日本では今日は、「子供の日」。 “子供は国の宝”、世界で子供の日は設けられています。
国連が定める 「世界子どもの日」 は、11月20日です。 1989年 (平成元年)) のこの日、
「子どもの権利条約」 が、国連総会で採択されたことを 祝して制定されたと聞いています。
タイの子供の日は、1月の第2土曜日と決まっています。 この日となったのは、1965年から
のことであり、1955年から1964年までは10月の第1月曜日でした。 1年の初めに変更したのは、
国の宝である子供を 「今年も大切に」 という意識付けの為にそうしたと聞きます。 また10月は
雨季で、せっかくの子供の日のイベントが中止になることも多いことも理由の一つらしいです。
「子供の日」 とは言え、日本では深刻です。 子供の日に合わせ、総務省が発表した15歳未満の
子供の推計人口が4月1日現在、前年比15万人減の1,605万人で35年連続の減少だそうです。
総人口1億2,698万人に占める子供の割合は12.6%で、前年から0.1ポイントの微減となり、
42年連続で減少し、これまでで最低となったと報告されています。 先進国で最低の数字とか。
世界と比較すると世界保健機関 (WHO) が15年5月に発表した、13年の記録が一番 新しい
数字となりますが、子供 (15歳未満) の割合が最も高いのはニジェールで50%、最も低いのは
ドイツ、日本、カタールで13%となっていますネ。 子供の人口の割合ランキングはここから
タイはというと、WHO加盟国194カ国のうち147位の18%で、平均値26%より低く、下記の
数字のように、周辺諸国と比べても最も低い数字で、タイも少子高齢化に進んでいる感じですネ。
ラオス 35% 56位 カンボジア 31% 71位 マレーシア 26% 108位
ミャンマー 25% 114位 ベトナム 23% 124位 タイ 18% 147位
タイでは子供の事となると、誘拐と考えられる行方不明者の増加という社会問題もあります。
ここ13年間で子供の行方不明者が2,296人にのぼるというのです。 年齢別にみると、0歳~10歳が
234人、11歳~15歳は1,353人、16歳~18歳が709人で、年々 増えているようですから深刻です。
<チェンライの山岳少数民族の子供、可愛いなぁ~>
ミラー財団によると、犯人の動機は子どもへの性的暴行、人身売買、路上で物乞いをさせる、工場で
働かせる、誘拐した子どもを自分の子どもとして育てる … … 等々 いろいろなケースがあります。
<ミラー財団とは、タイ北部山岳少数民族の国籍、薬物、文化保護、人身取引にかかわる問題に
取り組んでいる非政府団体で、1991年にタイ北部チェンライ県で活動を開始しています。>
<ミラー財団に協力するボランティアの学生たち>
最近、人身売買を取り締まる警察部署では、誘拐防止のため、ミラー財団の協力を得て行方不明者の
捜索センターを設置しました。 被害者や犯人の情報や誘拐事件に関する証拠を集積するデータ
システムを構築しおり、誘拐事件が起きると、過去の犯罪歴などから犯人を特定し、追跡できるように
していますが、苦戦しているようです。 日本警察の捜索システムの協力を仰ぐ話も出ているとか。
国の宝である子供のことですからネ。 こういう問題は早期解決してほしいものです!
特に、バンコクは「0.8」と世界一(?)低い出生率になっています。
タイ国はシンガポールと並び、少子高齢化のトップランナーです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45255
人口動態と経済成長には密接な関係があります。
フィリピンやベトナム、インドネシア、マレーシアのように、今後も労働人口の増加が予想される国は「人口ボーナス期」と呼ばれ、経済成長が期待されます。
一方、タイ国のように、少子高齢化が進み、労働人口割合が減少する国は「人口オーナス期」と呼ばれ、経済成長が鈍化します。
日本はバブル崩壊の1990年に「人口オーナス期」に入り、以降はデフレ経済でGDPが全く増えない状態が続いています。
タイ国も2015年に「人口オーナス期」に入り、デフレ色を強めています。
★世界の合計特殊出生率ランキング
http://ecodb.net/ranking/wb_tfrtin.html
アセアン諸国では、フィリピンの人口動態が見事です。
今後世界からの投資が入れば、経済成長率はアセアン1になるでしょう。(唯一の懸念材料は今年の大統領選挙だけ)
★アセアン諸国の人口増加予想(2010年⇒2020年)
http://asean-tech.blogspot.com/2014/01/population-pyramid.html
参考にさせて頂きます。