雑誌の記事でたまたま知ったBOSEのインイヤーヘッドホン
TriPort IEを買いました。
どの機種を買うとも決めずとりあえず量販店に足を運んだところ、BOSEの
TriPort IEだけはなぜか売り切れでした。店頭に来るまでは
SHUREのヘッドホンにしようかとも思い悩んでいたのですが、品切れと聞くと妙に欲しくなるもの。その日はあきらめて家に帰り、何気なく
amazon.co.jpのWebページを眺めていたら、「在庫あり」と書かれているではありませんか。価格も家電量販店とまったく同じだったので即決でレジに進みました。
翌日
TriPort IEが届いたので早速使い始めています。
amazon.co.jpのユーザレビューでは「高音がこもっている」という記事があったのでちょっと気にしていたのですが、僕の使った印象では特にそうは感じませんでした。
iPod等にもれなくついてくるヘッドホンのようにシャカシャカした感じの音が好みであれば確かに
TriPort IEは高音がこもっているように感じるのかも知れませんが、再生能力としては値段相応のパフォーマンスだと思います。音の雰囲気としてはよくホテルのベッド横に置いてある
Wave Music Systemのように「空気のタメ」があると言うべきか、あるいは「空気圧を感じる」と言うのが適当か、リバーブともちょっと違う独特の再生音になります。噂通り低い音はかなり強調されるので、イコライザがフラットになっていないと嫌という方でもないかぎりは結構楽しめるのではないでしょうか。
ほめてばかりでも何なので悪いことも書いておくと、遮音性はイマイチでした。他の人が
TriPort IEを使っているのを見たことがないのでどの程度音が漏れるのかは分かりませんが、少なくとも
TriPort IEをつけている人には外部の音が結構普通に聞こえてしまいます。耳栓のようにある程度外部の雑音が遮断されるのかと期待して地下鉄の中でガンガン使おうと思っていた僕にとってはちょっとがっかりする点でした。また、耳への装着感が今一つしっくりこないのも事実です。付属のイヤチップは柔らかくて着け心地が良いものの、ヘッドホン本体の耳の中での密着感・安定感があまりないので、着けていて外れるのではないかと心配になってしまいます。耳の形には個人差があるでしょうから、僕だけの問題かも知れません。
また特に欠点だとは思いませんが、
iPod等の携帯型プレイヤーと一緒に使うことだけを目的に設計されているのか、デスクトップパソコンにつなげてもあまり良い音にはなりませんでした。かなり音質が違ったのでびっくりです。低出力の音楽機器向けということなのですかね。
ともあれ、何万円もする高級ヘッドホンが数多くリリースされる中、手頃な価格帯でリッチな再生音の
TriPort IEは手堅いお買い得製品だと言えます。