皆さんは音楽配信サービスを利用されているでしょうか?
僕が最初に利用したサービスはSpotifyでした。聴くことができる曲数も非常に多く、愛用していました。特にSpotifyはプレイリストが充実していて、新しい音楽との出会いがたくさんあるサービスだと思います。
Spotiifyにも残念な点が一つあります。有料プランに加入して、専用アプリを使って最高音質の設定にしてもビットレートが320Kbpsにしかならない点です。公式サイトを見てもコーデックがよく分からないのですが、MP3だとすると、CD音質からは劣るスペックです。まぁ、僕の劣化した耳で聞き分けられるのかは定かではありませんが、スペックだけでサービスを比較すると見劣りがしてしまいます。
やはり「CDレベル、あわよくばCDを上回る音質というものを体験してみたい!」と誰しも思いますよね。
そんなことを考えていたタイミングでApple MusicがCD品質またはいわゆる「ハイレゾ」での音楽配信を行っていると知り、SpotifyからApple Musicに乗り換えてみました。
やはりCD以上の高音質音楽データを配信してくれることはうれしいです。最近ではDolby Atmosという空間オーディオにも対応しているので、音楽の楽しみ方も広がります。また、Apple Musicにはラジオという機能(サービス)があり、音楽配信サービスなのにラジオ感覚で試聴できるのも楽しいです。
一方、プレイリストに関してはSpotifyの方が優位性があると思いました。Apple Musicにも例えば「Today at Apple」という全世界のApple Storeの店内で流れている曲のリストなど、Appleならではの面白いプレイリストもあるのですが、「新しい音楽との出会い」という意味だと、Spotifyに分があります。これはプレイリストの使い方と言うことになりましょう。僕は自分が普段聴かない音楽を知りたい欲求が強いので、Apple Musicの弱点だと感じています。
先日スマートフォンの機種変更を機に、最近イヤホンやDACを買いそろえる過程で知ったQobuzも気になってきました。去年の11月から日本でもサービス開始した、かなり高音質な音楽データを配信している音楽配信サービスだそうで、とても期待できそうです。他のOTTサービス同様にQobuzも1か月の無料体験ができるので、早速申し込んでみました。
まずはハイレゾ音源の試聴をしてみました。正直なところ、Qobuzのハイレゾ音源の音質が、Apple Musicのハイレゾロスレスよりも高音質かどうかは分からなかったのですが、同じ曲でもミックスの仕方(あるいはマスタリングというのでしょうか?)が違っていて、聴感上の音質差がなくても、別バージョンの曲としてとても楽しめることが分かりました。特に僕がよく聴くミュージシャンの曲は、Qobuzのミックスの方が耳の側で演奏してくれているようなフラットな感じで、聴き易く、1日と経たずにQobuzがかなり好きになってしまいました。
また、Qobuzにも新譜やプレイリストといったSpotifyやApple Musicでもお馴染みのメニューがあるのですが、Qobuzは他サービスと異なり「読み物」が充実していることにも驚きました。Qobuzのアプリ内に「マガジン」というメニューがある点だけを挙げてもその独自性がご理解頂けるでしょう。アプリ内の様々な場所に音楽関係の記事があふれているので、高音質の音楽を聴くだけでなく、音楽雑誌を読むような楽しみ方ができます。
Qobuzは月額1,480円(年間一括払いだと月額換算で1,280円)と他の配信サービスと比較するとやや高価なので、1か月の試用を申し込んだときには「無料の試用期間が終わる前に忘れずにキャンセルしよう」などと考えていたのですが、「曲のミックスが自分好み」で「読み物が充実している」というまったく予想もしていなかった特徴がかなり僕の中ではヒットしており、止めるに止められない感じになりつつあります。
最後に敢えてQobuzの欠点をあげるとすれば、検索機能が圧倒的に弱いことだと思います。海外アーティストでもカタカナ表記で検索しないと出てこなかったりするので、とても使いづらいです。また収録曲がApple MusicやSpotifyと比較して少なく感じます。しかし、単に検索機能の弱さから曲としては存在するけれども、僕が検索し切れていないだけなのかも知れません。
各サービスをもう少し研究して、僕なりのより良い楽しみ方や活用方法を見付けていきたいと思います。