています。(笑)輸出するぐらいにある
電力ですが、人口90万都市ビエンチャンでも夜景を彩る灯があるのは、半径2㌔の市の中心部だけで、
メコン川対岸のタイの地方都市ノーンカイの灯より少なく、電力を大切に使っているようです。

その大切な電力を使用する13台の電気バスが、ビエンチャンの都市を自慢げに闊歩しています。
この電気バスは一回の充電にかかる時間は6時間で、時速40㌔ 最長80㌔の走行が可能とか・・・

 しかし なんと云っても電気バスの素晴らしい点は、ガソリンを使用しないので排気ガスを排出しない事、
また ガソリンより30%ほど安く、省エネにも貢献することでしょう。いきなりタイなど近隣諸国よりも
先進的な施策を行っている事になります。其れこそバンコク市内で走らせてほしい優れモノです。(笑)

 クリーンで騒音の少ない電気バスは、環境に優しいエコバスとしてアジアで注目されると思いますヨ。

 ラオスの国土の広さは日本の本州とほぼ同じで、人口は700万人弱、首都ビエンチャンにその13%が
集まり、周囲をタイ、ミャンマー、中国(雲南省)、ベトナム、カンボジアの5カ国に囲まれ海への出口は
無く、そのかわり北から南まで、タイの国境沿いにメコン川が流れその支流を含め、水源は豊富です。

 ラオス政府は同国で初となる外貨建て国債(約70億円)を発行するようですが、これで得た資金もタイに
電力を供給しているラオスの水力発電会社の株式購入に当てる、というニュースも流れていました。

因みに、ラオスの通貨「キップ、1バーツ250キップ」は、国際的な信用はまだ無く、タイ通貨のバーツ建て
となるようです。ラオスはタイ経済との関わりが深く、国内でタイ・バーツが通用もしますのでネ。

そう、そう、言葉もタイ語が通じますので、ビエンチャンなどタイのちょっとした地方都市という感じ。
でも そのはずですネ、フランスの植民地となる前は、タイの支配下であった時期もありタイ東北部の
人達はラオスを外国だとは思っていない節がありますモノ。

 フランスから完全に独立してから56年しか経っていないラオスですが、ここでちょっと気になるのが、
中国の存在です。12月に開催されるアセアン・オリンピックに使用される国際規格の国立競技場を
1億ドルかけて援助しています。その見返りとして中国企業に、ビエンチャン市中心地のエリアへ
50年間の開発権を与える、なんて噂され 物議を醸し出していましたネ・・・

 これにはタイ政府も気になった出来事のようです、
 これからのラオス、何事も楽しみで面白いですヨ。 



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