日中の気温がかなり高くなってきているので、街中華で冷やし中華が始まってもおかしくない気候です。
僕が呑気に冷やし中華を口にしていたであろう去年の夏に、『日本国語大辞典』の第三版の改訂開始が発表されていたことを、最近知りました。2032年にオンライン版をリリースし、書籍版は2034年刊行というスケジュールだそうです。正直なところ、僕の年代では生きている間に新しい『日本国語大辞典』を目にすることはないのではないかとも思っていました。小学館の大英断に敬意を表したいと思います。
もう一つ僕が見逃していたニュースが、毎年恒例の物書堂のセールです。よくよく見れば4月23日までではないですか! あわてて物書堂のストアを覗いてみました。
前から欲しいと思っていた『岩波国語辞典 第八版』は残念ながらセール対象外でしたが、『大辞林』、『大辞泉』と言った中型辞典と併せて『精選版 日本国語大辞典』も30%オフになっています。『日本国語大辞典 第三版』のリリースまでにはまだ7年以上ありますので、しばらくは『精選版 日本国語大辞典』とともに過ごそうと思い立ち、同書を購入しました。素人が使うにはボリューム満点の『精選版 日本国語大辞典』を、デジタル版とは言え5,600円で手に入れられるのはとてもラッキーです!
いざ購入した『精選版 日本国語大辞典』を引いてみると、流石に日本国語大辞典ファミリーとあって、用例が豊富で、語誌も詳しく、読み物として十分楽しめます。元になっている『日本国語大辞典 第二版』が14冊(全13巻+別巻)の辞書なので、それを3巻にまとめるためにはかなりの苦労があったのではないかと想像しますが、『精選版 日本国語大辞典』の語釈には「省略された感」がまったくなく、どの単語も充実した記述になっています。本当に買って良かったと思いました。
物書堂のセールは明後日までなので、興味をお持ちの方は是非オンラインストアを覗いてみることをお薦めします!