タイ国ではコロナ死よりも交通事故死の方が多い！

　タイ国も世界で有数な事象というものがあります。決して誇れるものではありませんが

それは、交通事故件数と交通事故死の数。 タイの人たちに深く認識してほしい事柄です。

 

毎年のことですが、最も交通事故が発生する年末年始とタイのお正月に「最も危険な７日間」

と指定し、警告や検問など強化するのですが、この７日間は 毎年 一向に交通事故が減りません。

　

今年は12月29日から１月４日までが「危険な７日間」でしたが、合計で2,707件の交通

事故、333人の死者、2,672人の負傷者が出たと報告されました。 一日あたり約43人が

亡くなっています。この７日間、コロナでの死者数は、一日平均約17人ですからねぇ～

 

タイ道路安全センターによると、2020年の交通事故による死者は１万5,543人でした。

前年から約一割減少していますが、それはコロナウイルス感染症対策で、政府が発令した

非常事態宣言に伴い、夜間の外出禁止や経済活動の制限が一定期間 課されたことが要因です。

　

22年の死者数も、それに似た数字が報告されるでしょう。タイ国のコロナウイルスで亡く

なった人は、１月４日現在 累計で21,750人ですから、交通事故死の方が多いんですネ。

 

しかも、コロナウイルスと違って、交通事故死は自分で いくらでも防げます。

この７日間の事故死の要因順位は、スピードの出し過ぎが 約35.1％、飲酒運転が

約29.5％、無理な追い越しが 約18％と続きました。どれも自身で防げる原因です。

　

77都県のうち、交通事故による死者数が無かったのは11県のみですからねぇ～

死亡者数が最も多かったのはバンコク都の20人で、全土で死亡者の年齢層が最も

高いのは40〜59歳の人たちでした。皆 働き盛りの人たちで、とても残念な事です。

 

そう言えば この年末年始に誰が設置したのか、こんな交通標識が話題になっていましたネ。

この標識には「マウ（酔う）カプ（運転する）チャ―チャー（ゆっくり）」と書かれています。

要するに「酔ったらゆっくり運転しよう」という意味になります。信じられませんよねぇ～

　

　＜เมาは 酔う、 ขับは 運転する、ช้าๆは ゆっくり＞

「飲酒運転」が、交通事故を起こす二番目の理由ですが、こんな標識が原因になっているのかも

知れませんヨ。　あるいは、飲酒運転が減らないので、このような標識を立てたのでしょうか？

 

どなたかが言っていました。日本だと「飲んだら乗るな」ですが、タイでは「飲んじゃったら

仕方ないから、ゆっくり運転しよう」となってしまうと ・・・　困ったもんですよねぇ～