僕はどういう訳か外出先で見ず知らずの子供に話しかけられることがよくあります。何でこの子は急に僕に話しかけてきたのだろうと思う一方で、面識のない大人にさえ満面に笑みを湛えて熱心に語っている子供の純真さに接すると、何とも言えぬ感覚が心にわき上がってくるものです。とはいえ、僕も昔はそんな子供の一人だった筈です。年を重ねる毎にいつしかそうした心の清らかさが失われていってしまったのでしょう。
何の気なしに『星の王子様』を読んでみました。大人が読む本としてこれ程耳が痛くなるような本は他にないですね。王子様が地球にたどり着くまでに会う人々は、毎日通っているオフィスや、自分自身の中にもよく見掛ける「大人たち」ですし、キツネが王子様に語る言葉は、すり切れつつある僕自身の大人の心に染み込んでいきます。
自分を見失ったことに気付いていない時にこそ読むべき一冊でした。
何の気なしに『星の王子様』を読んでみました。大人が読む本としてこれ程耳が痛くなるような本は他にないですね。王子様が地球にたどり着くまでに会う人々は、毎日通っているオフィスや、自分自身の中にもよく見掛ける「大人たち」ですし、キツネが王子様に語る言葉は、すり切れつつある僕自身の大人の心に染み込んでいきます。
自分を見失ったことに気付いていない時にこそ読むべき一冊でした。
星の王子さま (新潮文庫) サン=テグジュペリ 新潮社 このアイテムの詳細を見る |